経験の数だけ、
多彩な力が身についていく
湯山 佐世子(Yuyama Sayoko)
2003年入社
阪神電気鉄道(株) 経営企画室 沿線活性化担当 兼 広報担当/課長
※2018年11月時点
立場・視点が異なれば答えも変わる。
広い視野が私の財産
- 阪神電気鉄道(株) 西梅田経営部 営業課 営業管理チーム
ハービスPLAZAでテナントの営業管理に関わる業務全般に携わりました。日々の売上状況の把握はもちろん、店長から日々の営業についてさまざまな相談を受けたり、空き店舗のリーシングを行ったり、幅広い業務を経験。当時のOJT担当の先輩からは、「テナントはお客様。このビルで店舗を出してもらうメリットを感じていただくことが大事」という商業施設ビジネスの基本をしっかりと教えてもらいました。とはいえ、各テナントの店長様は百戦錬磨のベテランばかり。そうしたベテランの店長たちから信頼を得るために、貪欲に知識の吸収に努めた時期でもありました。
- 同部署内の販促チームへ異動
- ハービスPLAZA ENTの開業を11月に控えた年の夏、同部署内でハービスPLAZAとハービスPLAZA ENTの販促・広報を担当することになりました。売上や来館者数向上に向けたイベントの企画・運営に携わり、広告物の制作工程への理解を深めることもできました。特に印象に残っているのが、開業当初に美容系フロアの顧客獲得に向けたイベントを初めて一人で企画したときのこと。高級なイメージで敷居が高いという先入観を持たれていたので、各店舗に初回限定の3000円均一メニューをつくってもらうことで、新規顧客の獲得に繋げることができました。
- 阪神電気鉄道(株) レジャー事業部
新しいことを一から組み立て実行。多数の経験が、その後の糧に 阪神甲子園球場のリニューアル工事着工の前にリニューアルチーム(現:阪神電気鉄道(株)甲子園事業部)に異動。当時の上司から「オールドファンだけではなく、女性や野球に詳しくない層にもリニューアルに興味を持ってもらいたい」という考えのもと、阪神甲子園球場リニューアルの広報担当に任命されました。記者の方々は私より野球や甲子園に詳しい人ばかりだったので、必死で勉強しました。甲子園の歴史と伝統を再認識してもらうとともに、リニューアルへの期待感を高められるよう、ニュースの伝え方を工夫したり、マスコミ向けの見学会を企画したりと、多くの人たちに阪神甲子園球場の魅力が伝えられる広報を心がけていました。社内外ともにさまざまな経験、さまざまな考えを持つ方々と仕事を進める必要があったため、自分なりの心構えができ、その後の仕事の進め方に大きく影響する経験ができたと感じています。
- 阪神電気鉄道(株) 甲子園事業部
レジャー事業部から甲子園事業部に名称変更となり、職場も球場内の現場事務所に移動。甲子園歴史館の開業準備をしながら、新設された「甲子園ライナービジョン」の広告・演出の運用の企画を担当しました。甲子園では仕事上、各界のプロに会う機会も多く、仕事をご一緒するときは緊張感もありますが、学ぶことも多かったです。また、決まった枠組みのない仕事が多かったので、豊富な知識と経験を持つ方々の力を借りながら、新たなものをつくり上げるということの繰り返しでした。ここで過ごした期間は私のキャリアのなかでも非常に重要な意味をもつものになったと思っています。
- 阪神電気鉄道(株) 経営企画室 沿線活性化担当
当社にとって新たな取り組みである“沿線活性化”。「沿線の魅力を伝え、沿線イメージを向上する」という目標に向け、「“たいせつ”がギュッと。」というキャッチフレーズとハートのシンボルマークを掲げ、沿線活性化プロモーションを立ち上げから担当しました。その他、自治体や沿線の団体・企業との協働など、様々な企画にチャレンジ。阪神沿線に訪れたい、住みたいと思っていただけるよう、沿線のイメージアップや魅力の向上に取り組みました。
この年に結婚し、今は西宮にマイホームを購入して、夫と猫の2人+2匹の生活を送っています。西宮に来る前も、入社以来ずっと阪神沿線で暮らしてきたので、我が身でその住みやすさを実感していますね。プライベートの時間を穏やかに過ごせているものの、「今、自分が感じている“暮らしやすさ”という魅力をどう伝えられるかな」とつい考えてしまいます。
- 阪神電気鉄道(株) 経営企画室 沿線活性化担当 兼 広報担当
現在は、広報担当として企業・沿線プロモーションを担当。企業イメージおよび事業の基盤となる沿線イメージの向上をミッションに情報を発信しています。 また、沿線活性化担当として沿線の定住人口・交流人口増加を念頭に、引き続き各種取り組みを実施。さらに両担当の横断的業務として、鉄道部門と連携しながら阪神なんば線開業10周年企画にも携わっています。 「沿線活性化プロモーション」の立ち上げから携わっているので、社内外にこの活動が浸透していると実感できることは嬉しいですね。また、管理職となった現在、プロモーションとともに自身、そして部下たちが成長していくことにも喜びを感じる毎日です。
ジョブローテーションを通じて得たもの
まったく異なる事業分野に異動したとしても、それまでの経験は必ず活かせることを学びました。大事なのは、経験を通じて自分のなかの引き出しを増やしていくこと。そうすれば、新しい仕事に直面したときにも余裕を持つことができますし、それを通じてさらに新しい引き出しを増やすことができます。また、ひとつの事柄について、立場・見る視点が異なれば答えも異なることがわかったので、ひとつの考え方に執着しない広い視野が身に付きました。
今後の目標
業務面では「プロモーション」という活動が当社において継続され、その中で担当が変わってもここまで発信してきている「阪神らしさ」の軸がぶれないよう土台を築きたいと思っています。キャリア面ではこれまで広報・PR的な側面でブランディングに関わる業務に携わることが多かったのですが、今後は事業活動そのものにブランディングの考え方を活かし、収益を上げていけるような業務に携わりたいと考えています。
※所属部署、役職は当時の名称です。