社内外とのさまざまな調整事を乗り越え司令塔として多彩な工事現場をコントロール

2018年入社/阪急電鉄(株) 都市交通事業本部 技術部(土木技術担当)
工学研究科 市民工学専攻修了

杉垣 直哉(Sugigaki Naoya)

これまでの経歴

1年目~
阪神電気鉄道(株) 都市交通事業本部 工務部 保線課
軌道の線形改良計画の策定、線路検査手法の厳正化にかかわる検討、踏切道補修や地震対応の工事関係業務に従事。
2年目~
阪急電鉄(株) 都市交通事業本部 技術部(土木技術担当)取材当時
2年目は計画および設計段階における行政・他社からの受託工事を中心とした協議対応、小規模受託工事の予算管理や行政対応などを担当。3年目の現在は施工中の大規模受託工事を中心とする施工調整や予算管理、行政対応などに携わる。
4年目~現在
阪神電気鉄道(株) 都市交通事業本部 工務部 技術課(淀川工事事務所)
鉄道橋を架け替えて高架化する大規模プロジェクトにおいて、国交省や大阪市と協力しながら設計/施工に係る協議に従事。

現在の仕事

私は現在、大規模受託工事を担当しています。受託工事とは、道路との立体交差をはじめ、鉄道運行の安全を脅かす恐れのある行政・他社などによる工事の一部を他事業者に代わって行うものを指します。そのため社内の工事関係者との連携だけでなく、行政・他社などに鉄道運行への理解を頂きながら進める必要があるため、調整事が多くなるのが特徴です。私はこれらをトータルコーディネートする立場にあるため、日々、関係者と施工方法やコスト、鉄道影響について話し合い、取り決めを行っています。

仕事のやりがい

この仕事は社内外を問わず関係各所との調整が多いため、多種多様な知識と協議力が求められます。その場で判断を迫られながら自身が中心となって物事を取りまとめ、設計変更や工事の施工にかかわる方向性を見出せた時には達成感があります。また、鉄道構造物の設計・施工に関しては、自身の設計に沿って造られていく面白さと同時に、施工管理を通じた安全管理業務の難しさも感じます。近隣の方から完成を楽しみにしているという声を聞いた時は、改めて鉄道会社と沿線の方々との距離の近さを実感しましたし、鉄道マンとしてお客様の安全を守る使命を強く感じました。

未来に向けて挑戦したい事

グループ間のさらなるシナジー効果を発現させたいと考えます。例えば、鉄道施設の維持管理や列車運行時の工事実施などは特殊な事情が多く、実績やノウハウを次に生かすことが重要です。グループ内で鉄道事業に携わるすべての会社が連携すれば、さまざまなリスクへの対応や新技術への挑戦など幅が広がると考えます。そのためにも、まずは多岐にわたる部門を経験し、他を知る意味で他事業での業務にも挑戦してみたいと思っています。また、当社グループの持続的な発展には継続的な投資が不可欠であり、鉄道事業には堅実な収益基盤の構築が求められていると感じます。そうした期待に応えるためにも、率先してグループ間のつながりをより太く、強くできるよう取り組んでいきたいです。

学生へのメッセージ

見て聞いて知見を広げ、就職活動を自らの可能性を探す時間にしてほしいと思います。そのためにも、より多く行動することを意識してください。そうすれば自然とやりたいことが見つかりますし、想像以上にさまざまなことに挑戦したいと思うかもしれません。そしてもうひとつ大切にしてほしいのが、自分がその職場で働いているイメージができるか、環境に適応できそうか、といった「直感」です。仕事は1人の努力のみでは何もなし得ません。自力と他力が合わさって成り立つものです。少し抽象的ですが、こうした視点も会社選びの基準の一つにしてみてください。

1日のスケジュール

8:30メールチェック
9:00チームミーティング
10:00現場事務所にて各工事関係者と工程会議
12:00昼休憩
13:00行政との協議
15:00担当工事の予算管理
17:00打合せ資料の作成
18:30退社

私のマストアイテム

メモ用紙・鉛筆・時計などの【スケジュール管理グッズ】がマストアイテムです。社内外との調整事が多いのでスケジュール管理には特に気をつけています。取り組むべき項目を重要度ごとに仕分け、直近で対応しなければならない事項は改めて書き出すことを日課にしています。現在までに書き出したメモも残しており、時々振り返ることで自身の成長や達成感を噛みしめています。ちなみに、書き出す際のツールは鉛筆がオススメです。書き味が軽くて丈夫でしなやかな鉛筆は、メモやリストを作成する際に大活躍。私はいつでもすぐに手に取れるよう、常にデスク上に揃えています。

プライベート

学生時代から憧れていた車を購入し、日々メンテナンスに注力しています。特にフォルムがお気に入りで、ワイルドかつ堂々とした佇まいはいつ見ても気持ちが高揚します。現在はさらにワンランク上の車種の購入を目標に定め、いつかは実現したいとひそかに考えております。

※社員の所属や掲載内容は、2020年取材時のものです。