【ホテリアー】
経営難に陥っている超一流ホテル、ソウルホテル。
その顧客担当支配人であるソ・ジニョンは、買収を目論む者からホテルを救うため、以前ソウルホテルで働いていた元恋人のハン・テジュンをラスベガスまで呼び戻しに行く。しかし元恋人はすっかり落ちぶれ、自分にも冷たく当たった。
ショックを受けイラついていた彼女と偶然出くわした韓国系アメリカ人のシン・ドンヒョク。自分の母国から来た女性ジニョンに関心を持つようになる。彼女に惹かれたドンヒョクはソウルホテルに滞在することになるが、実はドンヒョクこそ、実業家キム会長からソウルホテル買収の仕事の依頼を受けた企業ハンターだった。ジニョンの心は元恋人テジュンと、自分に正面から向かってくるドンヒョクの間で揺れに揺れる。
ドンヒョクが自分の働くホテルを買収するために来たとも知らず…。
第10話 君の中の君②
ジニョンの誕生日パーティーで、ドンヒョクに送られてきた彼女の姿を見て嫉妬したテジュンは先に帰ってしまう。その夜、テジュンがホテルのバーでひとり酒を飲んでいるとそこへユンヒが登場。ユンヒはさりげなくジニョンの話を持ち出し、恋をするのに許可はいらないと語る。
その頃、レストランではボクマンの部下チョンがユンヒを連れ戻すために料理に因縁をつけていた。何度も料理を作り直させ、みんなを困らせるチョンに堪忍袋の緒が切れたユンヒは、彼にお冷やをぶっかける。チョンは、待ったましたとばかりに部下を呼び、従業員たちにケンカを吹っかける。チョンたちと乱闘になった従業員は警察署に拘留されてしまう。チョンの狙いは示談の条件としてユンヒをクビにさせることだったのだ。最初は、突っぱねるテジュンだったが、チョンからユンヒがボクマンの娘だと聞き、仕方なくユンヒを解雇することになる。ホテルを引き払い、車に乗り込むユンヒを見送るテジュン。彼女は、テジュンに駆け寄りまたホテルに戻ってきてもいいかと聞く。必ず戻ってこいと言うテジュンに「好きだ」と告白し去っていくユンヒだが・・・。
第11話 誤解と真実の狭間で
ユンヒが家に連れ戻された次の日、ホテルではまた違う騒ぎが起きていた。ドンヒョクの部屋を掃除していたハウスキーピングのおばさんたちが彼の部屋のゴミ箱から「ソウルホテル買収企画書」を見つけてしまったのだ。それを知った、テジュンはジニョンに、ドンヒョクの正体を告げようとするが、その前にオ・マネージャーの耳に入ってしまう。ジニョンはドンスクに呼び出され、ドンヒョクがボクマンの手下であることを告げられ彼との仲を追求される。社長の言葉が信じられないジニョンは、直接ドンヒョクの部屋を訪ね真実なのかと問い詰める。そして、ドンヒョクの話も聞かず、自分が利用されていたと誤解し部屋を飛び出す。
一方、家に戻ったユンヒは、父にホテル経営を勉強させて欲しいと頼んでいた。将来父の事業を受け継ぐという条件で「ソウルホテル」で働かせてくれと頼む彼女にボクマンは渋い顔。その夜ドンヒョクとボクマンの夕食の場で、こっそりドンヒョクに自分がホテルで働けるように父を説得してくれとお願いするユンヒ。彼女は、ドンヒョクの口添えのお陰でホテルに戻れることになるのだった。
ドンヒョクに利用されたと誤解し、やけになったジニョンはスンジョンを誘い飲みに行く。翌日、飲みすぎて遅刻をし、あわててソウルホテルの裏口に駆け込むジニョンをドンヒョクが待ち受けていた。ちゃんと自分の話を聞いて欲しいというドンヒョクは、裏口の自動ドアのスイッチを切りジニョンを中に閉じ込めてしまう。二人きりの空間で、ジニョンに愛を告白しキスするドンヒョク。
第12話 彼を信じるという事
オ・マネージャーに部屋を追い出されたドンヒョクとレオは、ドンスクとテジュンにこのままだと訴えることもできると脅す。直接ドンヒョクの部屋を訪ね謝るテジュンに、ドンヒョクは許して欲しければジニョンを部屋に呼ぶように告げる。ちゃんと話し合いたいというドンヒョクに、ジニョンは、できればお互い他の立場で出会いたかったと訴える。
父にホテルに戻ることを許され、飲食チームに戻ったユンヒだが、喜んでばかりはいられなかった。彼女が金持ちの娘だということを知ったミヒがいじめを始めたのだ。
その夜、ドンヒョクはバーで、レオにジニョンが生涯にたった一人の人かもしれないと話していた。彼女を手に入れるため、最後の勝負を賭けることを決意したドンヒョクは、ジニョンに以前懺悔した教会で待っていると話す。迷っていたジニョンだが、結局ドンヒョクに会いにいくことを約束する。
一方、ミヒに命じられた銀食器磨きを終え帰宅しようとしていたユンヒは、誰もいないレストランの入り口で、男性客に呼び止められていた。ユンヒが昔の彼女にそっくりだというその男は彼女にお茶に付き合うように頼む。尋常でない男の様子におびえるユンヒは、誘いを断ったはずみで顔を叩いてしまう。いきなり逆上した男に追いかけられ、助けを求めるユンヒだが・・・。