劇場版マジンガーZ / INFINITY
上映開始日: 2018年1月13日 制作会社: 東映アニメーション
キャスト: 森久保祥太郎、茅野愛衣、上坂すみれ、花江夏樹、高木渉、山口勝平、菊池正美、森田順平、島田敏、塩屋浩三、石塚運昇
(C) Go Nagai/DynamicPlanning MZFilmPartners
まんまアレだった初期デザインのマジンガーZ
──キャラクターデザインについてうかがいたいと思います。デザインについてはどう思いました?
金丸 最初にオーディションをして、ダイナミック企画さんとお話した結果、線のニュアンスとしては飯島弘也さんがいいだろうと。ただ、その時の飯島さんの絵が原作漫画寄りのとがったものだったので、そこは監督に入っていただいた時にTVシリーズをリスペクトした絵に軌道修正していただきました。最初、甲児はもみあげがすごい伸びてて……(笑)。
志水 原作漫画の絵じゃなくて、TVシリーズの延長線上で、とお願いしました。
なかの だから監督のほうで東映アニメーションの主人公らしいラインに落とし込んでもらったんじゃないかなと思います。個人的に一番面白かったのが、イケメンになっていたヌケですね(笑)。ひとりだけイケメンになっていて、これで鼻水たれていたらめちゃめちゃ面白いけど、使いづらいってことでボツになりました。
──監督は全般的にそういうスタッフのとがったセンスとTVシリーズの延長線上にある映画というところのバランスを調整することも多かったと。
志水 そういうことですね。
──メカニックデザインについてはいかがでしたか?
金丸 メカニックデザインもコンペのようなところがあって、企画側主導でいろいろと試していたんです。その中で柳瀬敬之さんの名前が上がって、お願いしたところ最初に出てきたのがかなり、いわゆるリアルロボットなイメージでした。
(一同笑)
金丸 さすがにダイナミック企画さんからもスーパーロボットにしたいとご意見いただいて、その時、具体的にシルエットは従来のマジンガーZで、と柳瀬さんにお願いしたところ、ダイナミック企画さんからもOKいただき、最終的にこのような固め方をしていったという経緯があります。
なかの アップになったときの情報量を助けられるディテールが入っています、と最初に説明をいただいたのですが、基本的にテレビシリーズと見た目が変わってないんですよ。メカとして、当時書き込みきれなかったディテールは足されているけど、目立つパネルラインなんかは監督が減らされたそうですね。
志水 細かいギミックにこだわりすぎると動きに制限が出てきてしまうので、どうとでも変形させてダイナミックに動かせるように調整をお願いしました。
なかの 本作を含め過去タイトルの新作や実写版などを作る時に、実は一番言っちゃダメな言葉って、「今風」ですよ。今回、それは避けようかなと。少なくとも、それをマジンガーでやる必要はないですね。
金丸 逆にマジンガーでないとやる意味がないことをやろうというのは意識しましたね。なので、監督も飯島さんも柳瀬さんもなかのさんもそうだけど、やっぱりマジンガーZでできること、マジンガーZで面白いことっていう視点を持って作り続けていた印象はありますね。
なかの 「マジンガーZ」のオリジナルのすごさに助けられた部分はありますね。間違いなく下地に今見ても斬新なTVシリーズがあるおかげで、これだけ面白い映画が1本撮れたわけですから。それが本作の完成度を上げたものの正体ですよね。僕らはそこに気負わず素直に乗っかるだけでしたから。
──個人的には、近年ロボットアニメにあまり元気がないようにみえる中、本作のようなパワフルなロボットアニメが出てきて嬉しかったですね。
なかの 元気ないんですかね? ロボットアニメって、あらゆるアニメーションの中でも一番強いジャンルですよね。今は成立しづらいというのはあるかもしれないけど。
金丸 本作はある種スーパーロボットの面白さというものに立ち返っているので、現代としてはそこが新しいのかなと。
なかの なぜ新しいかというと、かつての作品のよさをそのままやってるからなんですよね。こういうタイプのロボット大活劇アニメを創らせたら、東映アニメーションはすごく強い会社なんだよと改めて証明できたと思います。「まんがまつりイズム」って言うのかな。これは、皆さんも言いまくったほうがいいと思いますよ。見たい、作りたい、作ろうよって、みんなで言い続けてたらいずれ形になるし、それを「いいね!」という賛同者も必ず出てくると思います。
金丸 作りたいと思う人がいることが重要だと思います。必要なのは作りたい人がエネルギーを持っていて、それをぶつけられる企画があるかどうかだから。
なかの それにそういう作品を見たいお客さんも世界中にいるわけじゃないですか。日本で展開してもいいんだけど、どうしても市場が狭い。だから、これからも世界にバンバン発信していったほうがいいですね。特にロボットと怪獣は日本発信のキャラクターコンテンツというイメージが世界的に強いですから、今後もやらない手はないです。
──それでは最後に、ファンの皆さんへのコメントをお願いいたします。
志水 前作のTVシリーズからだいぶ時間が経っているので、改めて映画にするにあたって何を望むかはもう人それぞれだと思うんですね。誰もが必ず楽しめる、というものではないかもしれません。ですが、ぜひ「童心」を思い出して難しく考えすぎないで見ていただきたいです。大きな子供になった我々が作ったおもちゃを、皆さんで楽しく遊んでいただけるような、そういう見方をしていただけるとありがたいです。
なかの 老若男女誰が見ても、マジンガーを知っても知らなくても楽しめる娯楽映画になっているので、お正月のお楽しみ映画として心から楽しんでいただければ幸いです。これを機にまた東映アニメのロボット軍団が注目されればと。応援よろしくお願いいたします!
金丸 本作は、映画館でぜひ体験していただきたい作品だと思っています。通常の2D版もありますが、監督が苦心して作られた、パイロット兜甲児になった体験ができる4D版もありますので、アトラクション的なものがお好きな方はぜひ。いろいろな楽しみ方で、映画館でお楽しみいただければと思います。
──ありがとうございました!
上映開始日: 2018年1月13日 制作会社: 東映アニメーション
キャスト: 森久保祥太郎、茅野愛衣、上坂すみれ、花江夏樹、高木渉、山口勝平、菊池正美、森田順平、島田敏、塩屋浩三、石塚運昇
(C) Go Nagai/DynamicPlanning MZFilmPartners
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