
福山市鞆町地区を勇壮に練り歩くチョウサイ
福山市鞆町地区の秋祭りで15日、色鮮やかな装飾布団を重ねた山車「チョウサイ」が江戸期の風情を残す同地区に繰り出し、地元住民がかけ声や太鼓の音を響かせながら勇壮に練り歩いた。
輪番で担当する旧7町のうち、当番を務める関町の住民ら約100人が浴衣姿で参加。金やオレンジ色の装飾が施された錦の布団3枚を台上に重ねたチョウサイ(高さ約3メートル)を引いて回った。
沿道は松飾りやちょうちんで彩られ、多くの観衆も詰めかけた。子どもたちが威勢よく太鼓をたたき、台上の大人が鞆の浦の美しさを誇る口上を披露すると、綱を引く人々が「チョウサイじゃ、チョウサイじゃ」と大声を張り上げ、祭りは最高潮に達した。
太鼓をたたいた義務教育学校・市立鞆の浦学園4年の児童(10)は「初めてたたいた太鼓は大変だったけど、思い切りできて楽しかった」と笑顔を見せた。
秋祭りは地元の沼名前(ぬなくま)神社境内にある渡守(わたす)神社の例祭で、「海路平安」を願う伝統行事。3日間あり、初日はご神体がみこしで当番の町へ入り、2日目はご祈〓(きとう)や宴会、3日目の最終日にご神体が神社へ帰った後、当番町のチョウサイが繰り出す。(〓は示ヘンに寿の旧字体)