【新事実】兵庫・斎藤元彦知事“告発者捜し”内容詳細判明「聞き回っとるんやろ」片山安孝前副知事の告発者追及“やりとり全容”
「知られてないこと」“おねだり疑惑”についての聴取では…
片山副知事(当時)「これなんやロードバイク、知事受けとったんか?アイアンセット、受けとったんかい。コーヒーメーカー、これなんや、こんなん皆 知らんやろ。知っとんか、誰から聞いたんや」 元県民局長「でもそれも、みんな噂してますよ」 片山副知事(当時)「明らかに、言うたら悪いけど、“知られてないこと”も書いてあるしな」 元県民局長「知られてない?」 片山副知事(当時)「うわさになってないことも書いてある、俺がみてもな。最後まで全部知らんって言い張る?これだけ嫌疑かけとんねんからな」 元県民局長「だから、こういうのを調べとったことは事実としてあるというのは申し上げますけど、あちこち配ったというのは、僕は一切してない」 「誰から聞いたのか」と繰り返す片山氏と、「噂話などをまとめた」とする元県民局長。告発文を作成したのは自分ではないと繰り返し否定しますが、片山氏は引き下がりません。 片山副知事(当時)「外には出してません、という答えがあったけど、なんでこんな情報を集めようとしたんや、それを教えてくれや」 元県民局長「いろんな人がいろんなクレームじゃないけど、知事に対する不満をもってはるんやね、いろんな情報が目に入ってくるから、それをね、まあ書きためとったみたいなことなんですよね」 片山副知事(当時)「書きためてどないしよう思っとったん?」 元県民局長「どないしよういうのは、その時その時でね、ひょっとしたら、役に立つことがあるかもしれないし」 片山副知事(当時)「今からきっちり調査せなしゃあないやないか、県民局長がやっとんねんからさ。普通の一般職員やったらまだしもな、県民局長がこれだけ県政批判してるんやで。 名前が出てきた者は一斉に嫌疑かけて、調べなしゃあないからな。名前が出てきた者は、在職しとるということだけ忘れんとってくれよな。まあ、手始めにAあたりが危ないと思うんやけどな」 片山氏の調査では最後まで、告発文書について「知らない」と主張した元県民局長。 聴取が終わった後、元県民局長は片山氏が「危ない」と名前を出した調査対象の職員A氏に電話をかけ、自身が文章をまとめたこと、告発文を警察と議会とマスコミに送ったことを明かし、「Aちゃんがつながっているんじゃないかと 勘ぐっていたから、ちょっと気にしとって」と伝えました。 このとき、A氏は聴取を受けている最中で、幹部に通話をスピーカー状態にするよう指示されていたことが関係者への取材で分かっています。 その後、元県民局長は県の公益通報窓口に告発しましたが、3カ月の懲戒処分を受け、今年7月、亡くなりました。