メディア掲載 グローバルエコノミー 2021.03.17
「金融財政ビジネス」 (2021年1月18日号掲載)
全遺伝情報(ゲノム)編集技術が注目を集めている。他の生物の遺伝子を組み入れる遺伝子組み換え作物(GMO)と異なり、遺伝子を切断するだけ。自然界の突然変異と変わらない。遺伝子組み換え食品については、組み換えられた遺伝子が残らないものは表示規制の対象としないという日本型の規制に米国も追随した。ゲノム編集食品もこれと同じく扱われる。ゲノム編集は食料安全保障に貢献するとともに高機能食品を提供できるというメリットがある半面、誰でも容易に活用できるという問題もある。
ゲノム編集と食料安全保障 生産拡大に寄与も、規制の難しさに課題
メディア掲載
コメが各地で品薄状態となり、価格が高騰している。ほぼ100%国産なのに、なぜこんな状況に陥っているのか。元農水官僚の山下一仁・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹に「令和の米騒動」の内幕を尋ねると、消費者をない…
コメの小売価格が上がっている。これは昨年の猛暑による不作や品質低下とインバウンド(訪日外国人)による消費増のためといわれている。 しかし、2023年産米は作況指数101で平年作を上回っていた。品質低下なら価格…
食料危機が高まっているとして、政府は食料・農業・農村基本法の基本理念に食料安全保障の確保を特記するとともに、「食料供給困難事態対策法」を成立させた。この法律では、世界人口の増加や干害、冷害などによって、コメ、小…
スーパーなどでコメの品薄、欠品が相次ぐ中、坂本哲志農相は3日の記者会見で、新米の店頭価格について「平年よりも多少の割高感はあるだろう」と発言した。今後も高値が続く可能性に言及したもので「令和の米騒動」は長期化が…
ウソと矛盾の農業村 50年近く農業と農政に付き合って、つくづく嫌になることがある。それは、農林水産省、JA農協、農林族議員、農業経済学者たちの主張がウソと矛盾にまみれていることである。昨年11月のNHKスペシ…
政策提言
山下研究主幹が農業林業分科会会長を務める制度・規制改革学会は、『コメ不足に対する緊急政策提言』を発表しました。 主食であるコメの値段が上がっており、棚からコメが消えたスーパーもある。それなのに、コメ不足を…