看護師「自分の利益を図るためでない」 患者300人情報を転職先に漏えい、容疑で逮捕
患者の個人情報を転職先の診療所に提供したとして、京都府警生活保安課と右京署は9日、個人情報保護法違反と保健師助産師看護師法違反(守秘義務違反)の疑いで、京都市西京区、看護師の女(52)を逮捕した。 【地図】西京区の場所 逮捕容疑は、2022年5月ごろ、当時勤務していた右京区の訪問看護を行う診療所のパソコンから患者89人の名前や生年月日、疾患名などのデータをコピーし、正当な理由なく転職先の下京区の診療所のパソコンに移して個人情報を漏らした疑い。「個人情報をコピーして持ち出したが、自分の利益を図るためではない」と容疑を一部否認している。 府警によると、容疑者は右京区の診療所の患者約300人の情報を不正にコピーし、このうち約90人が容疑者の転職に伴い、下京区の診療所の訪問看護を受けていたという。