男の子やペットも…アニメ「プリキュア」放送20年、世相の変化に合わせて大変身

9/15(日) 7:45配信

商業性の強い作品だから作家性がないということではない。作り手には、変えられないフォーマットのある長期シリーズの中で、いかにオリジナリティーを出すかが問われる。モチーフを1年ごとに変えるということは、世相的、商業的に時代に即応した作品になる。

「プリキュア」シリーズは、時代のアーカイブ的な機能を持っている」（聞き手・藤井沙織）

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河村鳴紘: サブカル専門ライター

補足エンタメのコンテンツは、ネタに困ってからが勝負……というところがあり、そこから血のにじむような思いで企画を出したり、新路線が生まれるところが多分にあります。従ってこれからさらに驚くようなものが出るのかも……と。プリキュアシリーズの制作側の記事はこれまでも多く出ているように、中身とタイトルがずれていることもあったり、子供たちを意図せず泣かせて反省したり、試行錯誤の上で成り立っています。それは記事にもある通り、全力で取り組んだことの表れだと思います。プリキュアほどのブランドに成長すると、新しいことをすれば必ず「賛」だけでなく「否」の声も大きくなるでしょう。ただしここまで継続すれば、それ自体がコンテンツのパワー、ブランドになっているのも確かです。SNSの時代だけに、どうしても厳しいファンの声が何かと気になると思いますが、ぜひ思い切ったことを続けてほしいと願っています。