オートバイに乗る人間は大別
すると二つに分かれる。
それは、街中の近距離のみを
乗る人たちと、長距離をも走
るツーリングを好む人たちだ。
街中のみ派は距離にすると
片道40kmを「遠い」と言う。
長距離ツーリング派は延々と
走る。1日600~800kmを走っ
てもごく普通に当たり前のよ
うにしている。
私の場合どちらの派でもない。
偏らない。
街中をたとえ15km走ろうが
楽しいし、逆に1日800kmを
走ろうとも面白くて仕方ない。
よく街中短距離派は長距離ラ
イディングする人たちを「距
離ガバ」とか、走行距離を
あげつらって馬鹿にして喜ぶ。
長距離派はそうした愚者の言
は意に介さないが、逆に街中
短距離乗りの人たちを相手に
もせず侮蔑感さえ持っている
のが伺える。
私はどちらの派にも属さない。
それはそれら両者は二輪に乗
る者に対する敬意が一切無い
からだ。
私はそれは愚物の為せる業だ
と思っている。
どちらもバカバカしくて話に
ならない。
長距離派は短距離走行では満
足が得られないのでやらない
し、脳の働きとしてやれない。
短距離派は、やはり同じで、
自分が長距離を実走行できな
い(精神的もしくは技量的に)
ので、長距離走行をする人間
を馬鹿にしたり誹謗中傷する
事で小さな自分の安寧を得よ
うとする人間的度量の狭さを
露見させて喜んで騒いでいる。
どちらも、「自分が出来ない
事」をやる人間に対しての
嫉妬とやっかみ、妬み嫉み
によって、他者を見下す事で
ようやく自分の精神的安定を
図ろうとしている。
それは愚者の発想であり、言
動であり行動なのだ。
まことに愚か。
なぜそこまで自分を落とすの
かなぁと思う。
それに気づかない時点で、ス
タート時点から愚の骨頂であ
るのだが。
まあ、絶望的な程に人間的価
値の無い事をして喜んでいる。
実にくだらない。
短い人生なのに時間が無駄だ。
そんな事考えたり言ったりし
ている暇があるなら、自分の
二輪をどう整備しようかとか、
今度どう走ろうかとか、どこ
まで行こうかとかを考える事
に時間を費やした方が良い。
乗り人が乗り人に敬意を抱か
ず、他人を貶す事で自分の心
の歪みの均衡を保とうとする
のは、それはもはや心の病気
だ。
とても危険な精神性なので、
二輪になど乗らずに病院に行
ったほうがよい。