小林製薬、糸ようじなど販売休止 歯科医師会が推薦取消
小林製薬は13日、「糸ようじ」など3製品の販売を一時休止すると発表した。日本歯科医師会からの推薦が取り消されたのを受けて、製品パッケージの表記などを見直す。新たな製品パッケージなど準備が整い次第、販売を再開する。
糸ようじ、マウスピース洗浄剤「ピースクリン」の一部製品と「やわらか歯間ブラシ」について、日本歯科医師会が歯の健康に寄与するとして出していた推薦を8月29日付で取り消した。
日本歯科医師会は推薦取り消しの理由について、紅麹(こうじ)原料を含むサプリメントの健康被害問題を巡る原因究明や再発防止策の策定が完了していないことを受け「企業として製造工程の安全管理の観点から推薦する基準を満たしていないと判断した」と説明する。
小林製薬は今回の販売休止は製品表示の見直しに伴うもので「製品の性能や品質および安全性に問題が確認されたものではない」としている。
小林製薬は10月上旬をめどに返品の受け付けを始める。「製品は従前どおり安全に使用できる」(小林製薬)としつつも、歯科医師会からの推薦を理由に購入した顧客などからの返品を想定する。2024年12月期の業績に与える影響については精査中という。一時販売休止の対象となった商品の23年12月期の売上高は47億円だった。
小林製薬は2024年3月22日、紅麹(こうじ)を使った機能性表示食品を自主回収すると発表しました。摂取した消費者から腎疾患などの健康被害が発生したためです。最新ニュースや解説記事をまとめています。