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ホロライブの魅力をつらつらと語りたい 後

 こちらは駄文散文長文の続きです。
 自分の印象を話してるだけなので根拠とかは特に無いです。
 ここでのホロライブとはホロライブJPを指します。ID、EN、ホロスタ、DEV_ISは語れるほど詳しくないので含みません。

改めて、簡潔に

 ホロライブの魅力。それは”世界観”です。

1:日常アニメ(ごちうさ、ゆるゆり、まちカドまぞく!の延長線)
2:アイドルアニメ(アイマス、ラブライブ、プリパラの延長線)
3:アイドル(AKB48、声優アイドルの延長線)
4:エンターテイナー(芸人、Youtuber、企画屋、いわゆる『配信者』)
5:ゲーマー(ゲーム好き、ゲーム実況者、ストリーマー)
6:ラジオパーソナリティ(ラジオDJ、MC、オタク友達)

ホロライブの世界観の構成要素
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ホロライブの世界観を画像だけで表したかった図

「メンバー全員が1~6の構成要素を全て持っている奇跡の箱」
『この構成要素の全てが揃って、今のホロライブ「らしさ」は保たれている』
 

 ホロライブメンバーはアニメキャラで、アイドルで、芸人で、ゲーム好きで、トークに長けた、マルチもマルチなタレント集団なのです。
 

Q:初見さん「ホロライブとは?」
A:リスナー「バラエティアイドル」「女性Vtuberグループ」「美少女動物園」「懐かしいゲームやってくれる女の子」「芸人」「アイマスみたいな感じ」「動く声優ラジオ」「最終回の無い日常系美少女アニメ」
Q:初見さん「???」
A:リスナー「(説明しづらいから)とりあえず見て。かわいいよ」

上:マルチすぎるからどうとも答えられて、全て正しく、全て正確性に欠けてしまう。
下:個人的に初見さんに勧めたいバラエティ企画とゲーム配信のTier1。異論は認める。


 好きなゲーム配信が多すぎて絞りきれません……

前置き:前編のお話

 我々がホロライブの何を見て盛り上がってるのかって、この世界観込々での「てぇてぇ」と「努力と青春」と「アイドルライブ」であるとそう思うのです。

前編より

 我々ホロリスは、ホロライブの「日常・アイドルアニメらしさ」「リアルのアイドルらしさ」を見て盛り上がっています。これ以降の話はそこを前提としまして。

【アニメキャラが行う】
【アイドルが行う】
 「エンターテイナー、ゲーマー、ラジオパーソナリティ」

 という部分に注目してお話致します。


本編


4:エンターテイナー(芸人、Youtuber、企画屋、いわゆる『配信者』)

アニメキャラのエンタメを成立させることの難しさ、貴重さ
・芸人に男性が多い訳
・上下関係を無くす切られ役の天才さくらみこ
・大空スバルと大神ミオのコンビ芸
・3人から生まれるホロライブ全体にある「仲良し感


 そもそも、女性芸人さんがツッコミするって凄く難しいんですよ!!


 
突然何の話だと思われるかもしれませんが、まあ聞いてください。

 女性の語彙で普通にツッコむと「キレが物足りない」
 男性の語彙を拝借して強めにツッコむと「怖い・キツイ・圧」

 だから女性にツッコミをさせるって基本的にできないんです。
 台本の上ならツッコミに回っている方も沢山いらっしゃいます。或いは相方同士ならツッコミになれる方もいます。しかしトークやバラエティ番組となるとそうもいきません。

「雛壇芸人」や「バラエティの司会」を思い浮かべてもらえると、殆ど男性なのが分かると思います。女性はあってアシか進行ですね。


 Vtuber界隈を見ても、女性箱なのに男性にツッコミを頼っているところ、結構見ると思います。或いは女性がツッコミをするのは仲の良い相手身内だけというのも良く見ると思います。
 女性で上手にツッコミできる方って凄く希少なのです。


 しかし「アニメキャラによるエンタメ」を成り立たせようとすると、どうしても「女性ツッコミ役をやれる」が基準になってきます。

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アニメキャラは男女問わずツッコミ役になる

「いやいや、アニメキャラのやっていることは台本であってトークじゃないじゃんか」と言う人もいるかもしれませんが――台本を読んでいるのはあくまで声優さんで、アニメキャラの発言はトークなのです。そこは間違えてはいけません。

 しかしアニメキャラ基準とは言いましたが、上手いツッコミである必要はありません。ツッコミができているという点が大切です。
 それが女性芸人には難しいという話は最初にした通りです。


 ところで皆さん、配信者のお笑いに必要な要素って何だと思いますか。

 漫才師ならボケとツッコミです。ギャグアニメでも同じくボケとツッコミですね。
 これが配信者となると少し違ってきます。

 Youtuberと聞くと、テンションが凄く高い人をイメージしてしまう現象ってあると思います。実際、エンタメ系のYoutuberはテンションが高いものです。
 彼らがテンションを高くする理由とは何かと言いますと、配信者のお笑いにはボケとツッコミの他にもう一つ、ゲラが必要だからです。

 ボケ・ツッコミ・ゲラ。3つです。
 バラエティ番組ならお客さんの声や編集で笑い声を入れられるのでボケとツッコミで済みますが、配信だとそこばかりに頼る訳にはいかないので自前で用意することになるのです。


○ホロライブのボケ・ツッコミ・ゲラ

 では、そろそろホロライブの話に参りましょう。
 ホロライブではボケ・ツッコミ・ゲラが様々な配信で見られます

 ホロライブのボケ・ツッコミ・ゲラと聞いて「さくらみこ・大空スバル・大神ミオ」の顔を思い浮かべた方、仲間です。ぜひ握手しましょう。

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大空「何かまぶたが痙攣しておりますけども~」
大神「アハハハハハハハ!」
さくら「痙攣じゃねえんだわ、ウィンクなんだわウィンク」


 様々な配信で「ボケ、ツッコミ、ゲラを誰かがこなせる」という状態を成立させるのに必要な下地がホロライブ全体に伝わる「仲良し感」です。

 仲良しと言われてピンと来ない方は、「仕事上の信頼関係が厚い」と言い換えていただいても構いません。わたしは「仲良し」の方が好みなのでこちらを用います。

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クソ雑に作った、みこスバミオ好循環
配信者視聴者の双方が「ホロライブメンバーは仲良し」という感覚を得る


 その「仲良し感」の雰囲気作りに最大限貢献している一人がさくらみこです。

 誰からもナメられるキャラクター性とイジられた時に見せる上手い返しで、どこまでも切られ役になれる彼女は、ホロライブ内での上下関係を極限まで無くす天才です。

 後輩はさくらみこと絡んで「先輩へのツッコミ」を覚えます。さくらみこは歩く天然ボケなので、絡んでいればいやでもツッコミを入れることになります。
 それだけではなく、先輩として後輩へのフォローも手厚く、後輩にしっかりツッコミを入れさせます。彼女は天然ボケも頻繁に発動させますが、同時に道化にもなれます。

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以下、新人「轟はじめ」と絡んでいる最中の話

轟「はい!ぶんぶんぶん!ホロライブDEV‐ISからデビューしたReGLOSSの番長、轟はじめです!いやもー、今ここにいらっしゃる皆さんは、だりぇ?ってなってると思うんですけど――」
さくら「『だりぇ?』」
博衣「『だりぇ?』」
さくら「みこは分かるよ。誰?ってことだよね。今言いましたはじめたんは」
轟「いやいや絶対伝わってますよ」
博衣「ンフフw」

轟「いやでも番長なんでね」
博衣「うん!」
轟「やっぱり人生、人生はもう背中で語っているみたいなとこあるんで」
夜空「かっけぇ!」
博衣「ンフフw」
轟「今回の人生ゲーム、番長がトップ張りますよということで、よろしくおねがいします!」
全員「おねがいしまーす!」
博衣「そしてー!」
さくら「番長緊張してたけどにぇ~」
轟「みこさん!」
博衣「アハハーw」
さくら「あ、すんません」

 さくらみこだけではなく、後輩の台詞が長くなりすぎないように、先輩方の相槌や笑いの入れ方がまた適切ですよね。
 こうして後輩は少しずつ、ツッコミを覚えていくのです。


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一応さくらみこは1期生の次にデビューしたVtuber
カバー内では相当先輩側



 台本上のツッコミならば頑張ればできるものです。
 ですがトーク番組でツッコミを入れる女性芸人さんはあまりいらっしゃいません。久本雅美さんくらいでしょうか。

 なぜだろうと考えると、やはり視聴者心理が働くのだと思います。

 女性をイジるのは「かわいそう」
 女性がツッコミを入れると「ツッコミにしては物足りない」
 女性が男性の語彙を拝借して強くツッコむと「なんか怖い、キツイ」

 どれも芸人さんにとってはマイナスな評価です。
 しかし簡単に解決できる問題でも無いのでしょう。
 現状としては芸人は男性が圧倒的多数なのはどうにも否めません。


 では「ホロライブのツッコミ代表」はその問題をどう解決しているのでしょう。


大神「今日皆ちょっとテンションがおかしいというかなんか、始まるから皆超大盛り上がりの現場ではありますが――
大空「そりゃこんなに雪降ってたら盛り上がるわ背景~」
獅白「めっちゃ降ってる~」
大空「降りすぎだろ雪~真冬かよ~」
大神「あははははははw」

放送が始まってすぐの場面

姫森「自分のことをきらきらまばゆいスバルとか何言っちゃってるのら――」
大空「おい!! まばゆいだろ!」
大神「あはははははははw」

大空スバル自身の作品を品評している場面

獅白「チョコ渡したいミオ先輩の凄いかわいい気持ちと、からあげ渡したい凄いミオ先輩のママらしい部分の、せめぎあいが、凄いわたしはいいなと思いますけどね」
大神「ああなるほどねー」
獅白「なんか、ねえ。どっち選ぶのか究極の選択的な」
大空「もうフォロー、フォローじゃないの?」
赤井「どっちも選んじゃえばいいじゃん! チョコとからあげ、ダブル!」
大神「フォンデュ、からあげチョコフォンデュってこと?」
赤井「あははははw」
大神「あははははははw…それ――」
大空「料理の話じゃねえんだよこれは!!」
大神「あははははははははw」

大神ミオの作品を品評している場面

 凄くないですかこれ。

 まず出だしにツッコミ。視聴者に笑いのエンジンを掛けさせます。
 次が切られ役になりながらのツッコミ。切ってばかりにならないことで、ツッコミばかりの怖い人という感情を打ち消します。

 最後に、話が延びそうになる瞬間に遮る形でのツッコミ。最も重要なのがここです。
 これはやらないと「何か話がふわふわしてるな」という印象を視聴者に与えてしまって、トークやバラエティだと退屈な配信になってしまいがちです。それこそ女の子らしい会話だと納得する人もいるので、一概に悪いとは言いませんが。
 しかし上手くやれないと「キツい人・怖い人・圧」となってしまったり、ツッコミされた側がびっくりしてしまって話題が尻切れになったりと、悪い評判や重い空気の元になってしまいます。

 大空スバルのキレのあるツッコミに対して大神ミオが毎度しっかり笑うので、ツッコミ役が怖くならないし空気も悪くなりません。またここがオチだぞとホロメン全員に伝達され、話題が一つ途切れるのです。
 そして話題が途切れると大神ミオがすかさず司会として舵取りし始めます。

 スバルが場面に応じてツッコみ、ミオがゲラって舵を取る。これはそんな二人のコンビ芸なのです。


○現在のホロライブ

 ボケ・ツッコミ・ゲラの3つ。
 ホロライブの配信を見ていると、至る所でこの3つを見かけることができます。


 ボケはもうホロメン全員ボケなので。言う事無いです。

 ツッコミもホロライブを見渡せばあちこちにツッコミできる人がいます。挙げた他にも雪花ラミィ、天音かなた、宝鐘マリン、さくらみこ、白上フブキ、兎田ぺこら、尾丸ポルカ、夏色まつり、戌神ころね……そしてツッコミ役は大抵どこかでやり込められています。スバ虐、ラミ虐、かな虐、マリ虐、みこ虐、フブ虐……だからツッコミを入れても怖い人にならないんです。プロレス上手とも言います。

 それにゲラもたくさんいます。ゲラ神ミオ、海外ニキもネタにしているぺこら、ギャハハハ↑とどこまでも高くなるころね、ファー↑とヤカンがなるあくあ、アハハハハハハハハと高速で笑うマリン、ウフフフと綺麗に笑うはあと、ダッハッハと豪快に笑うスバル、フフフフフがあってハハハハハもあってハッハッハッハまでゲラるぼたん、ピャーと幼子のような笑い声のみこ。笑い声にまで個性があるって本当にどこまでもアニメキャラみたいな人たちです。



 後輩たちはさくらみこから「先輩へのイジり」を覚え、大空スバルからツッコミを覚え、大神ミオからゲラを覚えます。そして勝手にボケます。
 ボケ・ツッコミ・ゲラが揃った配信を見たわたしたちは「ホロライブメンバーって仲が良いんだな~」という感覚を覚える訳です。

 そしてこの感覚を伝えるのが難しいのですが、「仲良しが揃うとアニメキャラっぽさが増す」のです。……うーん、変に畏まりすぎるとリアルさが増すというべきでしょうか。伝わってくれると嬉しいです。

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ツンデレはいてもギスギスにはならない、みたいな
アニメキャラって大体仲良しよね、みたいな

 ボケ・ツッコミ・ゲラに男性の力を借りなくて良いというのも一つ大きなポイントです。

 女性芸人にツッコミは難しいから、現実には男性芸人が主に担っているという話を覚えていますでしょうか。逆説的に言えば「男性のツッコミ・ボケ・ゲラ役を入れるとアニメキャラっぽさが減る」のです。現実っぽさが増してしまうからです。

 要はホロライブは、エンタメにおいても「とことんアニメっぽい」集団なのです。

 ホロライブ形式が伸びるのは分かりきっているのに、第二第三のかわいい女の子が揃った箱がホロライブになりきれない理由はここに尽きます。ホロライブには『さくらみこ』と大空スバル』と『大神ミオ』が大勢いるからです。


星川「何かもう、語らしてほしいんだけど――星川、大好きなの!本当に!
ぺこらさんもマリンさんも、というかホロライブ自体大好きで。
 星川、『ごちうさ』とかの、あの女の子のわちゃわちゃが本当に本当に大好きなの。もうねえ…w
 何か感覚としては、アニメの中のキャラクターと急に喋れるようになったみたいな、うん……アニメの中のキャラが急に喋りかけてきて、挙句の果てには『星川さんの歌枠見てます』とか言われて、もう訳分かんなかったw」

スゲー分かる。全部言ってくれるぞこの配信者。


 Vtuberのエンタメ=アニメキャラのエンタメ
 とはならないのです。

・女性のボケとツッコミとゲラが成立する「仲良し空間
・全員がボケられる
・たくさんのツッコミ役がいる
色んな種類のゲラがいる
・結果、女性だけでエンタメが成立できる
・男性のツッコミ役を入れるなど、リアルなバラエティを想起させることをしない

ホロライブのエンタメとは

 最も大切なのは「仲良し空間」です。

「仲良し空間」+「Vtuber」+「エンタメ」=アニメキャラのエンタメ

 とこちらがより正確なのです。

 そしてその仲良し空間を生み出しているのが、さくらみこ・大空スバル・大神ミオであり、継続維持しているのがホロライブメンバーなのです。

 ホロライブには女性アニメキャラによるバラエティ番組というエンタメの要素があると主張します



5:ゲーマー(ゲーム好き、ゲーム実況者、ストリーマー)

・「ゲームができる女の子」という需要の高さと逆風環境
・YoutuberとVtuberの登場
・「ゲーム実況ができる女の子グループ」という史上類を見ない存在
・「ゲームが上手い、トークが上手い、地味な作業に耐えられる、魅せプレイができる、罰ゲームもできる女の子グループ」という特大の奇跡


 ――世の中には「黒歴史」という言葉がございます。

 
皆さんは「女性だけのゲーム実況者グループ」の存在をご存じでしょうか。

 わたしが知る限りでは、一例だけ存じ上げております。

 男性だけのゲーム実況者・配信者なら、今でも大勢いらっしゃいますよね。

 Vtuberをよく見る方からすれば信じられない話かもしれませんが、昔は女性のゲーム実況者って男性と比べると全然人気がなかったんです。

 なぜそんなことになっていたのか。

 少し、苦い思い出の昔話をさせてください。

 

○ゲーム実況界隈、初期の話

 時は2007,8年頃ですかね。
 「ゲームができる女の子」というのは需要が高かったんですよ。
 テレビゲームって男の子がするものだったもので。女の子がしてくれるってだけでみんな嬉しかったんです。

 ところがゲーム実況者の人気と言えば、男性が圧倒的でした。
 では女性の実況者が居なかったのかと言うと、そんなことはないんです。需要があるのに男性実況者の人気にはずっと敵わなかったんです。

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この中の何かしらを、男性実況者は求められていた
視聴者界隈にとって、これこそが「ゲーム実況」であった
RTAや解説プレイは、この頃はゲーム実況の分野ではなかった

 当時の視聴者の認識としては、ゲームプレイとトークという「芸を見せる者」がゲーム実況者でした。彼らは視聴者の友人や芸人としての役割を与えられていて、例えば難しい挑戦には「声援を掛けられ」簡単な失敗をすれば「野次られる」ものでした。

 ところが女性実況者となると話は変わります。
「アイドル性」が求められたんです。友人や芸人ではなく。

「じゃあ、アイドルっぽく振舞おうかな」と女性実況者は考えます。アイドル性が強まると彼女らのファンは勿論喜びまして、お互いに需要と供給が合致している状態になります。

 しかしそうなると、ゲーム実況ファンの間で、「彼女らのやっていることはどうもおかしい」という雰囲気が流れだします。
 女性実況者が行っているのは界隈ファンが知る「ゲーム実況」ではないのに、「ゲーム実況」と名を冠して人気になっているからです。
 ロクに漫才ができないのに漫才師を名乗って、かわいらしさだけで人気になっている状態と言えば少しは分かりやすいでしょうか。
「女性実況者=実況界隈の異分子」という風潮が生まれます。

 もちろん女性実況のファンからすれば意味不明な理論ではあります。動画内容はゲーム実況で間違っていないし、こっちはそれを求めていて、そっちの界隈に干渉する気は無いんだから放っておいてくれやとなります。

 対立が発生し、視聴者同士のバトルが起こります。まだネットリテラシーという言葉も生まれたばかりで、ろくに浸透していない時代です。醜い言葉も沢山並びました。結局、双方がお互いに「あいつら頭おかしい」という認識を生む結果に終わってしまいました。

 女性実況者は望んでもいないのに、自分も知らない所で、本来リスナーになる筈だった界隈ファンを敵に回した格好になってしまいます。

初期まとめ
・「ゲームができる女の子」の需要は高かった
・「友人・芸人」だった男性実況の視聴者と「アイドル」だった女性実況の視聴者での間で、視聴者同士の相互理解が出来ず、対立が起きてしまった
・お互いに「あいつら頭おかしい」という結論で止まってしまった
・男性実況の視聴者が大多数の環境だったので、女性実況者は取り残される形になった

2007,8~2010年くらいの話

○中期の話

 それでどうなったって、女性実況者は二手に分かれました。

 片方は「芸」を身に着けました。視聴者の需要を理解して実況動画を投稿するようになった人です。人気は在りましたが、「頭のおかしい奴らとそれに囲われてる姫」という風潮は根深く、一定以上の人気は得られませんでした。

 もう片方は「アイドル性」を更に重要視しました。そして生配信形式を主流にする人が増え始めました。個人ユーザー向けの生放送サイトがオープンしまして、だんだんそっちに移住していったんです。動画投稿形式よりも、その方が実況者もファンも色々都合が良かったんです。

・叩く人が来ない
・「リスナーとの対話」ができるので、よりアイドル需要を満たせる
・動画と違ってすぐに反応が得られるので、需要外のことをやらずに済む
・女性にとっては理解しにくい、男性ならではの好みを学習しやすい

当時の生配信形式の魅力

 ではこちらでなら女性実況者の人気も安泰になったかと言うと、まだまだ逆風は続きます。今度は「閉じコン」になってしまったんです。

 閉じコンとは初見さんが来ない状態という意味です。叩く人が来ない環境と、初見さんが来ない環境は表裏一体。ファンをとどめておくのには良かったのですが、当時の生配信環境は初見さんの誘導に非常に不向きでした。しかし人を呼ぼうと動画投稿と並列すれば、また叩く人を引き寄せることになります。
 そんなものですから、中にはゲーム実況を殆どしなくなる方さえ現れます。アイドル性という需要を満たすには、”雑談”と”胸元カメラ”で事足りてしまったからです。

 その間に男性実況者はどんどん人気を伸ばしまして、現地ライブを開催する者や、あの有野課長とコラボする者まで現れるようになります。

 女性実況者も需要はあったのです。それでも女性実況・女性配信の視聴者は「頭のおかしい奴ら」という認識が根強く残っていたのもまた事実です。

 この状況を払拭するようになるにはYoutubeの台頭を待たなければいけません。

中期まとめ
・女性実況者は動画投稿者と生配信者に分かれた
・動画投稿者は叩かれ続けたので一定以上の人気が出なかった
・生配信者は新規層が来づらく一定以上の人気が出なかった
・その間に男性実況者はリアルへ進出するくらいに人気が出ていた

2010年~2017年くらいの話

○後期の話

 すったもんだあって有名実況者がこぞってYoutubeへ身を移すようになった頃。バーチャルYoutuber、そしてホロライブが出てきます。

 時はあっと言う間に2018年。
 今見ても可愛いし10分しかないので見やすくて良いですよ。そらポン。

 アニメキャラは女の子が人気なので、バーチャルYoutuber界隈では女性中心の環境が出来ていきます。その辺は話すまでもなくわたしより詳しい人が多いでしょう。

 彼女たちはゲーム実況もするようになるのですが、女性だけを叩く界隈特有の風潮は殆ど継承されませんでした。彼女たちの活動内容は「バーチャルYoutuber」であって、「ゲーム実況者」ではなくなったので、もう叩く必要はなかったのです。
 漫才師の例えを継続するなら、漫才師と名乗るのをやめて別の職業を名乗るようになったみたいなものです。むしろ叩いていた側からすればいたって満足だったのですね。


 ただ、逆風環境とは言いましても、そこそこ人気の女性のゲーム実況者はたくさんいたんです。南風さんとかマオーさんとか好きでした。

 でも「グループ」となると、ゆきりぃやまるさんくらいしか見ませんでした。この頃となればゲーム実況の歴史ももう10年以上になるのに、本当に見なかったんですよ。

 それがバーチャルYoutuberが生まれたことで、ようやく「女性ゲーム実況グループ」がたくさん出てきたんです。


後期まとめ
・バーチャルYoutuberが出てきて、ようやく女性のゲーム実況グループがたくさん生まれた
バーチャルYoutuberはあくまでバーチャルYoutuberであって、ゲーム実況者ではなかったので、女性を叩く特有の風潮が継承されなかった

2018年以降の話


■現在の話
 15年越しのゲーム実況視聴者、積年の夢!
 
とまで言うと流石に大袈裟ですが、それでもゲーム実況の女性グループって本当に貴重で希少なんですよ。それもちゃんとホロライブは、

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この中の何かしらを、男性実況者は求められていた
視聴者界隈にとって、これこそが「ゲーム実況」であった

 これが全員できています。35人も居てです。
「芸を身に着けた」動画投稿者と「アイドル性を高めた」生放送配信者のハイブリットが35人もいると考えてみてください。彼女たちは芸人であり、友人であり、アイドルでもあるのです。

 現在2023年、ゲーム実況が始まったのが2004年、広まったのが2007,8年くらいだと認識しているので、まあ雑に15年間分の歴史くらいの認識にしておきましょう。
 この現在になってもVtuber視聴者の方で女性実況グループという点に着目してる人を見たことないんですけど、本当に凄いんですよ。今のホロライブって。


 元動画こそ削除されていますが、これが女性実況ファン界隈にとってどんなに奇跡的な状況か理解していただけますか。まったく訳が分かりません。それに頭も上がりません。足も向けて寝れません。本当にありがとうYAGOO。


 これ見てください。女性だけのゲーム実況者の大会なんです。実況解説含めて20人もいるんです
 10年前くらいのオタクに教えたら面食らいますし、キヨもレトルトもMSSPも蘭たんも猫マグロもいねーのに女なんか20人も集めて誰が見るんだよって誰だって思いますよ。ぜってー荒らし来るだろって誰だって思いますよ。
 ホロライブは15年間、ゲーム実況界隈で誰も出来なかったことを成し遂げて、今なお更新しようとしています。本当にとんでもなく凄まじい成果なんです。

 大きな大会に出て優勝しないと凄い人になれないって、別にそんなことないんです。既にゲーム実況界隈の歴史的光景を、皆さんは目にしているんです。
 野うさぎさんと星詠みさんは、もっと彼女たちを褒めてあげてください。ここに出場している各メンバーのファンの方も、俺はこんなに凄い奴のファンなんだぞって自覚してください。

 これをただの身内企画だと理解している方がいるだなんて、まったく意味が分かりません。それだけホロライブにとって、或いはV界隈にとって、女性だけのゲーム実況大会は自然な光景なのでしょう。
 ……良い時代になったものです。生きていて良かった。


 …失礼しました。自分語りが過ぎましたね。

・「アイドル」と「女性のゲーム実況」の相性の良さ
・「ゲーム実況者=芸人」な一方で「女性芸人の希少性」
・「エンタメできるアニメキャラ」という付加価値
・「まともな女性のゲーム実況グループ」のとんでもない希少性

ホロライブにとってのゲーマー
アイドルの話、エンタメの話、諸々がここに乗っかってくる

 長話でしたが、「女性のゲーム実況者グループが希少」ということだけでも覚えていただけたら幸いです。


 ホロライブには、女性アイドルによるゲーム実況グループの要素があると主張します。

 

6:ラジオパーソナリティ(ラジオDJ、MC、オタク友達)

・声優ラジオの延長線
・ハガキ職人とマシュマロ職人
・同志とのコミュニティ現場という需要
「声優」ではなく「アニメキャラ本人」による声優ラジオ


 声優ラジオというコンテンツがあります。
 声優さんがMCを務めるだけあって必然的に二次元コンテンツの話が多く、二次元好きにはたまらないラジオになります。

 TVと比べると、ラジオではニッチな話題もより深く掘ってくれる点と、お便りなどの視聴者企画が豊富な点で、「オタク」の隠れた集合場所であることをリスナーが実感しやすい、そんなコンテンツでした。
 ラジオには情報収集共感を得られるコミュニティ現場としての需要があったのです。

 この声優ラジオは主に二通りに分類できまして。

・アニメやゲームが主体。告知や制作秘話を中心に提供するもの
・声優本人が主体。彼らの好みや日常生活等の話題を提供するもの


 アニメやゲームのファンは前者を。
 声優本人のファンな方は後者も見ていた印象です。

 わたしが好んで見ていたのは主に前者になります。アイマスレディオ、ぶるらじ、SZBH、ロケット団ひみつ帝国、JOJOraDIO、食酒亭ラジオなどが該当します。

 そんな声優ラジオですが、声優ラジオを好きな方がVtuberにのめり込んだという話をよく耳にします。実はVtuberの配信(特に雑談枠)も声優ラジオの性質とよく似ているのです

 Vtuberになるような人は決まって二次元が好きです。
 必然的に二次元コンテンツの話が多くなります。
 配信時間は無限にありますので、ニッチな話題もより深く掘ってくれます。
 
Vtuberはリアルタイムで届くはがき(=コメント)を読みますし、SNSやマシュマロやアンケートなどを用いた視聴者企画が豊富な点も同じです。

 スパチャ、メン限では、よりリスナー同士の、そしてリスナーとVtuber間の距離が縮まり、これらの性質が更に強まります。

Vtuberと声優ラジオの性質はよく似ている

 ではここで一つ。

Q:『Vtuberの配信は「アニメゲーム主体」か「声優主体」か、果たしてどちらの声優ラジオと似ているのでしょうか?』

・アニメやゲームが主体。告知や制作秘話を中心に提供するもの
・声優本人が主体。彼らの好みや日常生活等の話題を提供するもの

この話です、この話


 答えは両方です。
 彼女たちはホロライブの告知を提供してくれますし、雑談でアニメや日常生活の話題を提供してくれますね。声優ラジオの良いとこ取りをしている訳です。

 コメントやSNS等でホロライブ好きな「同志」が集まっている実感が堪らないという方や、Vtuberの声が癒しだという方はきっといらっしゃるのではないでしょうか。


 そして不思議な話ですが、ホロライブにいる間は我々もVtuberになれるのですよ。

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ホロライブ5期生「獅白ぼたん」のファンである『SSRB』

 これが我々のアバターの一つです。
 まあ実際の所、視聴の際にこの姿になったことをイメージしているのかと言いますと、YESNO半分半分といったぐらいの感覚なのですが。

 ただこういうアバターがあることで、ここに居る人たちは同志だぞという一体感。そして彼女たちが魅せてくれている、仲間意識、内輪感、「仲良し感」の恩恵を、我々の方でも少しだけ得ている訳です。ホロリス同士なら年齢性別問わず、なんか仲良くできそうという雑感ですね。



 これまた考えられないんです。もともとアニメというのは1週間30分を3ヶ月か6ヶ月で終わっていたんです。それを1週間何分貰えるんですか。切り抜きだけで済ます視聴スタイルだったとしてもです。そしてそんなコンテンツを何ヶ月続けてくれるんですか。

 全部! 単位が今まで使ってたものじゃ足りないんですよ!!

前編より

 どこぞで使ったこの言葉ですが、同じことがこの「声優ラジオ」にも言える訳です。

 声優さんはお仕事を更新します。いつまでも「シャーマンキング」や「ロケット団」や「エヴァンゲリオン」の林原めぐみではいてくれないのです。いつまでも「銀魂」や「涼宮ハルヒの憂鬱」や「ジョジョの奇妙な冒険」の杉田智和ではいてくれないのです。

 ところがVtuberは違います。
 何と言っても声優ではなくアニメキャラ本人ですので、彼女たちはいつまで経っても「ホロライブ」の雪花ラミィです。

 このアニメ、永遠に終わりません。
 そしてオタクが好きなのはアニメキャラが最初です。声優を好きになるのはその後です。声優ラジオとアニメキャララジオ、どちらの門戸が大きいかなど、考えるまでもありません。


 ホロライブには、アニメキャラによる声優ラジオという要素があると主張します。

 ホロライブは「アニメキャラっぽい」というポイントがここでも活かされる訳です。


 さて、後半も長くなってしまいました。

 ここまでの話をまとめますと、

4:ホロライブは女性のみでボケ・ツッコミ・ゲラを成立させることで、仲良し感を我々にも分かりやすく伝達してくれている。その仲良し感がよりアニメキャラ感に拍車を掛け、彼女たちのエンタメがアニメキャラによるものという感覚を補強させる。ホロライブは女性アニメキャラによるバラエティ番組を供給してくれている。

5:まず女性実況者グループ自体が例を見ない希少存在である。ゲーム実況は友人や芸人感を出すもので1,4との相性が良く、女性実況ではアイドル性も求められるので2,3との相性も良い。そして女性実況者のみで開かれたゲーム大会は歴史的快挙である。ホロライブは女性実況者グループによる「様々な種類のゲーム実況配信」を供給している。

6:ホロライブはホロライブそのものや二次元コンテンツが好きな者にとってのコミュニティ空間を供給している。この空間はアニメキャラ本人によって供給されているため、本来の声優ラジオと比べて半永久的に続くアニメラジオである。リスナーは積極的にコンテンツに参加することもできるし、聞き専になることもできる。

4~6もまた独立した構成要素ではなく、全て噛み合っていて、非常に相性が良い。また1~3と4~6も全て噛み合いを見せていて、どれか一つが欠ければどこかしら他の要素にも影響が出てくる。


【アニメキャラが行う】
【アイドルが行う】
 「エンターテイナー、ゲーマー、ラジオパーソナリティ」

 という部分に注目してのお話でした。

 後編での【 】は、あくまでただの付加価値に過ぎません。
 しかしこれは他Youtuberとの大切な差別化点でもあります。

 そしてエンターテイナー、ゲーマー、ラジオパーソナリティを通して、我々は彼女たちに、共感と親近感を得ています。

「あ、ホロメンは自分と同じオタクだ」
「あ、ホロメンは自分と同じ感想を抱いた」
「あ、ホロメンは自分と同じコンテンツが好きだ」

 共感と親近感はますます身近なアニメキャラに、そして距離感の近いアイドルにさせることでしょう。それがアニメキャラやアイドルとして魅力的な要素となりますので、ますます魅力的な彼女たちのコンテンツに足繁く通うことになるでしょう。

 ああ、はい。分かりやすく言い換えると「」です。
 何となく6要素がガッチリかみ合って「沼」になっているという話に、納得とまでは行かずとも理解を示していただけると幸いです。

 

 そしてホロライブの面白い所は、人によって魅力として捉えている箇所が違うところにあると思っています。

 ある人は「現実と融合した終わらない日常アニメ」を。
 ある人は「現実に開かれた終わらないアイドルアニメ」を。
 ある人は「アイドル同士やファンと気軽で雑に交流してくれる距離感の近いアイドル」を。
 ある人は「今まで想像もしなかった女性アニメキャラによるエンタメ」を。
 ある人は「友人芸人感とアイドル性を両立させたハイブリットな女性ゲーム実況」を。
 ある人は「女性アニメキャラ本人による終わらない声優ラジオ」を。
 それぞれ期待しているのです。

 それだけの違いがある上で、
 ファンたちは「ホロメンや他ファンとの一体感」を求めます。

 それを全て実現してくれているのが今のホロライブです。どこから魅力を語れば良いのか、自分でも分かりません。何ならまだまだ語りきれていない魅力や、自分では拾えていない魅力が沢山あるのだと思います。

 今後とも、ホロライブが長く続いてくれますように。

 ここまで本当に長い話を最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


あとがき

 前編でたくさんのいいねをいただきました。ありがとうございました。
 初記事でシェアまでしてもらえて、大変舞い上がっております。

 次も何かnoteに書き込むかもしれません。
 その時は暇な時間にでも、また読んでやってください。

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コメント

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ホロライブの魅力をつらつらと語りたい 後|mitsume
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