もう何度も書いてるんだけど、坊主ってのは本当にひどい。
大人になってから自分の意思で坊主になった人は別として、
口減らしで子供の時に寺に来て、
そこから学校に行って、卒業後は寺を出る学生たち。
別に心がけあって寺にいるわけじゃないから、
ただの学生寮なんだよね。
錦戸も口減らし。
姉と妹が合計5人かな?いて、錦戸が唯一の男。
なので、12歳の時に、寺に来た。
北の、中国との国境、ポンサリーからビエンチャンに。
寺猫、寺犬の事、
何を頼んでも、誰も何も出来ない(やりたくないだけ)中で、
錦戸だけは違っていた。
本当に100人いて錦戸だけ。
錦戸がいたからパッパ君の皮下点滴も毎日出来たし、
新しい子猫達も死なずに寺猫になれたし、
埋葬もスムーズに出来たし、
もう感謝してもしきれないの。
だから、学校卒業したらなにかやりたいことある?
寺出るなら協力するよ?って去年から声かけてたんだよね。
そしたらなんか急な事で、5月の卒業待たずに2月で寺を出たい、ってなって、
私もせっかちだからすぐに錦戸の長屋探して、
寺を出る手はずを整えたの。
まだ卒業じゃないのにどうしたのかなと思って、
何回か聞いたけど、田舎の人の言葉全然分からないから、
ほぼ何言ってるかも分からないし、
それにその時は本心を言ってなかったんだけど、
後から知ったのは、
なんかもう寺に耐えられなかったらしいんだよね。
ラオス人は田舎から来たラオス人、ラオ族じゃなくてなんか違うの、を馬鹿にするし、
まぁずーっと寝食ともにしてたら嫌な事も多いよね。
親には言ったらしいんだけど、我慢しろ、って。
まぁそりゃそうだ。
でももう我慢も限界なところに、私がいたわけ。
もともと私も寺に行くスタッフが必要だったの。
今まで3人使ったけど、みんな1ヶ月くらいしか続かないし、
私も1ヶ月が限界でいらいらしてたし。
猫に餌やる仕事なんて、楽しいって思われるんだけど、
実際何も楽しくないからね。
暑かったり雨だっり、荷物重かったり、穴掘ったり。
そのスタッフの給料が12000円くらいなので、それを錦戸に払う。
そして、部屋を8000円で借りてあげる。
錦戸は朝のジミー達の散歩を手伝い、
学校がない日は寺に行き、
夜は店の手伝いをして夕飯を店で食べる。
という形態になったの。
そしてバイクがないとラオスでは移動できずに何もできないので、
10万円を貸して月々6000円くらいずつ返すって。
もちろん利息はとらない。
あとは錦戸は動物の世話は信用して任せられるので、
キャットシッターを再開して、錦戸にも仕事をまわすようにした。
英語が出来ないから、お客さんへの報告は写真と動画。
そしてイレギュラーな事があったら私がお客さんに報告。
そして錦戸が、英語を勉強したいと言うので、
とりあえず高校卒業までは家庭教師に週1来てもらって、
卒業後は英語の学校代を払ってあげる事に。
話はしょるけど、錦戸今キリスト教に夢中なの。
長屋の隣人の影響で。
毎週日曜日教会とか行っちゃってるの。
で、この間錦戸のFB見てたら、
キリストと私への感謝が綴られてたんだよね。
ラオ族じゃないからラオス語も間違いだらけだったらしいけど、
友達に訳してもらったの。
ボスであり、そして母であるユーコに感謝、って書いてたらしいから、
多分ユーコって私、リョーコの事なはず。
いつかなにかお返ししたいって。
でもさ、そんなのいいんだよ。
っていうか、もう返してもらってるんだよ。
私、毎日毎日、錦戸の若い肉体をいやらしい目で見てるんだよ。
重いもの持つ時に張る筋肉とか最高なんだよ。
ばばぁが腰痛持ちなの知ってるから、
いつもいつも私が持ってるものが重いかどうか気にかけてくれるんだよ。
車の後ろの荷台の扉がバカになってて、
私が頭打って苦しんでたのも知ってるから、
いつもおさえたりしてくれるんだよ。
そういう優しさにばばぁ弱いんだよ。
ばばぁを気遣う優しさにときめいちゃったり、
錦戸の童貞ワンチャン狙ってみたり、
ばばぁは春を楽しんでるんだよ。
ハンバーガー買ってあげたり、
ドーナツ買ってあげたり、
シャンプー買ってあげたり、
ばばぁはそれを楽しんでるのよ。
なので、キリストと同列で感謝とかされたらむしろ反省なんだよ。
だから、言ったの。
あなたも私を助けてくれたし助けてくれてるんだから、
そんな感謝しすぎる事はないんだよ、って。
うわべだけ見ると、私本当にいい人だな。。。
お寺には捨てられた子猫がいっぱい。