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Hug育(はぐはぐ) 育児は育自

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●タウンミーティングレポ

愛媛の松山で行われた『教育改革タウンミーティング』(文科省)に参加された大学生のレポートです。


みなさん、こんにちわ。5月15日に松山で行われたタウンミーティングのレポート送ります。
当日の深夜に酔った勢いでほとんど書き上げたモノなので、上品ではありませんが、雰囲気を伝えるためにほとんど修正なしで送ります。
また何かあればご連絡ください。添付して送ろうかと思ったのですが、ウイルス対策に自信が無いので、そのまま載せようと思います。見にくいのですがご勘弁を・・・。


「コラッ!!学生はお前らの資源でも人材でもないぞっ!!」
~ 5・15教育改革タウンミーティングで起こったこと ~

 5月15日「教育改革タウンミーティング 教育基本法「改正」について」。
この日僕は朝から憂鬱だった。と言うのも最近ろくな事が無かったからだ。
一週間前くらいからベランダでハトが巣作りを始めたと思ったら3日前には卵を温めてるし(誰か貰ってくれませんか??)、もうすぐ教育実習だし、車の免許もまだ取りに行っても無いし、前日には愛チャリのチェーンが千切れるし、不吉すぎるのだ!! その予感は後に現実のものになるのだが…。

 遅れて行った会場前では、既に京都のカラス団・心の教育はいらない市民会議、愛媛の教育基本法改正反対市民連絡会のみんながビラ撒き・横断幕などで、やってきたザコキャラ管理職やボスキャラパネリストたちを迎撃し、臨戦態勢を整えていた。
 ロビーでは会場に入るための身分確認、手荷物検査、金属探知機など、「アルカイダ探しの真似事してんじゃない!!」と言いたくなるような物々しさで覆われており、僕のような小心者は『この非国民めがっ!!』とか言われつつ、何もしてないのに三秒で取り押さえられてしまいそうなほどの極悪な雰囲気が漂っているではないか!!しかし京都から来たカラス団はと言うと、ロビーでもビラを片っ端から撒きまくっていた。
「いかん!捕まるぞ!!挑戦的過ぎる!!」と思ったが、涼しい顔。
うーむ、彼らの戦闘能力は相当なものだ。あまりに堂々過ぎて警備員も何も言えないようだ!すごすぎる!!

 会場内ではこれまでの「国民対話」のプロモが流され、政府が国民と「対話」していると言う気分を撒き散らそうとしていた(コラ!ウソ付くんじゃない!!)小泉の顔がアップで出てきた時は吐き気がしてしまったではないか。おい!小泉、気分が悪いぞ!!どうしてくれるんだ!!

 そんなこんなで開演し、まずは壇上のパネリストの自己紹介が始まった。

 まずは『平成の教育勅語を念頭において議論したい』と昔ならそれだけでクビが4つくらい飛びそうなビックリ発言をしてる現・文部科学大臣:河村建夫くん。
 くだらん自己紹介の中で「家のかっ…妻が、子どもの~」という発言に「お、おいっ!さっき『(かっ=)家内』って言いそうになっただろ!?」と思わずツッコミそうになった。家内とは「家の内」と書く。つまり、自分の妻は家の中に居るものだ!と言う男尊女卑的な言葉なのである(「主人」も同様)のっけからうっかりボロ出そうになっている河村君が心配だ!!
 彼の話を要約すると「知・徳・体育がこれからは大事だ。世界で評価されている日本の教育をより良くするための改革であり、改正である。
また、食育もこれから大切で、食べる事の重要性・人間性を高めるために見直さないといけない」
 おい!僕なぞ最近殆ど米と卵しか食べてないとゆーただの貧乏人だから「お前は食育の成ってないダメ人間だ」と言われているようで 、ちょっと凹んでしまったじゃないか!!

 さて、次に何故かここにいらっしゃる経済同友会代表幹事:北城恪太郎くん。
つまり企業の経営者が「教育」に文句をつけにやってきてしまったのだ!!それだけで、僕の中では十分A級戦犯だが、彼の発言内容を要約すれば「企業の立場から言わせて貰うと人材育成のためには教育が大切になってくる。
しかし、現在の若者には学ぶ意欲、働く意欲があまり感じられない。
それは日本はこれまで頑張りすぎて家庭で父親の働く姿が見えなかったからだ。だからこれからは学校に様々な大人が参加して職場の様子を伝えねばならない」と言うもの。
『おいおい、じゃーまずはアンタが経営に参加してる日本IBMの残業をやめて、親父さん達を家に帰してやれよ!しかも金儲けの仕方を学校に教えに出向いてくるんじゃない!!』と心の中で突っ込んでしまった。
しかも「教員の教え方が不十分だ。だから頑張ってる人を評価するために(教える意欲を高めるために)評価しないといけない」とかも言ってたし。『ウソ付け!学校で行政の言う事聞かない教員がいるのが嫌なだけなんだろう!!』とまたしても心のツッコミ

 その次は、またしても何故かここに来てしまった、人寄せパンダの宇宙飛行士:毛利衛くん。
教育が専門でもない宇宙飛行士のおっさんが座ってる時点でやる気が削がれるが、彼の発言も胡散臭さ満載だった。
「宇宙から地球を見て、なにか『大きなもの』を感じた」とか言ってた。あ、怪しい!怪し過ぎる!非科学的過ぎる!!この発言を聞いた瞬間ブラックホールに吸い込まれかねない脱力感に襲われてしまったではないか!!
どうやら彼にとって教育基本法を変える事が「大きなもの」を感じたり、感動することが出来る早道と勘違いしちゃってるようだった。来る場所間違ってる!誰かコイツを止めてくれ!!

 そして最後に真打の登場!「日本は単一民族の国だ」発言でお茶の間を震撼させた中教審会長:鳥居泰彦くん。
彼の発言は催眠術師ばりの眠気を誘うくだらん内容だった!!僕は辛うじて耐えたが、隣の学生(多分、何かの講義の関係で参加した愛大生)なんか寝てしまったではないか!!「日本文化(彼の中では日本文化は剣道を意味するらしい)を世界に見せたい」だとか、中教審発足の歴史だとか、サッチャリズムの成功(と勘違いしちゃったらしい)を熱弁していた。
ビックリ発言は「地方分権化の行き過ぎはよくない。ナショナル・スタンダードを打ち出すべき」(会場から非難の声)
「『優れた国民の育成には金がかかるが、長期的に見れば凡庸な国民の後始末にはもっと金がかかる』と、レーガンも言っている」(【僕の心の声】おいおい、レーガンのせいにするんじゃない!アンタが思ってるんだろ!!)
「他の国の教育基本法は20条以上ある!!」(【僕の心の声】おい!数の問題じゃない気がするぞ!!)「これからは民度の高い国民が必要だ」(【僕の心の声】ギャー!アンタが言うんじゃない!!)
そして極めつけは「愛媛の教育改革がもっとも進んでいる」(目玉が飛び出るかと思った)。つくる会教科書とか子ども(健全)育成条例とか、それだけで既に僕は全国の人々に対して恥かしいのだが、どうやらそれは誇るべきものらしい…うーん、ツッコミするのも今日は疲れてしまったではないか。
その後も同封パンフの説明やら、グダグダ言っておられた。

 全体を通して貫かれているのは社会における規範意識の低下を現行教育基本法に求める勘違い、「国家や企業のため」の教育の必要性、「個性」と「能力」を履き違えたエリート教育の大切さと非エリートに対する実直な精神の涵養の必要性などなど、いくら立ち場とか前提が一般人とは違ってるとは言え、屁のツッパリのもならんよーなエリート意識に毒された主張ばかり!
しかも、それを「子どもたちには一度しかない人生を有意義に過ごして欲しい」だの「子どもの幸せのために」だの「個性が色々あって当然」だの、一見聞こえの良い言葉で本質を隠しまくってるではないか!!

その後、遂に会場からの質問時間。
しかし、鳥居君が暴走してくれたお陰で相当時間が削られてしまった!!前半の質問者の質問のほとんどは「教育基本法改正への疑問」と「習熟度別学級の是非」について。4人ほど当たったが、殆どが現行教育基本法支持の現場からの苦しい声だった。

 彼らの習熟度別学級に対する回答は「それが子どもの幸せのためだ」とか「先進国ではみんな導入している」と言った類のものだった。
しかし、教育学者の佐藤学さんなどが指摘しているように、むしろ先進国では「失敗だった」と習熟度別学級はやめている国が多いし、何より「子どもの幸せ」の名の元に勉強する権利を奪おうとしているではないか!!
 僕なんぞ、小学校の時は国語が全くダメで自信満々に意味不明な答えを書いて×を食らいまくってたのが、今では立派に(?)読書が趣味だし、数学は昔から今まで全く理解不能だったけど、それなりに分からないものに対する苦労とか努力を覚えたつもりだ。もしもこれから、そのような「勉強する努力」とか「勉強での苦労」と言う、できる/できないでは換算できない大切な権利(体験)すら、学校教育の中で奪われようとしているならば、それは大変な勘違い政策としか言いようが無い!!教育における「努力」や「苦労」は決してネガティブなものではなく、むしろポジティブな意味合いを含んでいる、と今でははっきりと僕は言える。
大体、世の中から「努力」やら「苦労」やら「コンフリクト(葛藤)」やらを消して『良いもの』『キレイなもの』『判り易さ』だけを求めたって全然いい社会にならんと思うぞ!!世間一般的に思われてる『ネガティブなもの』にも『価値』を認めるべきだと僕は思う!

 そして、僕を含む会場後半部分の質問に移った!突っ込みどころ満載の答弁ばかりで逆に何を言おうか悩んでしまったが、とりあえずめぼしい意見を考えて、なんとなく手を挙げてみた。すると、なんと!司会のお姉さまの「そこの茶色い服装の男性の方~(つまり僕)」との声!!本当に僕が当たってしまったではないか!! 
 ちょうど僕のブロックには、大内先生や福岡から駆けつけてくれたスーパーヤジリスト八尋さんもおり、実は質問者の潰しあいを演じてしまったのである!!ヤバイ!考えがまとまって無い!!しかも、大内先生や八尋さんの代わりに僕が質問するのだ。下らん事は言えん!と、そーとーのプレッシャーと闘う事となってしまった。
 僕の前に当たった女性は「男女共学は基本法から削除って言ってますが、職場・国会・この対話の壇上を見ても女性が少なすぎるのでは?なのになんで削除する必要が?」と質問していた。
すると、そこでなんと河村君が司会のお姉さまを指差してるじゃないか!!おい!彼女は司会でパネリストじゃないだろ!!と思ったが、僕はそれどころではない。インパクトのある質問と何か一言奴らにぶちまけてやるために今考えねばならないのだ!
 女性の質問に対し鳥居君は「基本法で規定しても戦後60年近く実現してないところがある。としたら別の法律で規定して、支援するべき」だとか良く分からんけど、支離滅裂な事を口走っておられた。
「もうそれ以上喋ると悲しくなるから辞めて!!」と思ったが、僕はそれどころじゃ(以下略)。

 そして、遂に僕の番が回ってきてしまった!!詳しい事はあまりのプレッシャーで忘れてしまったが質問内容は大体こんな感じ。

「食育と河村さんは言っておられましたが、今の幼保一元化では保育園の調理室をなくす方向で動いています。あと、松山では学校給食の民間委託が問題になっていますが、行政が食育を放棄してませんか?えー、あと河村さんは『平成の教育勅語(以下略)』とおっしゃっているそうですが、説明してください。また愛国心を法律で明記するのは、内心の自由にかかわる問題なのでおかしいんじゃないでしょうか??
 最後に。大学生の立場から言わせてもらいますが、皆さん人材教育だとか、人的資源だとかおっしゃってますけど、学生は国家や企業のための人材ではありませんし、そのために勉強してるんじゃありません!!以上です」

 会場からは暖かい拍手。『いかん、挑戦的過ぎる!過激すぎる!!』と思ったが、大内先生や八尋さんの分の発言・会場の良心的な教員の思い・そして就職脅迫や『求められる人材になりなさい』攻撃に悩む全国の大学生のためには、これでは足りないくらいだろう(まあ、おこがましく代表する気は無いけど)。
 人材育成だの人的資源だの人間を「モノ」のように、使える/使えないで判断するおかしさ。僕はそれに非常に腹が立ったし、あまりに酷すぎると思う。人間は資源ではなく血の通った個人のはずだ。言うまでも無く、ホームレスのおっちゃんも企業の経営者も同じ人間ではないか。
あたかも自分が優秀な資源と勘違いし、自分と同じ土俵に国民を乗せて、「資源」として使おうと言う浅ましさ。それを国家のためだの、企業の発展のためだの、宇宙の偉大さだのと軽薄な理由付けをして、人間を「道具」にしか見ていない彼らの発言にはっきり言ってイライラ来てしまったのである。
 全てを数字に置き換えられると考えているなら、なんと寂しい人生観なのか、なんと薄っぺらな人間観なのか。そんなのがまかり通るくらいなら僕は人間を辞めてしまいたい!!と思った。

 ちなみに彼らの回答はこうだ。河村君「食育についてですが、保育園でしっかりしているところもあります。
学校給食は民営化しても、サーヴィスが低下しないようにしっかり指導していきます」つまりお金のかかる食育には、保育園次第・民間次第と言う非常に投げやりな回答!ってか回答になってないだろ!!(これからは『丸投げ大臣』と呼んでやろう)
 そして明らかに動揺したように「『平成の教育勅語』ですが、私、公式の場では(って事は非公式の場では思ってるってことだろ!!)言った事が記憶に無いんですが…。まあ、教育勅語の良い点『義勇公に奉じ』などは公共の精神、また夫婦愛を大切にしなさい、兄弟で助け合いなさい、などイイコトも書かれてある。このように良い点を見直しつつ、現行教育基本法を考えるのがいいんじゃないでしょうか」とのこと。

 おいおい、『義勇公に奉じ』のあとは『天壌無窮の皇運を扶翼すべし』だから、それって国家や天皇のために戦うための公共の精神だろ!!それに『夫婦の愛』や『兄弟の助けあい』などは、聞こえはいいが、当時の意味合いから言うとバリバリの家父長制度のことを指している(さすが『家内』といつも呼んでるだけの事はある!!)。
 河村君はそれがどう日本のマッチョな国家主義を支えていたのか知っているのだろーか。それ以前に彼はどうやら教育勅語が国会で失効決議が出たことを知らないらしい!おーい、だれか教えてやってくれー!! つーか、やっぱり『平成の教育勅語』を念頭に議論を進めたいんじゃねーか!!しかも、そのあともっととんでもない事が起こるのあった!!

「色々な質疑が出ましたが、最後に何かありますか?」と司会。すると、「ちょっといいですか??」と手を挙げるパンダの毛利君。意見があるのかと思いきや、いきなり何を血迷ったのかこんな事を言い出すではないか!!
「さっきの学生さんに逆に質問したいんですけど、『国家や企業のために勉強するんじゃない』とおっしゃってましたが、じゃあ何のために勉強するんですか??」

 出たー!対案主義!!いきなり質問されるとビックリするじゃないか!気持ちの準備も出来てないぞ!!しかも壇上からカヨワイ大学生に逆質問なんてせこすぎる!舐められすぎてる!!しかもアンタ、パンダじゃなくて実はダークホースかよ!!とか思いつつ「いやー、何のためって、今社会では『役に立つものが良い』『役に立たない物はいらない』って風潮が非常に強いですが、それはおかしいと思います。それと同じで安易に勉強に意味とか目的を求めるのもどうかと…。うーん、強いて言うなら自分のためと言うか、自分の好奇心を満たすためですかね」平常を装いつつ心臓バクバクの僕。確実に3年は寿命が縮まったじゃないか!!
 コラッ!毛利!僕の人生返せ!!と思ったが、彼は止まらない。ノンストップ毛利。「自分のためですか?今勉強ができるのは、親のお陰だったり、国の税金が使われている大学だったりする訳でしょう?その感謝の気持ちとかは無いんですか??」

 感謝の気持ちは確かに、ある。しかし、それとそれに報いる勉強とは別問題だ。僕は一度も親のために勉強した事も、先生のために勉強した事も、ましてや国家のために勉強した事も無い。
 これじゃー自己責任論と同じだろーが!!税金の札束で顔を叩かれ『黙って言う事を聞け!』というメンタリティが見え隠れしている。人間の存在と同じで『今の社会』で『役に立つ』勉強だけが勉強ではないはずだし、日々、権利を奪われている僕たちの『主体性の回復』こそが、勉強することの一つの意味であり、民主主義や主権在民の意味だと思う。
 しかし、悪の4兄弟は「こんな不適格学生に税金を使って教育するのはやっぱけしからん!」とか「こーゆう厄介な変人が出てくるから基本法は変えるべきだ!」とか絶対に思ったはずだ!!しかも毛利くんの発言にいちいち拍手する人々(脂ぎった管理職)。彼らも僕のような人間がウザイのだろう。しかし、ここで負けるわけにはいかない。

 小心者の僕は気が動転して、あまり覚えて無いのだが、多分「いや、感謝の気持ちはありますよ。
それに、結果的に国家や企業に役立つ人間になるかもしれませんけど、でもそう言う意識は全く持ってません。そーゆう『目的』は個人の自由だし感謝とは別物でしょう」みたいなことを言ったと思う!
しかししつこく食い下がる毛利君!しかも『初めて非国民を見た!!』って顔をしてるじゃないか!どうやら僕の存在や発言が信じられないらしい!
僕はお前をよっぽど信じられなくなったぞ!!会場の雰囲気に飲まれて、言いたいことの半分も言えず具体的な反論を上手く展開出来なかったことが、僕はかなり悔しかった(と言いつつ、十分言いたい放題に見えたかもしらんけど。これからもっと勉強して奴らを叩き潰す必要があると決意を新たにした瞬間だった!!

 そして、最後に悪の4兄弟パネリストからの最後の意見。そこでまたしても毛利がとんでもない事を言い出してしまった!!
あまりの怒りに血圧が300くらい上がった気がするので、細かな事は忘れたが大体の要約はこうだ。
「これからはヒトゲノムの解析が進んで、個人個人の適性や能力が明らかになる時代がやってくるでしょう。だからみんな一律に型にはめて同じ教育をするのでは無しに、『個性』(出たっ!!)に見合った教育をする必要があります」この宇宙レヴェルの発言には会場から大ブーイング!!「そう言うのって差別って言うんじゃないですか!!」「ふざけんな!!」などなど。司会のお姉さまの「不規則発言は止めてください!」警告にも、あまりの暴言具合に一切無視でヤジが殺到。ちなみに大内先生は毛利をこれから『空飛ぶ優性思想』と呼ぶそうだ。僕は『ゲノム毛利』と芸人風に呼んでやろうと思う!あ、それか毛利的優性・新自由主義思想
> のことを今度から『ネオ・モウリベラリズム』と呼ぶことにしよう!!(舌を噛みそうなくらい言いにくい!!)それにしても、いつかヤツを社会的に血祭りにあげてやらねばならない!!

 最後に。このタウンミーティングに参加した意義を考えてみたい。『でも結局お上はやりたいよーに進めるんでしょ?
反対したって意味無いんじゃない?』と思う人も多いだろう。それに安直に「意義」と言うものを求める時点でネオリベに毒されている気がしないでも無いが、これからの教育を構想する上で、やはり何が起こっているのか考える事が必要だと思う。それにそれなりの収穫はあった!!

 まず第一の収穫は、保守王国愛媛でも、反対する人がこんなに多い事に奴らはビックリしただろう!
「つくる会教科書採択」や「松山子ども(健全)育成条例」の採択、日教組や全教の教職員組合組織率全国最低のこの「愛媛」で、ここまでヤジや反対意見が出るとは思って無かったはずだ!!それが例え県外の人間からのものであっても、教育基本法「改正」についての注目がここまで来ているとは予想してなかったと思う。辺鄙な場所でわざわざ開催し、教育委員会が動員を掛けたと言うのに、8割方の反対意見・不規則なゲリラ的ヤジ・大学生の問題発言などなど、相当の衝撃を受けて帰ったに違いない!!

 第二は、愛媛の教員自身の口から出た発言に見られるように、「この集会自身も県教育委員会から動員掛けられて来た人がたくさん居ますが、それだけで、10条違反だと思います!!」と言うものすごく的確な批判が出た事に、かなりの意味があると思う。
「長いモノには巻かれろ」的な教員が多く、また現場で不満があるにも拘らず声を挙げられない教員は、彼の勇気ある発言で「これから頑張ろう」と思ったことだろう。
 つまり、相手方が用意した空間で逆にこちらの連帯が生まれつつあると言う事だ。それは現場の教員に留まらず、京都のカラス団、心の教育はいらない市民会議や福岡の八尋さんと、僕たち学生・松山の市民運動の人々との交流も、である。

 確かに状況は厳しい。それにあくまで個人的な意見だが、僕は現行教育基本法も完全な法では無いと思う。
しかし、声を挙げること、行動を起こす事による意思表示は『茶色の朝(大月書店)』に描かれた「俺」や「シャルリー」を願う国家権力の体現者(=河村・鳥居・北城・毛利の悪の4兄弟など)にとって明らかな脅威(非国民)になりつつあると思う。同じ土俵に立って組織VS組織、権力VS権力で正面からぶつかって闘えば負けは目に見えている。だから、僕のようなフツーの学生(だよね?)やフツーの市民が草の根から反対運動を起こしていく、反対の声を挙げていく、そう言う発想の枠自体を壊すことのできる僕たち自身の力を信じるしかないと思う。「硬直した組織よりも、草の根はもっと出来る事があるぞ!!」「少なくとも僕は役に立たない人間になるぞ!!」「(彼らから見て)非国民でなーにが悪い!!」「無駄なことが大好きだ!いとおしい!!」と言う開き直りにも似た考えとしたたかな行動力で、これからも「僕たち」の『教育』を「国家」に渡さないように意思表示を続けるしかない!!と改めて思った一日だった。

※この話は概ねノンフィクションですが、あくまで僕の主観的体験記ですので、 あしからず☆

ちなみに5月26日付の愛媛新聞にタウンミーティングの記事が載っており 、そこで「会場では質問に立った大学生から『学生は国や企業のための人材ではない』と宣言が壇上に向かってなされ、注目を集める一幕もあった」とか載ってました。うーん、過激すぎる。


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