日韓の文化交流が促進されるなか、両国民同士の恋愛・結婚が年々増加している。その一方では、良からぬ痴態を繰り広げるカップルも少なくない。両国をまたいで繰り広げられる、その狂乱の姿を追った。
◆「寿司女はヤレる」自慢する悪趣味な韓国男たち

韓国の「DC」や「イルベ」などの大規模掲示板では日本人女性を「寿司女」と呼び「寿司女とヤる方法」「寿司女とヤってみた」などの書き込みが後を絶たない。

そこでは、「あいつらは韓国人が好きだからヤるのは簡単」「寿司女の従順さを味わうと、寿司女としか付き合えなくなる」など赤裸々な声が飛び交い、「羨ましい」「俺も寿司女と結婚したい」などと称賛のコメントが書き込まれている。

寿司女とはもともと、韓国人男性が自国の女性を「キムチ女」とこき下ろす際に対立概念として用いた造語だが、韓国の遊び人の間では「すぐヤレる日本女」、日本人の間ではマヌケな語感も相まって「海外で日本の恥を晒す女性」の意味で用いられている。

また、「体を鍛えろ」「寿司語(※日本語)を覚えろ」「『君が日本人の中で一番可愛い』と言え」「早い段階で『サランヘ』(※愛してるの意)と言ったらヤリモクがバレるので注意」などマニュアル的内容も記され、韓国好き日本女性のツボをよくわかっている印象だ。

ほかにも、性行為をした日本人女性の名前とプレイ内容を記したメモをアップしたり、中にはSNSのプロフィール写真まで載せられ、さながら「品評会」の様相だ。

一方で、日本人女性に幻滅したという声もある。過去に日本人女性と真剣交際を望んでいたと語る投稿者は、アプリで知り合った女性が韓国男にモテすぎて増長する様子に失望したとし、「よく見たら可愛くもなかった。もう日本の女に肉欲以上の感情は抱いていない」と書いている。「セクシー女優みたいに可愛いコは少なかった」という声も。

こうした悪ノリをたしなめる声も少なからずあり、韓国男性らも揺れ動いているようだ。

◆日韓カップルの増加はまだまだ続く?

[残念な日韓カップル]が爆誕中!韓国の心理学者ハン・ミン氏は「日韓カップルブームは植民地時代からあった」と話す。

「韓国は感情表現のスタイルが直接的で、日本は婉曲的。韓国人男性のストレートなアプローチに日本人女性が惹かれるのは、当時から同じだったようです」

変化のきっかけは1980年代以降。韓国ではフェミニズムが台頭し、ある程度ジェンダー規範が撤廃された一方、恋愛や結婚においてのみ『男はこうあるべき』という風潮が残った。

「それに疲弊した男性たちが、日本人女性に幻想を抱くようになったのです」(ハン氏)

日韓問題を取材するライターの安宿緑氏も、両国の男女間対立で生じた「愛情不足」が要因と指摘する。

「お互いにキャバ嬢やホストに入れ込んでいるような状態。自国の異性から得られなかった『わかりやすい愛情表現』『献身性』『理想のルックス』などを求めているんです」

男性優位意識が影響しているともいう。

「韓国では長い間、女性は家系図に名前が載らず透明化されてきました。女性を男性の付属物と考える精神性が残存しており、その延長線でより従順な日本人女性が好ましいと考える男性がいるのは否定できません」(安宿氏)

◆理想化の段階は脱しつつある?

だが両氏は、日韓の距離が物心両面で過去最高に近づいた今、理想化の段階は脱しつつあると話す。

「関係が深まれば幻想は必ず壊れます。そこから関係を維持するには、異文化への受容性が必要。たとえば日本人は本音をあまり言わないので韓国人としてはもどかしい。一方、日本人は他人に干渉しすぎる韓国人を重く感じる。そうした葛藤をどこまで受け入れられるかが問われてくると思います」(ハン氏)

「特に若い世代は国籍より個人を重視する傾向があり、女性は自立性が高まっています。そんななか、韓国人男性にとって日本人女性が都合のいい存在でい続けるという保証はありません」(安宿氏)

[残念な日韓カップル]が爆誕中!残念な日韓カップルのドタバタ劇も真の国際関係に必要なプロセスなのかもしれない。

【心理学博士 ハン・ミン氏】
高麗大学教授、ソウル大学研究員などを経て亜州大学心理学科教授。著書に『線を越える韓国人 線を引く日本人』(飛鳥新社)など

【安宿緑氏】
ライター、編集者、翻訳者。韓国心理学会所属。日朝韓を中心に人文的テーマを取材。著書に『韓国の若者』(中公ラクレ新書)など

取材・文/週刊SPA!編集部

―[[残念な日韓カップル]が爆誕中!]―