サザン桑田佳祐さんの新曲が共感を呼んだ 外苑再開発見直し「今こそ」 ユニクロCM起用にSNSで歓迎続々

2023年9月11日 18時42分
 人気バンド「サザンオールスターズ」の桑田佳祐さんが東京・明治神宮外苑の再開発への思いを込めて作った新曲が、衣料大手「ユニクロ」のCMに使われ、18日からお茶の間に流れることになった。SNS上では、「再開発見直しへの追い風だ」などと賛同する意見が上がっている。(デジタル編集部)

◆並木道を桑田さんが歩く

 CMに流れる新曲は、「Relay(リレー) もりの詩」。CMでは、生い茂る木々のイメージ映像や並木道を桑田さんが歌いながら歩くシーンなどが登場する。
 CMはテレビ放映に先立ち、7日からユニクロのウェブサイトで配信されている。
 「X(旧ツイッター)」では、CM起用に賛同の意見が相次いでいる。
 「これを機に著名人から更なる賛同の声が上がってほしい」
 「神宮の杜に追い風だ」
 「明治神宮外苑の再開発の寂しさなどを歌ったノスタルジックな曲で心に沁みます」
 「これだけメッセージ性のある曲をCMで流すのですから、桑田さんの想いに賛同していると思いたいですね!」
 「ユニクロ!ありがとう! 今こそ、知見を集め、みんなで考え、新たな一歩を踏み出すとき」

◆「ふるさとのような場所」

ユニクロ新CMの楽曲を担当したサザンオールスターズ(ユニクロ提供)

ユニクロ新CMの楽曲を担当したサザンオールスターズ(ユニクロ提供)

 桑田さんは2日深夜のラジオ番組で、音楽スタジオが外苑近くにあることから「この界隈かいわいには大変思い入れがある」とし、「ふるさとのような場所」と語った。音楽家の坂本龍一さんが外苑再開発の見直しを求めていたことに触れ「それを受け止めて作った曲」と説明。タイトルの「リレー」には「つなぐ」の意味を込めたという。「私なりに調べてみて、非常にもったいない気がすると思って歌詞にした」と明かした。
 桑田さんが「思いを詰め込んだつもり」とした歌詞は、「誰かが悲嘆なげいてた 美しい杜が消滅えるのを」と始まり、「麗しいオアシスがアスファルト・ジャングルに変わっちゃうの」などとつづっている。
 外苑の再開発を巡っては、坂本さんが亡くなる直前、小池百合子都知事に手紙を送るなどして反対を表明していた。作家の村上春樹さんや歌手の加藤登紀子さんら著名人の中でも、見直しを求める声が広がっている。
ユニクロ新CMの一場面(ユニクロ提供)

ユニクロ新CMの一場面(ユニクロ提供)

 桑田さんの新曲をCMに起用することについて、ユニクロPRチームの担当者は、本紙の取材に「外苑の再開発に関する意図はない」と話している。
 「Relay 杜の詩」の歌詞は、サザンオールスターズのデビュー45周年特設サイトで公開している。

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