女性活躍の条例制定へ 東京都が検討部会「安定して働ける環境を」
2024年9月10日 07時22分
女性の活躍を促進する新たな条例制定を目指し、東京都が設置した検討部会の初会合が9日、都庁で開かれた。有識者や経済団体の代表者らが、条例に向けた基本的な考えや実効性の確保への課題について意見を交わした。
男女平等の達成度を測るジェンダー・ギャップ指数で日本は世界146カ国中、118位と低い。7月の都知事選で条例制定を公約に掲げた小池百合子知事は「さまざまな取り組みが行われているが、日本の変化のスピードは世界と比べ遅い。覚悟を持って取り組みたい」とあいさつした。
座長の白波瀬佐和子東京大特任教授(社会学)は「何か少しでも変化を起こしたいとの気持ちで議論したい」と強調。委員からは「男女間格差は働き方ではなく仕事の仕方の問題。組織マネジメントが重要」「活躍というと女性が頑張らなきゃいけないというイメージがある。安心・安定して働ける環境が目指すべき姿では」などの意見が上がった。(奥野斐)
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