旧統一教会信者と明かした徳島市議が7選 「信者が支援」 無所属で

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 昨年7月に起きた安倍晋三元首相銃撃事件後、朝日新聞の取材に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者であることを明らかにし、徳島市議選に立候補した現職の美馬秀夫氏(73)は、7回目の当選を果たした。定数30を41人が争う激戦だったが、教団の信者の支援も得て議席を守った。

 美馬氏は1995年に無所属で初当選し、2015年以降は自民党公認で当選を重ねたが、今回は公認申請を出さず、無所属で立候補した。選挙戦に入る前、記者に「厳しい戦いだが、勝ち抜かなければいけない」と語り、教団の信者が名簿を作成するなど、これまで以上に熱心な支援を受けていると明かしていた。

 今月16日に徳島市内で開いた出陣式では、教団の名前には触れずに「教育の原点は家庭教育だ。親孝行と、兄弟仲良くするのが大事。そしてよい家庭をつくるために努力していくことが重要だ」と述べて支持を呼びかけた。

 美馬氏は市議選直前の3月議会で、性的少数者のカップルを結婚に準じる関係と公的に認める「パートナーシップ制度」について質問で取り上げ、教団関連の月刊誌「世界思想」の記事を引用しつつ「人間の根本法則に反する同性婚合法化につながる間違った考え方だ」と批判した。今後も教団の教義を意識した政治活動を続けるとみられる。

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    塚田穂高
    (文教大学国際学部教授・宗教社会学者)
    2023年4月29日20時22分 投稿
    【解説】

    ・・・教団との関わり、継続的な注視を 4/23の統一地方選、旧統一教会信者であると明かしていた美馬秀夫・徳島市議が7回目の当選となった。以前は自民党公認だったが、今回は無所属。 1,978票(2.3%)の得票で、投票率41.29

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