東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角で、取材中だった報道機関の20代女性記者に腕の入れ墨を見せつけるなどして詰め寄ったとして、警視庁少年育成課は20日までに、東京都迷惑防止条例違反の疑いで、住所不詳の指定暴力団住吉会系組員河合喬容疑者(33)と、千葉県八千代市、職業不詳新井風月容疑者(24)を現行犯逮捕した。
同課によると、記者は警視庁がトー横周辺で少女らを補導する様子を取材中だった。河合容疑者が自身を撮影されたと思い、2人で画像を消すよう詰め寄ったという。河合容疑者は「ビデオ撮影され、消せと言ったが脅したり詰め寄ったりした覚えはない」、新井容疑者は「逮捕されるような悪いことをしたつもりはない」といずれも容疑を否認している。
逮捕容疑は18日午後11時ごろ、新宿区のトー横周辺で、腕の入れ墨を見せつけた状態で記者に「消せと言ってんだろ」などとすごみながら執拗に言いがかりをつけて不安を覚えさせる言動をした疑い。
トー横周辺では、警視庁が11日と18日、深夜から翌朝にかけ少年少女らの一斉補導を実施。徘徊するなどしていた14~19歳の計15人を補導した。8人が北海道や静岡など5道県の出身者で、7人が都内だった。