岩手大学でまた研究不正か
別論文のコピペ多数発覚

 岩手大学教育学部教授(すでに退官)を筆頭著者とする論文「小規模校に必要とされる複式指導の知識に関する検討」(2020。著者:阿部真一、清水将、立花正男、菅野亨、村瀬浩二)の図表や本文に、先行して発表された別論文(「付属学校を活用した小規模・複式指導の教育実習プログラム開発ー事前指導段階に必要とされる理論値の明確化ー」(2018。清水将、清水茂幸、菅原純也、根木地純、松村穀、加賀智子、高橋走)からの流用が多数あることが発覚した。文科省ガイドラインが定める「盗用」(他の研究者のアイディア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文又は用語を当該研究者の了解又は適切な表示なく流用すること。)などの研究不正にあたるおそれがある。別論文の執筆者は複数おり、その中には問題の論文の著者も含まれているが、引用や参考文献の表示はないことから、業績水増しのために不正がなされた疑いがある。

 問題の論文は現在、岩手大学のレポジトリ(公開データベース)から削除されている模様。削除の理由は示されていない。

■疑惑の論文

 

 

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