マスク氏 ハリス副大統領の偽動画をXで拡散 批判の声上がる

実業家のイーロン・マスク氏がみずからが所有するSNSのXで、アメリカの大統領選挙でバイデン大統領の後継候補となる見通しとなったハリス副大統領の偽動画を拡散させ、Xの規約違反ではないかと批判の声が上がっています。

問題になっているのは7月26日に保守系のユーチューバーが投稿したとみられる動画です。

ハリス副大統領の陣営が制作した選挙動画が加工され、ハリス氏そっくりの声で「私が選ばれたのは究極のダイバーシティー採用だ。私は女性で、有色人種でもある。何か批判する人は性差別主義者であり、人種差別主義者だ」などとするナレーションが入っています。

元の投稿には動画が「パロディー」だと書かれていますが、マスク氏は26日、この投稿に「これはすごい」とだけコメントをつけて、Xで再投稿し、拡散しました。

Xの規約には「合成や加工が施され、有害と思われるメディアを偽って共有してはならない」などと記されていて、マスク氏の投稿はアメリカメディアなどから規約違反ではないかとする指摘が相次いでいます。

一方、マスク氏は「アメリカではパロディーは合法だ」という趣旨の主張を投稿し、偽動画の投稿はそのままにしています。

大統領選挙をめぐっては加工された偽動画などがSNS上で氾濫する事態となり、大きな課題となっています。

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