Walk Gently
自分の居場所とは？
属する人々とは？
身体を土地に、人を場所に、現在を過去に根付かせる。Walk Gentlyでは、先住民族のアーティストやデザイナーを中心に、彼らの考え、独自の視点を通して、彼らの作品やストーリーを共有していきます。コーストセイリッシュのマスキーム族のアーティスト兼デザイナー、コール・スパロウ＝クロフォードが描くビジョンがそのプラットフォームです。
先住民の声を届けるデザインプラットフォーム
アークテリクスは、xʷməθkʷəy̓əm（マスキーム）、Sḵwx̱wú7mesh（スコーミッシュ）、səlilwətaɬ（ツレイワトゥース）の方々の譲渡されていない領土内、現在のブリティッシュコロンビア州バンクーバーとその周辺で事業をスタートさせました。
先住民の声、伝統、そしてこの地に根ざした生き方の指針を中心に据える。そうすることで、この土地に生きることの意味や、私たちよりも前からこの地で暮らしていた人たちに、より深く思いを馳せるようになることが私たちの願いです。
Walk Gentlyは、コールの作品とストーリーからスタート。コールとコーストセイリッシュのコミュニティのメンバーたちによる作品とストーリーで綴っていきます。
ラリッサ・グラント
xʷməθkʷəy̓əm
（マスキーム）ネーション
フェイス・スパロウ＝クロフォード
xʷməθkʷəy̓əm
（マスキーム）ネーション
デザインの背景をコール・スパロウ＝クロフォードと探る
「コーストセイリッシュ テリトリー特有の、春から夏にかけての伝統をイメージしたこのコレクションは、我が民族が持つ自らの土地との深い絆を反映しています。海から山脈まで、私たちの暮らし方が深くこの地に刻まれています。伝統は風景から派生するものなのです。デザインはすべて、そうした絆へのオマージュを込めて作られました」
— コール・スパロウ＝クロフォード
海原へと漕ぎ出す
「カヌーは杉でできています。私たちが所有するものの多くが、杉から作られているのです。家も杉から作る。衣類にも杉が使われている。移動手段も杉が与えてくれます」
— ヴィクター・ハリー、 Sḵwx̱wú7mesh（スコーミッシュ）ネーション
ツレイワトゥース テリトリー
ペルセウス・ポール
xʷməθkʷəy̓əm
（マスキーム）ネーション
デミトリウス・ポール
xʷməθkʷəy̓əm
（マスキーム）ネーション
ヴィクター・ハリー
Sḵwx̱wú7mesh
（スコーミッシュ）ネーション
Swo7wo・ガブリエル
Sḵwx̱wú7mesh
（スコーミッシュ）ネーション
ジェイド・ジョージ
səlilwətaɬ
（ツレイワトゥース）ネーション
サイラス・ジョージ
səlilwətaɬ
（ツレイワトゥース）ネーション
「このコレクションのショートパンツやTシャツは、生き生きとした美しい、神聖な杉の木をイメージしており、水面へと漕ぎ出すカヌーの漕ぎ手たちのためにデザインされました」
— コール・スパロウ＝クロフォード
「カーゴ ショーツの“Tatsu”という色は、杉の木の樹皮を覆う苔を表現しています。また、ポケットにあしらったシダーブラウンのセイリッシュ アイのディテールと、ウエストバンドに施した織柄は、カヌー作りに使用するために木から切り出した材料を表しているのです」
— コール・スパロウ＝クロフォード
大地からの恵み
「大地からの恵み。その恵みはWalk Gently——優しく歩くことでもたらされます。そして優しく歩くこととは、慎ましく生きることでもあるのです」
— ジョイ・ジョセフ、Sḵwx̱wú7mesh（スコーミッシュ）ネーション
Sḵwx̱wú7meshテリトリー
アレック・ダン
xʷməθkʷəy̓əm
（マスキーム）ネーション
アリーン・スパロウ
xʷməθkʷəy̓əm
（マスキーム）ネーション
ジョイ・ジョセフ
Sḵwx̱wú7mesh
（スコーミッシュ）ネーション
リー・ジョセフh
Sḵwx̱wú7mesh
（スコーミッシュ）ネーション
サリア・ジョセフ
Sḵwx̱wú7mesh
（スコーミッシュ）ネーション
ニック・ジョージ
səlilwətaɬ
（ツレイワトゥース）ネーション
カヤー・ジョージ
səlilwətaɬ
（ツレイワトゥース）ネーション
「このコレクションのTシャツ、ハット、バックパックには、収穫する人と土地、その恵みへのオマージュが込められています。Tシャツのステッチの色は、サーモンベリーをイメージしました。裾のステッチパターンは、コーストセイリッシュの伝統的な織柄、マウンテンデザインがあしらわれており、こうした植物が生い茂る大地を思い起こさせます。ここの人たちは、どんな時でもテクニカルデザインを追求しており、杉をバスケット、ハット、時には防水機能を持つウェアにも採用しています」
— コール・スパロウ＝クロフォード
「私たちの文化がいつまでも続くよう、今なお尽力し続けている個人個人への敬意を、なんとか形にしたかったのです。伯母・叔母たちやセイリッシュの他の織り手たちは、すぐにブランケットを思い浮かべました。その誰もが、私たちの伝統を今日まで継続させるために努力してきた人たちです。ブランケットはその営みを最も体現するアイテムでしょう」
— コール・スパロウ＝クロフォード
セイリッシュ海より
「なぜ海原へと漕ぎ出すのか。それをしっかり思い起こすことができれば、私たちが海を、そしてその命を捧げてくれるサーモンを敬うことになるでしょう」
— ラリッサ・グラント、xʷməθkʷəy̓əm（マスキーム）ネーション
xʷməθkʷəy̓əmテリトリー
ラリッサ・グラント
xʷməθkʷəy̓əm
（マスキーム）ネーション
ゴードン・グラント
xʷməθkʷəy̓əm
（マスキーム）ネーション
「コーストセイリッシュの人間にとって、サーモンは、ここで生きる人々がこの領土との間に、長きにわたって紡いできた絆を直接的に象徴する存在です。それは、植物や動物たちと共に積み重ね、分かち合ってきた絆でもあります。その営みが物語となって、私たちの文化に反映されているのです。ベータに採用したサーモンの皮のプリントは、各アイテムにテクニカルデザインとしてあしらわれているだけではありません。私たちと土地との間の絆を体現する文化が、そこには表現されているのです」
— コール・スパロウ＝クロフォード
