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一緒にトイレを練習! 前編 - うにの小説 - pixiv
一緒にトイレを練習! 前編 - うにの小説 - pixiv
6,735文字
一緒にトイレを練習! 前編
ちょーっと長くなりそうなので、前後編に分けることにしました。
後編はできるだけ早く書けるよう努力します…。
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2024年9月8日 19:30

陽向(ひまり)、そろそろ行くよ」お母さんが言う。

(はぁ…今日も行かなきゃいけないのか…)毎週の土日、多くの小学生にとっては嬉しい日であろうが、私にとっては違った。

お母さんから受け取ったカバンを持って、私は家を出て車に乗り込む。

「はぁ…」ため息をつくのは何度目だろう。お母さんはそんな私を見かねて話しかけてきた。

「大丈夫よ。他の子だって陽向と同じような子なんだから」お母さんはルームミラー越しに私に笑いかけた。

そう言う問題じゃないのに…私は外を眺めながら心の中で文句を言った。



毎週の土日が私にとって憂鬱である理由、それは今向かっているところに関係がある。

私は今小学3年生。来年で半分大人になるわけなのだが、いまだにおもらしをよくしてしまう。なので家にいる時も、学校にいる時もおむつを穿いているのだが…。

私の親が、おむつを卒業できるようにと学校がない土日に「おもらし卒業学校」へ私を通わせることにしたのだ。

「学校」とは言っても通っているのは幼稚園や保育園の子たちばかり。小学生なんて数人しかおらず、ましてや同じぐらいの年の子なんて私の他にいない。

そんな状況の中で、私は他の子と同じようにトイレの練習をさせられるわけだ。まあまだちゃんとトイレに行けない私が悪いといえばそうなのだけど…。

ただ、そんな「土日の学校」でもいいところはある。

それは、私たちを怒ることがないと言うこと。家や平日の学校では、私がおむつを汚してしまうと絶対何かを長々と言われるのだが、土日の学校ではそんなことはない。

最年長の私がおもらしした時だって「次は頑張ろうね」とか「惜しかったね」などと励ましてくれるのだ。

だから年下の子と一緒にトイレを練習しなければいけないのは憂鬱だが、家にいておもらしの度に何か言われるよりは良いかな、という複雑な感情がある。


気づくと、私たちの乗る車はすでに学校の駐車場まで来ていた。複雑な感情はあるけど、でもいざ行くとなるとやっぱり嫌だな…。

「着いたから降りて」お母さんがこちらに向かって言う。私は隣に置いてあるカバンを持って、渋々車から降りた。

お母さんが門を開けて、私を学校の敷地内へと入れた。学校の玄関では、すでに先生が待っている。

「あ、おはよう!陽向ちゃん」玄関にいる若い先生、寺岡先生が私に気付き挨拶してくれた。

「お、おはようございます…」私は小さいながらもあいさつを返す。

「今日もよろしくお願いします」私の後ろでお母さんが頭を下げる。私は何したら良いかわからなかったので、とりあえず一緒に頭を下げた。

「いえいえ大丈夫ですよ。ところで、今日はもう陽向ちゃんトイレ行きましたか?」先生がお母さんに聞く。私が学校に着くと決まってこの話をするのだ。

「はい、起きた時に一度。でも今日もおねしょをしていたのであまり出なかったんですけど…」お母さんはそう答えた。排泄に関して、私にプライバシーはない。

「そうですか、でも大丈夫ですよ。大事なのはちゃんとトイレでおしっこすることですから」寺岡先生は笑ってそう言った。

「よし、じゃあ陽向ちゃんお母さんにバイバイしたら行こっか」先生は少し屈み、私の顔を覗きこむ。

私は頷き、恥ずかしいけど先生の指示通りお母さんに手を振って玄関に入った。座って靴を脱いでいると、建物の中からちっちゃい子たちの遊ぶ声が聞こえる。

カバンから連絡帳を取り出し、忘れないうちにと先生に出した。

上履きに履き替え、教室に向かう。「まつもとひまり」と名前の書かれたロッカーに私のカバンを入れると、急に後ろから抱きつかれた。

「ひまちゃんおはよ!」後ろから元気な声が聞こえる。この元気な声は聞き間違えようがない。

「おはよう、愛衣(あい)ちゃん」私は肩ごしに彼女の方を見ながら言った。

愛衣ちゃんもここに通う子 ー要するにおむつがまだ取れない子 ーだ。でも、私とは違って幼稚園の年長さん。

しかし愛衣ちゃんはまだおしっこがわかりづらいようで、先生からは私もたまに愛衣ちゃんのおむつをチェックしてあげるように頼まれている。

だから同じおむつでも私の方が少しお姉さん…とは言っても、私だって1日に何回もおむつを濡らしてしまうのだが。

「ひまちゃんあそぼ!」愛衣ちゃんは私に抱きついたまま、私を教室から連れ出そうとする。愛衣ちゃんは結構力が強いから、3年生の私でも普通に引っ張られてしまう。

「わ、わかったよ。だから引っ張るのやめて…」とは言うものの、私はなすすべなく愛衣ちゃんに運ばれていく。

遊び場に着くと、ようやく愛衣ちゃんは私を解放してくれた。そこで私は愛衣ちゃんに質問する。

「愛衣ちゃん、おしっこ大丈夫?」すると愛衣ちゃんはブロックを取り出しながら答えた。

「だーいじょーぶ」ほんとに大丈夫かな…?私は不安になって愛衣ちゃんのスカートをこっそりめくり、おまたの線を確かめたが、線は私のと同じ黄色のままだった。

それからしばらく、私たちは遊んでいた。すると次第に私はおしっこがしたくなってきたが、愛衣ちゃんがあまりにも熱心に自分のブロック作品を語るので、なかなかトイレに行けずにいた。

別に断ってトイレに行けばいいと思うかもしれないが、愛衣ちゃんにそれは通用しない。今まで何回か愛衣ちゃんのお話中にトイレに行こうとしたが、ことごとく失敗した。

トイレに行こうとしても、愛衣ちゃんに「もうちょっとだけ」と捕まってしまうのだ。今までそれで何回か失敗しちゃったことがある。

(我慢…我慢…)私はしゃがみながら膝を擦り合わせ、時折こっそりおまたのところを押さえながら必死におしっこを我慢していた。

しかし、私は半ばトイレに行くことは難しいと悟っていた。愛衣ちゃんの話はまだ続くだろうし、私もおむつを穿いているぐらいだからおしっこが我慢できる方じゃない。

「あっ…」おまたから温かいものが溢れてきた。こうなるともうだめだ。私はもう諦めておしっこを放出することにした。

別に私は悪くない。愛衣ちゃんのお話が長いからで、遊びに夢中でおもらししちゃったわけじゃないんだから…。私は自分にそう言い聞かせ、おむつにおしっこを出し続ける。

でも情けない…さっき愛衣ちゃんに「おしっこ大丈夫?」なんてお姉ちゃんみたいに聞いたのに、私の方がおもらししてしまったのだ。

そしておしっこを出し終えてから数分後、寺岡先生が私たちに話しかけてきた。

「何してるの?」先生が聞くと、愛衣ちゃんは元気に答える。

「いまね、あたしが作ったやつの話してたんだ!」そうして先生にも熱心に話を始めようとしたが、それを先生は回避する。

「そうなんだ。ところで2人とも、おしっこは大丈夫かな?」先生は話題を変えると、愛衣ちゃんは元気に答えた。

「大丈夫!まだおしっこでなーい」それを聞くと先生は微笑んだ。

「ほんとに?じゃあおまた見せてほしいな」そう言うと愛衣ちゃんは立ち上がって、手に持ったブロックをいじり始めた。

「お、ほんとだ。黄色のままだね」先生が愛衣ちゃんのスカートをめくって確認すると、今度はこちらに聞いてきた。

「じゃあ、陽向ちゃんはどうかな?」そう言って私の目を見つめる。どうせ後でバレるし、ここは潔く認めよう…。

「さっき…出ちゃいました…」私は俯きながら小さくそう言った。

「あらら。じゃあちょっと待っててね。先生替えのおむつ持ってくるから」そう言うと寺岡先生は立ち上がり、私のカバン ーその中にはもちろんおむつが入っているー のある教室に向かって歩き始める。

「ひまちゃんおもらししちゃったの〜?」愛衣ちゃんのその言葉は、私の心を抉った。別に彼女に悪気はないのだろうけど…。

「うん…」私は顔を熱くしながら言う。年下の子にそんなことを聞かれるなんてすごく恥ずかしい…。

「大丈夫だよ〜いーこいーこ」愛衣ちゃんはそう言って座っている私の頭を撫でてきた。

「愛衣ちゃん優しいね〜」声がした方を見ると、寺岡先生が新しいおむつとおしりふきを持っているのが見えた。

「じゃあ陽向ちゃん、たっちしてね。愛衣ちゃんはおとなり居てあげられるかな?」先生がしゃがんで目線の高さを私たちに近づけながら言う。

私が頷いて立ち上がるのと同時に、愛衣ちゃんが「はーい」と元気よく返事をした。

「ちょっとスカート持っててもらえるかな?」私が言われた通りにスカートの裾を持ち上げると、先生はおむつの横のところを破りはじめた。

ここではおむつを濡らしてしまうと、みんなの前でおむつを替えさせられるのだ。私が昔通っていた幼稚園もそうだったけど、今は結構恥ずかしい。

そして先生におむつが外されて、ひんやりとした外気に私のおまたが触れる。年下のみんなの前で、おまたを丸出しにしながらおむつを替えられていることを実感させられた。

「あ、いっぱい出たね〜気持ち悪かったでしょ?」先生はそんなちっちゃい子に聞くような言い方で私に言う。

幸い私の身長はそこまで高くないので、幼稚園児に見えなくもない。でも、おむつを替えられるような年には見られないだろうな…。

まあ周りの目を気にしたって仕方がない。どうせここにいる人は、私がおむつの取れない小学3年生だって知っているのだから。私は先生におまたを拭かれながらそんなことを考えていた。

「よし、じゃあ私の肩に手置けるかな?」私は先生の肩に手を置き、片足ずつ新しいおむつを通してもらう。やっぱり新しいおむつは、さらさらしてて気持ちいいな…。

「終わったよ。次はトイレ行けるように頑張ろうね」先生はそう言って私に笑いかける。

「ありがとうございます…!」私はちょっと恥ずかしくなったけど、しっかりお礼を言った。

「どういたしまして。愛衣ちゃんも、おしっこ行きたくなったらトイレ行くんだよ?」先生は愛衣ちゃんにも話す。

「まだおしっこ出ないから大丈夫〜」そう言って私を再び座らせようと私の体を掴んできた。

「あはは。2人とも仲良しさんだね」先生は笑って立ち上がり、他の子の方へ歩いて行く。

すると案の定、また愛衣ちゃんのマシンガントークが始まる。しかし今度はしばらくすると話すのをやめた。

「あ!おしっこかも!」そう言って愛衣ちゃんは立ち上がった。

「え、ほんと?じゃあトイレ行こ!」私は愛衣ちゃんの手を握り、トイレに向かって一緒に歩き始める。

そしてトイレに着くと、一番近くの空いていた個室のドアを開けて愛衣ちゃんを中に入れた。

「1人でできる?」私が聞くと、愛衣ちゃんは元気に答えた。

「うん!もう年長さんだもん」そう言っておむつを下ろし、子供用のトイレに座る。下ろされたおむつの内側を見たが、真っ白なままだった。

「おしっこ出るかな〜?しー、しー」私は愛衣ちゃんに囁く。

すると愛衣ちゃんは小さく「あっ」と言うと、ちょろろ…と水の音が聞こえてきた。その音は続き、次第に大きくなっていった。

「わー!すごいじゃん!おしっこできたね!」私はそう言って愛衣ちゃんの頭を撫でると「えへ」と言って笑顔になった。

でも私さっきおもらししちゃったんだもんな…年長さんに負けちゃった。と私は少し惨めな気持ちにもなったが、そんな気持ちはしまって愛衣ちゃんを撫でた。

しばらくすると水音は止まり、愛衣ちゃんは自分でおまたを拭いて立ち上がった。

「おしっこできたよ!」そう言って愛衣ちゃんは私とハイタッチをする。

「後で先生に報告しに行こうね」私はそう言って愛衣ちゃんの頭を再び撫でた。こう見ると私がお姉さんのようだが、私だってまだおむつが取れてないのだ。

先ほどのところに戻ってしばらくすると、今度はお昼ご飯の時間になった。

まだトイレを済ませていない子はトイレに行くこととなったが、私たちはした場所は違えどおしっこを済ませたので、そのままお昼となった。

さっき愛衣ちゃんがトイレでおしっこはできたことを先生に報告すると、先生はとても喜んで愛衣ちゃんを褒めた。

(いいなぁ…私ができた時よりも褒めてもらってる…)私がそんなことを考えているのに気付いたのか、先生が私の方にも話しかけてきた。

「陽向ちゃんも、毎日トイレでできてえらいよ〜」そう言って、私と愛衣ちゃんを一緒に抱き込んだ。やっぱり嬉しくなって、笑顔になってしまう。

「じゃあ、お昼ご飯にしようね〜」みんなが揃うと、先生は言った。「いただきます」をして、お昼ご飯を食べた。

メニューは幼稚園児向けだけど、結構美味しい。私は愛衣ちゃんや他の友達と一緒にお昼を食べ、お話をしていた。

お昼を食べ終わって少しすると、敷地内にある園庭で外遊びをすることになった。

私たちは日陰で泥団子を作っていた。しかししばらくすると、熱中症予防としてたくさん飲まされた水がおしっこに変わり、私はトイレに行きたくなってきた。

「ちょっと私トイレ…」そう言って私は立ち上がる。すると愛衣ちゃんも立ち上がった。

「あたしもついてく」そう言って私と一緒に歩き出す。裏口からトイレのある中に入ろうとしたが止められてしまった。

「2人ともトイレかな?」声のした方を見ると、先生がこちらに歩いてくる。私は静かに頷いた。

「じゃあおてて洗ってから中入ろうね」私たちの手を見ながら先生は言う。

そういえば…私たちはさっきまで土を触っていたので、手が土まみれなのだ。このままだと触ったものに土をつけてしまう。

「じゃあ先陽向ちゃん洗おっか」先生はそう言うと、近くの蛇口から水を出した。

私は先生に言われた通りに手を洗う。しかしびちゃびちゃという音、手に触れる流水の感覚で私の尿意は大きくなってしまった。

「あ…やっ…」膝を擦り合わせながら我慢していた私だった。しかし土を半分ぐらい落とした頃、限界を迎えてしまった。

おむつの中に熱いものが溢れる。どんどんおむつが重くなって吸収されているのを感じるけど、おしりの近くまで熱いものが広がっていく。

「あー…陽向ちゃん出ちゃったかな…?」先生は固まってしまった私に言う。私は情けなくなって、涙を堪えることしかできなかった。

先生に手伝ってもらって土を落とし終わると、先生は私に言った。

「ごめんね…愛衣ちゃんのおしっこ終わるまでちょっと待っててもらえるかな…?」わがままは言えないと、おむつの中がとても蒸し暑いのを我慢して頷いた。

「ありがとね。じゃあ先中入ってていいよ」先生に促され、私は裏口から中に入った。しばらくすると、愛衣ちゃんが先生に連れられてトイレに向かっていった。

そして、こちらに走ってくる足音が聞こえ、愛衣ちゃんと先生がこっちに向かってきているのが目に入った。

「ごめんね遅くなっちゃって〜」先生が言うのとほぼ同時、愛衣ちゃんが私の隣に滑り込んできた。

「じゃあおむつ替えよっか。スカートあげてね〜」私がスカートの裾を持ち上げると、先ほどと同じようにおむつが外され、赤ちゃんと変わらないおまたが露わになる。

「ひまちゃーん、あたしおしっこダメだったぁ…」私のおまたが拭かれているとき、愛衣ちゃんが私に話しかけてきた。

「そうなの?」私は聞く。おもらししちゃったのは私だけじゃないんだと、少し安心した。

「そうなの。愛衣ちゃんのおむつ替えてて遅くなっちゃた」先生が代わりに答えた。隣を見ると、愛衣ちゃんが少し恥ずかしそうに顔を赤くしている。

また片足ずつおむつを通してもらうと、外に出ようとしたがそろそろお昼寝の時間だと言うことでそのまま中で待っていることになった。

十数分すると、お昼寝のために各自で布団を敷くことになった。そして寝る準備が整った時、私たちは全員トイレへと向かう。

私はおしっこをしたばっかりなのでほんとちょっとしか出なかったけど、これでもしないよりはマシだ。

トイレから出て布団に潜ると、私は隣にいる愛衣ちゃんと微笑みあってから目を閉じる。

おねしょしませんように…と私は心の中でそう言った。夜寝る時は絶対おねしょしちゃうけど、お昼寝の時はたまにしないことがある。まだトイレがうまく行ってない今日ぐらいは、おねしょしたくないな…。

私はあまり小学生がしないようなお願いをしながら眠りに落ちた。

一緒にトイレを練習! 前編
ちょーっと長くなりそうなので、前後編に分けることにしました。
後編はできるだけ早く書けるよう努力します…。
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2024年9月8日 19:30
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