彼の家は夫婦の寝室にセミダブルベッドがある。
去年のGW前に「もうすぐこっちに帰ってくるよね？だからベッド買おうと思って」と奥さんからのLINEに、彼が私の横で返信するのを私はたまたま目にして、良い気がしなかったのを覚えている。
単身赴任解消は決定事項なのか？と。
異動は会社が決めることで必ずしも希望通りいくとは限らないし。
奥さんは一緒に暮らしたいと思ってるかも知れないけど、彼も同じだと思うなよ？と。

単身赴任中に帰省したときは、新しく買ったベッドで奥さんとセックスをしてそのまま寝ていたようで、夜は連絡が来ないことが多かった。
連絡がないと、きっとセックスしてるんだろうなと想像すると胸が苦しいのに、「昨日はしたんですか？」と毎日聞いて確かめていた。
強迫的に確かめないと気が済まなかった。

したとしても本来気にすることではない。私も旦那としてるし。奥さんと自分を比較する趣味もない。
それでも、「してませんよ」と帰ってくるとホッとしていた。

今思うと、帰省してる時に寂しくて仕方なかったのは、奥さんとセックスしてることを想像していたからかもしれない。奥さんだから当然なのに、やっぱりたとえ奥さんであっても自分以外の女で気持ちよくなるのはイヤだった。

今は毎日奥さんと一緒にいることについて胸が苦しくなることもないのは、彼らがセックスレスだからだ。
彼がセックスするのは私だけ。

さて、単身赴任解消したら毎日セミダブルベッドで眠るのかと思いきや、ちゃんとベッドで眠る日は週に２回ほどで、ほとんどはリビングのソファで寝ているらしい。
ベッドで寝たとしても、明け方にムズムズしてソファに移動してまた眠る。起きなければいけない時間までグッスリ眠ることはない。

夜に奥さんのほうが先に寝ると、「ヨメハネタ（嫁は寝た）」などと私にメールをしてきて、「今日はマイさんのことを思って抜こうかな」とか、夫が泊まりでいない日にエスカレートしてお互い一人でする様子をコッソリ撮って送りあったことも。
そして、私とメールでやりとりをしたり、携帯ゲームをしてるうちに寝落ちして、電気もつけたままソファで寝ているとのことだった。

彼は奥さんと起きる時間が違うから、それを理由にもう夫婦の寝室は別にしちゃえばいいんじゃないかと思う。
私も夫と新婚当初から部屋を分けていたのは生活リズムが違うからだった。
そのほうが正当な理由になる。「起こしたら悪いから別々に寝よう」ってことにすれば波風も立たないだろう。

ちなみにこの間会う時に私は当初普通のホテルを予約していた。シングルベッドが２つあるツインの部屋にしていたけど、彼が"ダブルベッドのほうがいい"と言ってきたのも、普通のホテルからラブホに変えた理由の一つ。

彼は"ソファで寝る族の人"だけど、私とは一緒に寝たいんだって。ふふふ。