NHK桑子真帆アナの挑戦4・4から始まる 学んだクロ現の流儀「自分自身も主体的に感じ、考えるアンカーに」

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4月から〝新装〟クロ現のアンカーとなる桑子アナ。持ち前の好奇心と探求心で、社会の闇も照らす⁉
クロ現の松本卓臣チーフプロデューサー

新装開店するNHKの報道番組「クローズアップ現代」(月~水曜後7・30)の放送開始が4月4日に決まり、メインキャスターを務める桑子真帆アナウンサー(34)が16日、本紙の取材に「自分自身も主体的に感じ、考えるアンカーになりたい」と抱負を寄せた。

17日で終了する「クローズアップ現代+」(後10・0)。その後番組となり、タイトルから+が取れ初期の時間帯、午後7時半に固定される。チーフプロデューサー、松本卓臣氏(49)は本紙の取材に「バーチャル映像やQRコードを通じたより深い情報の提供など、若い世代にも親しみやすい番組にしたい」と強調した。

その中心となるのが、好奇心旺盛で幅広い視野を持つ桑子アナ。広報部を通じてコメントを寄せ、「クロ現は世の中の喜怒哀楽を視聴者の皆さんと共有します。モヤモヤが少しでも晴れたり、逆に意外な視点に驚かれても、最後は見て良かったと思っていただけるよう頑張ります」と誓う。

NHK「クローズアップ現代」ロゴ

さらに「つらく暗いニュースばかりのときこそ、ふっと心が和んだり気持ちが前向きになれる時間にしたい」とも。コロナ禍の現状やロシアによるウクライナ侵攻下の市民生活だけでなく、これまでより硬軟織り交ぜた27分間になりそうだ。

目標は初代キャスターを23年担当し、現在は東京芸大理事の国谷裕子さん(65)。彼女の著書も読んで自分なりのクロ現イメージを醸成中という。松本氏は「桑子さんは人から話を聞き出す力もあるので、スタジオも飛び出してもらう。番組全体として、心に刺さるジャーナリズムを目指したい」と熱く語った。

来年4月には1993年の番組開始から丸30年を迎える。放送ごとに1つのテーマを掘り下げる姿勢は堅持するという。

★過去にやらせ疑惑「再発防止を徹底」 桑子アナは昨年9月に俳優、小澤征悦(47)と結婚。公私ともに充実しており、家庭生活に根ざした発言も期待できそう。なお、クロ現では2014年に放送された出家詐欺をめぐり、取材記者のやらせ疑惑を指摘されたが、松本氏は取材過程や試写を複数でチェックし「制作に関わる一人一人の意識を高め再発防止を徹底。問題の教訓を忘れないよう、思考や工夫を重ねていきたい」と気を引き締めた。

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