7月から10件以上の「乗っ込み」…中国籍スリ2人組「東京駅の利用客をターゲットか」驚きの犯行手口
2人組は、7月に入り東京駅周辺でスリを繰り返していたようだ。 8月27日午前11時ごろ、警視庁捜査3課は窃盗の疑いでいずれも中国籍の住所、職業不詳・李徳撥(60)と袁栄貴(60)の両容疑者を現行犯逮捕した。本誌カメラマンは、8月29日朝8時過ぎに行われた袁容疑者の送検を撮影。護送車の後部座席に座り、ふてくされたような表情を見せていた。 【衝撃画像】10件以上「乗っ込み」…中国籍スリ2人組「東京駅の利用客を狙い」戦慄の素顔写真 「逮捕容疑の事件は、JR東京駅のホームで27日の朝に起きました。2人の容疑者が共謀してターゲットとして狙ったのは、東海道線に乗ろうとしていた広島市内に住む60代の男性Aさんです。Aさんは背中にショルダーバッグを斜めにかけていた。両容疑者は、バッグから現金約2万6000円とクレジットカードなど6点が入った時価5000円相当の財布を抜きとったとされます。Aさんは犯行に気づかなかったそうです」(全国紙社会部記者) ◆捜査員が追跡し…… 東京駅周辺では、7月から同様のスリ被害が10件以上報告されていた。防犯カメラにたびたび映っていたのは、窃盗におよぶ両容疑者の姿。捜査員が2人を追跡していたところ、今回の犯行を目撃したため現行犯逮捕にいたったのだ。 警察の調べに倒し、李容疑者は「間違いありません」と犯行を認め、袁容疑者は「財布を盗んでもいないし協力もしていない」と否認しているという。 彼らの犯行手口には驚かされる。 「乗客が電車に乗り込む瞬間を狙う『乗っ込み』という手口です。被害者は電車に乗り座席を確保することなどに気をとられ、犯行に気づかないケースが多いとか。今回の事件では、周囲の人々にさとられないように袁容疑者が見張り役をし、李容疑者が実行役だったとみられます」(同前) 外国人観光客が増加しコロナ禍があけたことなどが影響し、人が密集する機会が多くなったため、スリ被害も増えている。警視庁によると、都内の今年の発生件数は8月までで約370件。昨年から2割近く増加しているのだ。警察はバッグを身体の前で持つようにするなど、注意を喚起している。
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