県議も民意を置き去りにするのか…鹿児島県警の不祥事巡る百条委設置「見送り」 最大会派の自民県議団判断に不信と失望は募るばかり
2024/09/06 06:44
百条委員会設置について議論する自民党鹿児島県議団総会=5日、県議会庁舎
肝付町後田の陣之内房子さん(78)は「裁判との兼ね合いがあるとしても設置しない理由を詳しく知りたい。何か思惑があるのかと勘ぐってしまう」と話す。
パワハラ疑惑の告発を発端とした兵庫県知事への百条委と比べ、「県警は積極的に不祥事の経緯を説明すべきだ。追及する場を設けない県議にも不信感が募る。どちらも県民の声に耳を傾けて」と訴える。
鹿児島市鴨池1丁目の大学4年團萌里さん(22)は一連の経緯を「時代遅れ」と批判する。「県警の説明は不十分。県議も県民に寄り添ってくれなかった。おかしいと声を上げられない雰囲気があるのであれば、若者の間には失望が広がる」
県議団の判断に理解を示す意見もある。県警OBの薩摩川内市宮崎町、藤崎照三さん(73)は「県民からの信頼を取り戻すには百条委が必要だと思っていたが、係争中という理由であれば仕方ない」と語る。
通常の委員会での様子を報道で見聞きする中で、県警にさまざまな疑問を投げかける県議は一定数いるとみている。一方、百条委の設置を求める声が少なくないことから「県民が納得していなければ、裁判後に設けるべきだ」と考える。
2003年の県議選を巡る公選法違反事件・志布志事件で逮捕され無罪になった川畑幸夫さん(78)は、県議団の判断を注視していた。西高会長は志布志市・曽於郡区選出。「志布志事件のこともよく分かっているはず。腹が立つし、残念だ」とため息をつく。
志布志事件以降、身近に関わる警察官を見て「県警は変わった」と思っていた。しかし、不祥事への一連の対応から、上にものが言えない雰囲気を依然として感じたという。「上層部は志布志事件のころより悪くなっているのではないか。百条委は県警が変わるために必要だ」と憤った。
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