書く
「将来は何になりたいんだい?」という祖母の問いかけに「作家」と答えたのは、たしか小学四年生の夏休みだったと思う
当時の私は児童向けレーベルのミステリー小説やコナン君にハマっていたからミステリー作家になりたかったのだろう。
その夢は、「物語を書いてみよう」という国語の授業をもって捨て去ることになるのだが。
その時の私は「壮大な物語を書いてやろう」と意気込んでいた
戦国時代からタイムスリップしてきた主人公が、相棒の刑事とともに事件を解決、逃走する犯人を追い詰める。みたいな
壮大な計画をぶち上げはしたものの、提出期限には間に合いそうにないしモチベーションも続かなかった
できあがったのは、完結すらしていないヘタクソな作品
もはやそれは「作品」と呼べないかもしれない
そのくらいの駄作だった。
自分には才能どころか、作品を書き上げる力すらない
そう感じて小説家の夢はあきらめた
大きな企業に就職してそこそこ出世する
それが新たな夢になった
小学校高学年の頃である。
夢を語った祖母は、今夏他界した。
天寿をまっとうしたその姿をみて、何かをはじめなくてはいけないと思った。
でも、何を?
人生22年しか生きていないが、今更新しいことを始めるのは気乗りしない。
というより、そのエネルギーがない。
思えば、すっかり怠惰な生活を送るようになっていた。
なら、新しいことを始めるのではなく普段の生活を顧みよう
日記に日々の出来事や感情を書き込もう
放置していた note のアカウントを再始動させる
今度こそ計画を頓挫させることなく書き切る
そう願って
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