引き伸ばし設定の方法と闇と光の照らし方

こんにちは。ジュニアです。

世界にはずる賢い人間がいるもので、なんと敵を33%も大きく表示させてしまう設定を使っている人がいます。
しかもチートではなく、ゲームの仕様を利用した方法なので多くのプロゲーマーも使っています。

というわけで今日は引き伸ばし設定について紹介します。

16:9と4:3引き伸ばしの見え方の違い

引き伸ばし設定とは、一般的に4:3引き伸ばしを指します。
4:3とは、画面の解像度の比率が4:3のことですね。

CSGOでは一般的に16:9の解像度を、16:9のモニターで表示させるように出来ています。

16:9のモニターで4:3の解像度をそのまま表示させると、このように左右に黒帯が表示されます。

引き伸ばし設定では、この黒帯の部分をなくして4:3の解像度を無理やりはめ込む設定です。
これにより、画面は33%横に引き伸ばされ、すべてのものは33%大きく見えてしまうのです。

▼最新の画像表示技術でドラッグして簡単に比較出来ます。これが2018年。

敵が33%でかく表示されるなら、こっちのほうが絶対に強くね?

と、初心者の方は考えますが、実はこれにはデメリットも存在するのです。
続きはWebで。

引き伸ばし設定のメリットとデメリット

光あるところに影あり、影あるところに光あり。ということで引き伸ばし設定にも光と影があります。
ちなみにCSGOのプロゲーマーには髪の毛がない人もいます。あ、今この話は関係ないか。

引き伸ばし設定のメリット
・敵が33%大きく表示される

はいまずこれは先ほど言いましたね。

引き伸ばし設定のデメリット
・見える範囲が狭くなる
・敵の移動速度が体感33%速くなる
・マウス感度(センシ)が体感33%速くなる

そしてデメリットは3つあります。

  • 見える範囲が狭くなる
    これは16:9のときは106.25度の角度(FOV)が見えてますが、4:3にすると90度しか見えなくなるということですね。
    そんなに大したデメリットではありません。
  • 敵の移動速度が体感33%速くなる
    画面が33%横に引き伸ばされたので、敵の移動スピードが33%速くなります。
    もちろん自分の移動スピードも33%速く感じてしまいます。
    つまりより動態視力だったりなんだったりが要求されるようになります。
  • マウス感度(センシ)が体感33%速くなる
    そして同じようにセンシも33%速く感じてしまうことでしょう。
    180度振り向きは同じですが、見えている範囲が106から90度になったことで、自分が見えている範囲、モニター画面上でのセンシが速く感じてしまうはずです。
    これを専門用語でモニターディスタンスと言いますが、この話はまた長くなるのでまた今度。

マウスを斜め45度に動かしても36度しか動かない問題

3番目のデメリット「マウス感度(センシ)が体感33%速くなる」によりさらなる問題が発生します。

4:3引き伸ばし設定にした場合、あなたのマウスの縦と横の比率は1:1.333になっています。
これはマウス斜め45度に動かしても36度しか動かないことを意味します。

この問題を解決する方法が、「m_yaw 0.0165」設定です。

m_yaw 0.0165 設定は、CSGOゲーム内で、マウス感度を横軸を25%減らす設定です。
33%増えてんだから33%減らせばいいじゃん?と一瞬思いますが、ここは25%が正解なのです。

縦と横の比率が1:1.333になっている状態の1.333を無理やり1.0に戻すというわけです。
m_yaw 0.0165の設定方法はコンソールにm_yaw 0.0165を書き込むだけでOKです。(デフォルト値は0.022)

そしてこのm_yaw 0.0165には更に良いことがあって、モニターディスタンスが16:9の状態と同じになるということです。
16:9から4:3引き伸ばしに乗り換えて違和感を感じる場合はこれを試してみるのもいいかもしれないですね。
ただし、モニターディスタンスは合っても、180度振り向きは33%増えます。注意!!

あとそれと、m_yaw 0.0165設定は一見最強のように見えますが、なぜかプロゲーマーの間ではまったく使われてません。
4:3引き伸ばしを使ってるプロの95割はデフォルトの0.022を使っています。一応教えておきますね。

あ、それともう一つ補足ですが、縦と横の比率が1:1.333なら、縦の比率を1.333まで上げればええやん!という発想もあります。
マウスの縦軸の倍率をいじる設定は「m_pitch」ですが、これはなぜかチート判定のコマンドなので普通のサーバーでは使えません。
なのでm_yawをいじって調整するようにしましょう。

16:10引き伸ばしという選択肢

さて、一般的な引き伸ばしは4:3ですが、16:10引き伸ばしというレアものも存在します。
プロゲーマーの間でも極稀に、本当にたまにこの設定を使ってる人が存在します。
有名どころだとdupreehやrainなど。

また最新技術を使った分かりやすい比較システム置いておきますね!

16:10引き伸ばし設定は、敵が11%大きく見えます。
そしてm_yaw 0.0198で縦と横の比率を1:1に出来ます。

どうしても引き伸ばし設定を使いたいけど4:3は敵が速すぎて無理!という方はこれを試してみるといいかもしれません。
まぁ僕も使ってるのでオススメですね!!

引き伸ばし設定の方法

言うの忘れてましたが、引き伸ばし設定の方法をお教えします。
この設定は絶対です。

まずデスクトップを右クリして、NVIDIAコントロールパネルへ

次に、デスクトップのサイズと位置の調整の3つの設定をこのように設定。

これで後はゲーム内で4:3の解像度を選べばOKです!

もしこれで出来なかったら、モニター側の設定(モニターの右下らへんにあるボタンポチポチするやつ)で解像度を絶対にネイティブにするみたいな設定になってるかもしれないのでそこをチェックしてみてください。

総評と個人的な意見

えーここからは個人的な意見になります。

4:3引き伸ばしは敵が大きく見えるので一見すると最強の設定のように見えます。
しかしこれを使いこなすのはおそらくかなり難しいと思います。

まず敵が33%速い、そして自分の移動速度も33%速いわけです。
センシが33%速いのはm_yawでどうにかなるので置いておきます。

移動しながら敵を見つけて、ストッピングするゲームなので、自分の移動速度が33%速い場合、それに対応したAIMも求められます。
つまり、AIMが難しい。まじで。

もうまるで全てがQuake。俺はニイガタ。Yo。

まぁ皆さん好きな設定で遊んでみてください。

それでは皆さんさようならー。

投稿者プロフィール

JUNiOR
JUNiOR
・CS1.6世界大会出場
・CS:S世界大会出場
・CSGOアジア大会出場
日本で唯一CS1.6とCS:Sの両タイトルで世界大会出場したことのある伝説の男。
人々からは「あいつは連続キルが得意だ」と恐れられている。
好きな米はコシヒカリで、好きな豆はピスタチオ。
好きな寿司のネタは秘密。