台湾内閣顧問に在住邦人 台南の野崎孝男氏、異例の任命

台湾行政院(内閣)は、南部・台南市在住で同市の城市(都市)外交顧問を務める野崎孝男氏(50)を政務顧問に任命した。任命証書が6日までに野崎氏に届いた。行政院によると、ここ数年で政務顧問に外国人を選んだ例は確認できないといい、日本人が就くのは異例。

野崎氏は任命について「台湾の新政権が対日関係を重視している表れではないか。日台関係の発展に貢献できるよう努力したい」と話している。

政務顧問の任期は今年8月から1年で、行政院へ政策提言する。

野崎氏は東京都練馬区出身で、同区議を務めた後、07年に訪台。台湾の大学院で法律を学び、台南市で飲食店チェーンの経営に参画した。22年に台湾で起きた地震の後、被災地の子どもにラーメンを振る舞うなど慈善活動にも力を入れている。頼清徳総統が台南市長だった16年に同市顧問に就任した。(共同)

会員限定記事会員サービス詳細