内田樹氏「国会議員が改憲論を唱えることの根本的なアポリアは、彼らが９９条に定める『公務員の憲法尊重擁護義務』に違背していること」

内田樹 @levinassien

国会議員が改憲論を唱えることの根本的なアポリアは、彼らが９９条に定める「公務員の憲法尊重擁護義務」に違背していることです。この行為を正当化するためには「憲法の条項には従う必要のないものもある」と明言し、どういう場合がそれに当たるのかについての基準を示す必要があります。

内田樹 @levinassien

「憲法条項をどう解釈するかは国民一人一人の自己決定による」というのも一つの見識です。でも、そうだとすると「憲法条項がどうであろうと国民はそれに拘束されない」ということになり、そもそも改憲する必要がなくなる。しかし、改憲したがるのは憲法の強制力を信じているからですよね？

内田樹 @levinassien

実際に権力者は繰り返し解釈改憲によって憲法の強制力を事実上行政府の執行力の下位に置いて来ました。この成功体験に味をしめてきたのに、今さら改憲を政治課題に掲げる必要がなぜあるのか。

内田樹 @levinassien

考えられる限り最も合理的な解釈は「改憲という大きな主題に耳目を集めることで、何か不都合な事案から国民の目を逸らすこと」です。小泉進次郎の改憲論の主旨はこれに尽くされると思います。

坂本正幸@sakamotomasayuk

職務は憲法に違反しないように 政治家として将来どういう法があるべきかを考えるとききは当然憲法も変えることを議論できる これが理解できない人が出るのはこういうことか そしたら憲法改正の手続きが憲法にあるのをどう読むの？ 革命しかなくなるぞ x.com/levinassien/st…

橋本太地 @kojin_syugi

@levinassien 96条1項も読みましょうね。

遠田大亮 @DaisukeEnta

@levinassien x.com/DaisukeEnta/st…

遠田大亮 @DaisukeEnta

@knife900 「この憲法を尊重し抽導する義務」とは、要するに、憲法の規定およびその精心を忠実に守る義務の意である。 憲法の改正を行うこと、また、それをとなえることはもちろん、 「憲法を尊重する義務」に反することはない。 宮澤俊義著・芦部信喜補訂 『全訂 日本国憲法) (日本評論社、1978年) p.820 pic.x.com/sicojccsfx

2023-05-01 12:35:24

taka pyon @takapyon0730

@levinassien 憲法第99条は、日本国憲法が最高法規であることに鑑み、国務大臣その他の公務員は、憲法の規定を遵守するとともに、その完全な実施に努力しなければならない趣旨を定めたものであって、憲法の定める改正手続による憲法改正について検討し、あるいは主張することを禁止する趣旨のものではありません

Kousuke Kimura @kousukekimura

@levinassien そんな必要はないと思います。96条があるので、国会議員が改憲論を唱えることが憲法上許されているのは明らかです。ただそれにはそもそも憲法制定権力は国会ではなく国民にあることから来る限界がある、というだけのことです。

busheye @busheye

内田樹は 「ウソでも何回も言ってると呪力を持つ」 とか言う人なんで 嘘だとわかっててワザと言ってるんですよ 誤解を、意図的に広めている。 x.com/levinassien/st…

ペムペル @rtI2S3V53UexMIz

と内田a.k.a現代日本最高の知性じゅ先生が述べられています。 まったくそのとおりですがなぜレレレのおじさんは毎日、路上を掃除しているかについては語られていないのです。 x.com/levinassien/st…

ねこぱんち @Peak_Spider

憲法に明記されてる改憲手続きに従うなら99条を守ってる事になるのでコレは間違い。信じる人が多いから、こゆのはやめてもらいたい(・ω・) x.com/levinassien/st…

金田一輝（偽歌人） @kanedaitsuki

「国会議員が憲法改正案を提出し、議決すること、内閣が憲法改正案を作ることも本条（99条）違反ではない。」『新・コンメンタール 憲法』日本評論社、p.754 x.com/levinassien/st…