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「ひきこもり主婦です」ラジオに寄せられる女性たちの声 

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「みんなでひきこもりラジオ」MCの栗原望です。今年の春からNHKラジオ第1でレギュラー放送になりまして、毎月第1金曜日に、生放送でお送りしてきました。2022年分の放送を終えました。今年もたくさんの方に参加いただき、ありがとうございました。

さて、毎回多くのメッセージが寄せられていますが、秋ごろから、もらったメッセージに、気になる傾向が見られるようになりました。それは「主婦」や「女性」からの、ひきこもる苦しさや生きづらさを訴える声です。いくつか抜粋してご紹介します。

外からは見えづらい“主婦”のつらさ

はじめまして。40代のリスナーです。私も40代のひきこもり主婦です。20代の頃は職を首になるばかりで転々とし、その後ひきこもるようになり40を過ぎました。40を過ぎると相談機関は30代までしか受け入れてくれない機関がほとんどで相談できる場所も見つかりません。以前ある相談窓口に行き、仕事をしていないと言うと「働きなさいよ、自分でどうにかしなさいよ」ときつく言われ、とても落ち込んでしまい、今でもその言葉に引きずって時間が止まっています。ひきこもりの主婦って外から見えづらいですよね。

こちらは9月放送の際に寄せられたメッセージ。その前の回で紹介した「主婦の生きづらさ」に対して寄せられたものです。読んでみると「ひきこもり主婦」という言葉とともに、家庭があり「主婦」という属性があるものの、その外面からはわからないつらさを抱えていることが伝わってきました。

こうした女性からの投稿は、秋から冬に季節が移り変わるにつれて、増えていると感じています。いくつかの切実な声を一部抜粋してご紹介します。

片付けが苦手 夫から責められる

52才、パートをしている主婦です。高校生の息子と主人の4人家族です。 私は、休日になると、家事が本当に嫌で、特に片付けが出来ず、寝込んでしまいます。我が家は、いわゆる、汚部屋状態。物の分別や整理が出来ません。手をつけようとすると、ものすごいストレスで。 主人からは、毎回責められます。だから、寝ることで、逃げてます。正直、くつろげる場所が無く、しかし、毎回、何かを処分すると、後悔します。

「今日も生きています」

シングルマザーの女性からは「生きているだけで十分に頑張っている人に贈りたい」と音楽のリクエストが来ました。

私は、11月に誕生日を迎えるシングルマザーの病気持ちひきこもりっこです。でも私、がんばっているんです。あたりまえなお風呂や歯磨きさえできなかったりするけれど、できる日だってあるんです。不登校の子どものこと、お金のこと、おばあちゃんの介護のこと、片づかない部屋のこと、心配事は多いけど、ちょっとずつがんばっているんです。人と比べたらできないことも多いけど、生きてるだけで十分がんばっていると思う。私はそんな人たちにこの曲を贈りたいし、自分にもプレゼントしたいです。私は今日も生きています。

こうした声をラジオ番組で紹介する時、どんな状況で過ごしているのだろうかと想像するのですが、何を言葉にして声かけして良いか、いつもわからなくなってしまいます。

もしかしたら、ラジオを聞いたり、こうした記事を読んで、「私も同じ気持ちだ」、「実はつらい」と思った方もいるかもしれません。

伝えたい思い、エピソードなどがありましたら、「この記事にコメントする」から、ぜひコメントをお寄せください。

「留守電」はこちらから フリーダイヤル0120-545-501

この記事の執筆者

アナウンサー
栗原 望

みんなでひきこもりラジオMC。ラジオを通じて声を聞くひと。「こんな学校だったら」「こんな職場だったら」「こんな家庭だったら」。ひきこもり当事者の声が響くような社会になるように、みんなで一緒にできることを考えます。

みんなのコメント(3件)

体験談
カサブランカ
50代 女性
2023年2月21日
幼少期親のDV酒で夜中暴れ寝れずそれでも学校へは、行っていました。離婚してくれない母親にも怒りを感じていました!
結婚した旦那も外面で周りだまし私は誹謗中傷に耐え続け今は、限界!
生活費もまともには、くれない早く離婚したいが金も旦那が管理!
体験談
みち
40代 女性
2023年1月28日
女性のひきこもりについて
主婦という肩書で見過ごされるひきこもり問題に興味関心を持ってこのサイトを拝見しております。片付けが苦手な主婦は多く、その大半は働きたくても働けない悩みを抱えているのだと思います。実際私もそのひとりで働きたくても年齢制限にひっかかり、ボランティア活動を始めると「旦那さんが稼いでくれていいご身分ね」と嫌味を言われます。女性同士は感情のぶつかり合いが多く、パートに出ると必ずといっていいほどいがみ合いがおこります。精神的に追い詰められうつ状態になると、ますます片付けどころか家事全般ができなくなるという悪循環に陥り追い詰められた末、義理の親や働いている友人知人から「怠け者」レッテルを貼られ助けを呼ぶ気力さえ失っていきます。多様性を認める社会になったとはいえ、いまだに「専業主婦」は「夫の稼ぎで優雅なランチやショッピングに散財している価値のない人間」なのでしょうか。
感想
30代 女性
2023年1月8日
金曜日ラジオ聴けなかったので、聴き逃しで聴きました。いつも思うのですが、
独りじゃない、皆さんの投稿、ひきこもりあるあるだなあと思ってます。
ずっと続けてほしいです。

担当 栗原 望の
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