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NHKニュースクリップ(2023年10/29号)

最近どうしても多忙につき更新が遅れて申し訳ないです。一般企業で言えば、半期の締めと次の半期に向けた立ち上がりの時期です。

NHK職員の皆さんからすると、次のボーナス査定のタイミングですかね?ゆえに、この今この時期にはバツが付かないように上手く立ち回っている人が多いのかもしれません。デカい不祥事は出てきませんでした。

しかし、相変わらず公共放送の使命もへったくれも無いことに受信料を浪費しています。ポジションに値しないことが明確な人物が、降格もされずに居座り続けています。象徴的な事例から見ていきましょう。

“捏造のクロ現” ひきこもり問題を巡って新たな懸念

NHK的には自称看板番組のクローズアップ現代ですが、記憶に新しいところでは出家詐欺に始まり、大小様々な捏造報道が繰り広げられてきました。

直近では、「ひきこもり」の回で、番組(NHK)の都合を押しつけるような人権侵害とも言える放送が行われました。

公式サイトでは、心のこもっていない「お詫び」が記載されていますが、この件に関連して、まだ“余罪”があるようです。

それは、こちらのNHKワールド(国際放送)のサイトの記事です。

取材を受けられた方が、次のようなPostを投稿されていました。

「職探しなんてしていない」にも関わらず、「未だ仕事を見つけられずにいる」と記述され、さらには、自室で泣き腫らしたような、「今もひきこもりです!って感じ」(ご本人談)の写真が放送後しばらく掲載され続けていたというのです。

人権に関わることなので私からリンクを貼ることはしませんが、実際に私もそのアーカイブを確認することができました。

取材当時は複数の居場所に行き、居場所クリエイターズサミットも主催し、地域ボランティアなども掛け持ちして旅行にも行きまくっていました。印象操作ですよねー。

みちさんのPostより引用

ご本人は明確にコンテンツの記述内容を否定されていますが、一体、なぜ事実誤認をさせる記事が制作されたのでしょうか?信じられません。

前田改革の象徴 基幹職選抜PG失敗の責任は誰がどう取る?

当該記事の制作責任者としては、クローズアップ現代と同様の人物名が記述されています。

この人物は平成21年入局。基幹職選抜PGではP職群に(恐らく)“最年少”でパスしています。PDとしての評判は、私が聞く限りは芳しくありませんが、様々な思惑から選抜されてしまったようですね。

百歩譲って、その事自体は良いとしましょう。

しかし、捏造報道で人権侵害をした挙句、お詫び等の事後処理にまで受信料を浪費公共放送の経営だけでなく、社会に対して明確に損害を及ぼしたと言えるでしょう。

大体、捏造なんて意図してやらなきゃ絶対起きませんよ。

そのような人物本人、そして選抜してしまった組織は責任を取るべきですが、特に何の動きも見受けられません。せめて、降格や減給等の処分は行われてしかるべきだと思います。

再発防止を企図した“リスク研修”を計画

公共放送の使命に反する番組の象徴でもある「クローズアップ現代」に関連して、さらにまた呆れるような情報が入ってきました。

次に予定されているリスクマネジメント研修(以下、リスマネ研修)で、「ニュースウオッチ9」と「クローズアップ現代」の問題を受けての再発防止策が講義されるようです。

しかし、再発防止なんて、NHKの組織の問題だから無理でしょう。組織のダメージコントロールの建前のもと、責任範囲を現場の一部へと矮小化して、幹部が責任を十分取らなかったことが最大の要因です。

だからこそ、出家詐欺の後に字幕問題が起き、再発防止の研修後に「ニュースウオッチ9」と「クローズアップ現代」の捏造報道が起きたのです。で、これらの捏造でも、いわゆる尻尾切りでNHKは幕引きを図ろうとしています。

過去に遡って、退職者まで調べて全てを白日の元に晒さないと、NHKの捏造体質は決して改善されないでしょう。

NHK経営計画への意見提出 締切まもなく

以前ご案内した、NHK経営計画に関しての意見の提出が11/9までとなっているので、まだの方は急ぎましょう。NHKの職員も送ることはできます。

しかし、のっけから「フェイクニュースの駆逐」などと物騒な文言が踊っていますが、当のNHKこそがフェイクの発信源になっている事が全く反省されていません。

2027年までに1300億円の経費削減を目指すと書かれていますが、フェイクを拡散している職員に支払うカネなどあるのでしょうかね?

フェイクバスターズの一味が制作 誰が見るのか謎な番組が放送

参照点とか情報空間のなんとか、とNHKは虚勢を張っているわけですが、この文脈で奇妙な番組が放送されるようです。職員からの情報提供で知りました。

悪名高いフェイクバスターズの関係者グループが制作しているとのことでした。確かに、内容的にもほぼ同様と見受けられます。

しかし、この番組、パッと見でもイラスト等を制作していますので経費は嵩んでいます。5分を3本と言っても、NHK職員の人件費込みで数百万は掛かっていると思います。

で、放送した結果として何で効果検証するんでしょう?視聴率ですか?それとも、番組によって駆逐したフェイクニュースの数ですか?どんなKPIを設定しているのか興味深いですね。

秋の提案募集も経営計画を反映

早速、参照点とかフェイクの何とかが次期の提案募集にも反映されていました。職員の皆さんは周知されたものを確認してみましょう。

未だに、私は「参照点」の意味が全く理解できないんですが、「世の中には誤情報が溢れていて、NHKがそれを正す」という歪んだ認識に基づいて番組提案をすれば何でも通りそうな感じでした。

ローカル局の方も、手始めに都市伝説とか、その地域のネットデマなどでリポートを作ってみたらどうでしょう?異動でプラス評価になりますよ。

私は、死んでもそんなクソ企画作りたくないが。

秋の闘争 賃上げはできるのか?

11月に入ると、月末には秋の闘争が控えています。一般職(業務職)の皆さん、早めに予定を組んで勤務特定を無難にやり過ごしましょうね。

今回も色々な争点があるようですが、私にとって気がかりなのは「賃金」ですね。管理職(基幹職)や役員(理事)なんか、NHK減収に責任を持つ経営層なんだから限界までカットしろよと思うのですが、一般職は昨今の状況を踏まえると気の毒です。

私の場合、5年目には額面で大体800万くらいあったのですが、あの頃はデフレかつ円高でした。今、その頃と比べると単純に円の価値はほぼ半減です。

ロケのたびに赤字が積み重なって生活に影響が出るケースも

誤った働き方改革に基づく勤務時間の抑制はもちろんですが、例えば出張旅費のホテル代1万も据え置きで、国内出張でも赤字になるケースが出てきているといいます(海外出張は今の状況なら悲惨)。

ロケの際は荷物もありますし、充電なども必要。また、勤務時間外とはいえ、仕事に本気ならデータのコピーやインタ起こし、構成の組み直しや、各所への連絡などの業務も必要です。

しかし、今、1万円ではちゃんとした個室に泊まれないケースもあるでしょう。実際、私も今年九州に出張したとき、ドミトリーみたいなので8000円掛かって驚きました。まさか一般客と相部屋で取材・制作業務なんかできませんから、相応の部屋を抑えるとなると赤字でしょうね。

せめて若い一般職の給与アップくらいは実現しないと、もっと待遇が良くて成長性が高いところにみんな行っちゃいますよ?NHKと心中する覚悟を決めて、どんな不正でも堂々と行えるような層と彼らは違いますから。

日放労も色々大変でしょうけど、NHKをここまで凋落させた責任を経営層にきちんと取らせて、合理的な賃金アップを勝ち取って欲しいと思いますね。意味不明なねずみの番組に数百万。捏造の当事者の年収が額面1200万、しょうもない隠蔽工作の首謀者が額面1500万、さらには9億円不正の主犯たちが額面2500万とか異常でしょ?

NHKとジャニーズの問題について少しだけ続報

最後はジャニーズ関連です。といっても大きな話じゃないですので、メンバーシップ領域でぼそっと呟いておきます。

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NHKニュースクリップ(2023年10/29号)|暗部ちゃん/NHK評論家・コラムニスト
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