手錠など盗んだ罪の元警部補 売却は「住宅ローン返済のため」

富山県警察本部の倉庫に侵入し、手錠などを盗んだ罪に問われている44歳の元警部補の初公判が開かれ、元警部補は起訴された内容を認めた上で、転売した目的について、「住宅ローンの返済や生活費に充てるためだ」と述べました。

富山県警察本部の元警部補の宮崎伸一朗被告(44)は、去年7月から11月にかけて、富山県警察本部の倉庫に3回に渡って侵入し手錠や警棒、拳銃入れなど6点を盗んだとして、建造物侵入と窃盗の罪に問われています。
5日に富山地方裁判所で開かれた初公判で、元警部補は起訴された内容を認めたうえで、転売した目的について「住宅ローンの返済や生活費に充てるためだ」と述べました。
検察は「被告は当直勤務中にマスターキーを悪用して犯行に及んでおり、立場を悪用した犯行で言語道断だ。転売して流通させた事情も看過できない」と指摘したうえで、「多数の装備品を盗み、少なくともあわせておよそ155万円の転売利益を得ていて、常習性も認められる」と述べて懲役2年6か月を求刑しました。
弁護側は「被告は懲戒免職になり、社会的制裁はすでに受けていて反省している」などと述べて、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は9月24日に言い渡されます。

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