(cache)ソムリエ店長がそっと教える「1000円台」でおいしいワインを探すちょっとマニアックな基本 [ページ 12] | Numero TOKYO
Life / Editor's Post

水の都・大阪の堂島にそびえたつ「フォーシーズンズホテル大阪」でラグジュアリーなステイ体験

世界をリードするラグジュアリーホテルブランドであるフォーシーズンズ ホテルズ アンド リゾーツ。現在47カ国130のホテルとリゾートを展開しています。日本においては丸の内、大手町、京都に続き、国内4軒目となる「フォーシーズンズホテル大阪」が8月上旬にオープン。

大阪初進出となるフォーシーズンズホテルが選んだ地は梅田駅・大阪駅から徒歩10分、歴史と文化が息づく水の都・大阪の堂島。49階建ての日本初の超高層複合タワー、「One Dojima」内の1~2階、28〜37階がホテルフロア。高層ビル群の中にそびえたつ船の帆をモチーフにしたシンボリックな外観は一際目を惹きます。大阪・キタを代表する高級歓楽街の北新地やギャラリーやミュージアムが点在する中之島が徒歩圏内で、観光はもちろんビジネスの拠点としても便利なロケーションです。

全室高層階。大阪を一望できるシティビュー

175室の客室は、日本の建築様式と和のエッセンスを取り入れたデザインに開放感のある広さを誇るのがポイント。全室高層階で、堂島を一望できるシティービューが広がります。


今回宿泊したデラックスルーム(43〜46m²)。窓際のデイベッドやリビングスペースでのんびり過ごすことができます。光がたっぷりと降り注ぎ明るく洗練されたモダンな客室。


床から天井までの大きな窓からは、「水の都」大阪のスカイラインや水路が一望することができます。

広々としたガラス張りのバスルームと隣接されたパウダールーム。一体感が美しい空間です。

全室畳敷きの部屋に仕上げた
特別コンセプトフロア「GENSUI(玄水)」

掘りごたつ式ダイニングを備えた「GENSUI(玄水)」スイートルーム
掘りごたつ式ダイニングを備えた「GENSUI(玄水)」スイートルーム

畳プレミアルーム
畳プレミアルーム

より和のエッセンスを感じることのできる28階の特別コンセプトフロア「GENSUI(玄水)」は、靴を脱いで入る全室畳敷きのお部屋。全21室4タイプあり、フォーシーズンズ初となる、モダン旅館を表現したフロア。白と柔らかな木材を基調とした空間はまるで旅館に来たかのようにくつろげます。布団仕様の柔らかなマットレスは、フォーシーズンズホテル大阪オリジナルだそう。

「GENSUI(玄水)」フロアにご滞在のゲスト専用日本茶サロン「SABO(サボウ)」では朝食や日本茶、お茶菓子をサーブしてくれます。2025年2月末(17時〜20時)まで、期間限定の開業特典として日本酒やウイスキー、ワインなどを楽しむことも。特別な空間で過ごす、夕暮れどきのアペリティーボタイムや夜景を見ながら一日を締めくくるのにもいいですね。

本格的な広東料理を味わえるシグネチャーレストラン

ぜひディナーで訪れていただきたいのは、37階のシグネチャーレストラン「江南春(ジャンナンチュン)」。高さ5mほどの大きな窓から見渡せる夜景を眺めながら本格的な広東料理を味わうことができます。プライベートな会食に利用できる個室や半個室のご用意も。

前菜の「帆立の葱生姜和え」「鮑の清酒蒸し」「烏賊の花椒マリネ」海鮮3種からはじまり、たっぷり身の詰まったココナッツミルク風味の「蟹の甲羅詰め」はグラタンのような口当たり。蟹をかたどったピリッと爽やかなジンジャーゼリーで味変も楽しめる逸品。

卵白を固めて土台にした「蒸し伊勢海老と金華ハムのソース」はぷりぷりと弾力ある食感。アミガサタケで包んだ「トマト精進料理」の中にはマッシュルームがぎっしり。かぼちゃスープとの相性抜群でした。

そして目を奪われたのがこちらの「豆腐のデザート・鏡花水月」。レモン風味の氷砂糖シロップに浮かせているのは幾重にも包丁で細かい切り込みを入れた京都の豆腐。シェフの熟練された職人技が光るアート作品のよう。食べるのがもったいないほど美しいデザートでした。中国茶の種類も豊富で、「白茶」「鉄観音」「陳年プーアール茶」などホットで頂くことができます。どの料理も素材の味わいを活かした、あっさりとした味付けで女性にも食べやすく、ラグジュアリーな空間も相まって大満足なディナーでした。

ディナー後は同フロアにある「バー・ボタ」へ。円形カウンターに大阪の伝統工芸品を融合させたコンテンポラリーなバーで、秘密の書斎の様な空間。国産のウイスキーをはじめスピリッツコレクションや地元産のハーブなどを取り入れた他では味わえないオリジナリルカクテルを多数ラインナップ。


朝食は1階の「ジャルダン」で。朝食からランチタイム、アフタヌーンティー、ディナーまで楽しめるフレンチビストロのオールデイダイニングです。朝はセミブッフェ形式で、ホワイトオムレツやスクランブルエッグなどの卵料理をはじめシリアル、パンケーキなど選べるアラカルトメニューが豊富に揃います。

併設されている「ファリーヌ」のマフィンやクロワッサン、パン・オ・ショコラなどの焼き立てペストリーもいただけます。テイクアウトもできるのでお土産にもおすすめです。右は名物の焼きおにぎりのベネディクト。焼きおにぎりの上にポーチドエッグと鰹節、海苔、オランデーズソースを乗せた、和と洋が絶妙にマッチした斬新な逸品。

大阪ならではのアクティビティも充実

ホテルから徒歩圏内にある船着場から出航する、堂島プライベートクルーズもおすすめ。夕暮れどきの涼しい風にあたりながら、約40分間の名所・旧跡を巡る水辺からの観光。普段は見ることのない、新旧の景色を船上から堪能できます。水面の向こうに大阪城をちらりと望むこともできました。

他にも関西の「出汁文化」を学べる体験型のツアーや豊臣秀吉にゆかりのある場所を訪れ、お茶会や酒の試飲、殺陣などを体験ができる「1日豊臣秀吉体験」、堺刃物ミュージアムで名前を彫った世界に一つだけのマイ包丁を制作できる「包丁作り体験」など、大阪ならではを体感できるアクティビティが充実。

至福のホテルステイも大阪観光も楽しめる「フォーシーズンズホテル大阪」へぜひ足を運んでみてください。

フォーシーズンズホテル大阪
住所/大阪府大阪市北区堂島2-4-32
TEL/06-6676-8682
URL/https://www.fourseasons.com/jp/osaka/

Life / Food

ソムリエ店長がそっと教える「1000円台」でおいしいワインを探すちょっとマニアックな基本

みなさんこんにちは! ワインブロガーのヒマワインです。

さて、突然ですがワインって高いですよね。日常を彩るお酒でありながら、1本3000円とかしちゃうと軽々と手が出しにくい。

なんとかせめて1000円台、つまり2000円以下でおいしいワインはないのか!? 盟友であるワインマーケット・パーティ沼田英之店長にそう泣きついたところ、「もちろんありますよ」と力強いご返事。早速教えてもらいましょう!

▶︎「ちょっとマニアックな基本」白ワイン編はこちら
▶︎「ちょっとマニアックな基本」赤ワイン編はこちら
▶︎「ちょっとマニアックな基本」スパークリングワイン編はこちら

【目次】
1000円台の「お値段以上」ワインを探そう
【1杯目】リンゴのような香りのおいしいスパークリング!
【2杯目】ありそうでない! スパークリング赤ワイン
【3杯目】値段に秘密あり。レモンとハチミツ香る白ワイン
【4杯目】クリームシチューと合わせたい濃厚白
【5杯目】たっぷり飲みたいならこれ! 1リットル入りボトル
【6杯目】この値段でこの味!? 脅威の日本向けワイン
【7杯目】ワインを詳しくなりたい人におすすめの“シラー”
【8杯目】嫌いな人のいない味! カリフォルニアの“レッドブレンド”
1000円台には1000円台の良さがある

1000円台の「お値段以上」ワインを探そう

ヒマワイン(以下、ヒマ)「今回は2000円以下のおいしいワインというテーマです」

沼田店長(以下、店長)「ウチのお店でも売れ線の価格帯ですね。お任せください、いいワインがたくさんありますよ」

ヒマ「おお、ありがたい! やっぱり1000円台くらいじゃないと、日常的には楽しめないですもんね」

店長「ですよね。そして、ちょっと頑張って1000円台後半、たとえば1700円くらい出してもらえると、味わい的には2000円代後半に匹敵するワインも選べますから」

ヒマ「『値段なり』なものが多いなかから、『お値段以上』を見つけるのがワイン選びの醍醐味ですからね」

店長「その通りです。それを世界中の産地から探してきて、売り場の棚に並べるのが僕らの仕事です。今日はその真髄をお見せしましょう……!」

ヒマ「高級ワインは大概おいしいけれど、安ワインほどセンスと知識が問われますからね……! よろしくお願いします!」

【1杯目】リンゴのような香りのおいしいスパークリング!

店長「まずはこれ。メゾン・ヴーヴ・アミョ ポール・ルイ・ブリュットNVです。価格は1380円」

ヒマ「フランスのスパークリングワインですね」

店長「シュナン・ブランという品種を使用し、ほんの少し甘みを残したタイプ」

ヒマ「おお、これはおいしい! まるですりおろしリンゴのように爽やかな味がします」

店長「ですよね。リンゴ、洋梨といった印象。ワインを普段飲まない、あるいは得意ではない人も、これならおいしく飲めると思います」

ヒマ「泡も細かくクリーミーですし、これが1380円は驚異的。いきなりすごいのきましたね」

【2杯目】ありそうでない! スパークリング赤ワイン

店長「続いてもスパークリングワインで、ラダチーニの『ルージュ・ド・カベルネ・ソーヴィニヨン スパークリングNV』です。東欧の国・モルドバの有名な生産者ですね。価格は1700円」

ヒマ「カベルネ・ソーヴィニヨンはフランスのボルドーやカリフォルニアを代表する品種ですが、スパークリングは珍しいです」

店長「本当にボルドーワインのような味がするんです。飲んでみてください」

ヒマ「うわっ、ほんとだ。これなら3日くらい経って泡が抜けても普通においしい赤ワインとして飲めますね(笑)。珍しさも含めて、ワイン好きにこそ勧めたい1本ですね」

店長「これが焼肉に最高。また、お好み焼きやたこ焼きなど、ソース味のものにものすごく合うんです。よく冷やして、ぜひお試しください」

【3杯目】値段に秘密あり。レモンとハチミツ香る白ワイン

ヒマ「次はドイツを代表する白品種、リースリングですね」

店長「シュテッフェン・ワインハウス シュタイルラーゲ リースリング トロッケン2021というワインです。価格は1800円」

ヒマ「ありゃ、これもおいしいですね。レモンのような酸味とハチミツのような香りがある王道の味わい。とても1000円台とは思えません」

店長「種明かしをすると、これは終売になるのを理由に輸入元さんから安く仕入れたワインなんです」

ヒマ「リアルショップを訪ねる醍醐味系のワインですね。ワインショップにはこういう“特別価格”のワインが大概何種類か置いてありますよね」

店長「はい。中にはこういう品質の高いワインが安く売られているケースもあるので、店員さんに『今日、お買い得なものありますか?』と聞いてみてもらいたいですね」

ヒマ「ちなみにこのワイン、料理を合わせるならばなにがいいでしょう」

店長「ベタですが、ずばりウインナーです。あればマスタードをたっぷりつけて合わせてみてください!」

ヒマ「ドイツのワインにウインナー、これは反則です(笑)」

【4杯目】クリームシチューと合わせたい濃厚白

店長「続いてはアメリカのワインです。カリフォルニアの王道品種・シャルドネを使ったクリーミーなタイプで『ヒドゥン・クリーク シャルドネ カリフォルニア』。価格は1700円です

ヒマ「これもおいしい! カリフォルニアの白ワインは果実味が強くてバニラのような風味のある濃厚なタイプが多いですが、これは濃いけど濃すぎないですね」

店長「アルコール度数が13.5%と、この産地にしては控えめなんです。バターやトースト、してレモンのニュアンスがあって飲み飽きることがありません」

ヒマ「よく、こういう味わいが濃いめの白ワインはクリームシチューなんて言われますが……」

店長「間違いないですね。とっておきの方法としては、クリームシチューにレモンスライスを一枚入れるんです。そうすると、レモンの酸味とワインの酸味が互いを引き立てあって最高なんですよ。海外では料理に果物をよく使いますが、そうするとワインとの相性がグッと良くなるんです」

【5杯目】たっぷり飲みたいならこれ! 1リットル入りボトル

ヒマ「さて、続いてですが……なんだかボトルが大きいですね」

店長「はい、ワインボトルは通常750ml入りですが、これは1000ml、つまり1リットル瓶に入っているんです。お値段は2000円、税込だと2200円で“2000円以下”ではなくなってしまいますが、容量が多いので勘弁してください(笑)」

ヒマ「『ヴァイングート アロイス・ヘレラー ツヴァイゲルト』という名前。生産国はオーストリア、品種のツヴァイゲルトは日本だと北海道で多く栽培されている品種です」

店長「1リットルのワインは欧州だと意外と多く造られていて、他のワインをボトルに詰めたあとの残りものを混ぜているケースが多いんです」

ヒマ「ワイナリーのスタッフや周辺の住民がガブガブ飲む用のいわば『まかないワイン』みたいなイメージですよね」

店長「そんな中、このワインは単一品種で仕込まれていて、品質もすごく高い。豚肉を塩で煮込んで、あれば黒パンと一緒に合わせたらもう最高です」

ヒマ「味わいも渋み、酸味、果実味のバランスが非常に良くて、赤ワインのお手本のような味。友人を招いて、テーブルの真ん中にドン! と置いて楽しみたいですね」

【6杯目】この値段でこの味!? 脅威の日本向けワイン

店長「続いてはイタリアです。『ドゥーカ・ディ・サラニアーノ ソニオ・ミーオ・ロッソ』というワインで、輸入元さんが日本向けに特別に仕込んでもらったワイン。価格は1540円とかなり安めです」

ヒマ「うーん、これは驚き。今日のワインどれもおいしいですけど、“本格的”っていう意味ではこれが白眉かもしれません」

店長「1540円ってことは、気の利いたレストランならグラスワインで提供可能な価格。グラスワインでこれが出てきたら最高じゃないですか?」

ヒマ「そのお店、通い詰めちゃいますね(笑)」

店長「品種はサンジョヴェーゼとモンテプルチアーノ。どちらもイタリアの有名品種ですが、このブレンドはちょっと珍しい。合わせるのは塩味のミートソースが最高ですが、なぜかケチャップたっぷりのオムライスも合います」

ヒマ「晩ごはんのオムライスにこれを合わせたら、『晩ごはん』が『ディナー』に昇格ですよ!」

【7杯目】ワインを詳しくなりたい人におすすめの“シラー”

店長「次はちょっと珍しい生産国で、ルーマニアのワイン。『ドメーニレ・サバティーニ ラ・ヴィ シラー』というワインです。価格は1700円」

ヒマ「このブランド、ピノ・ノワールという品種のものは有名で飲んだことがありますが、これはシラーという品種を使ったワイン。シラーは赤ワイン品種のなかでも人気のひとつです」

店長「このワインがいいのは、ものすごく『シラーらしいシラー』なんですよ。普通に飲んでおいしい上に、これからワインに詳しくなりたい、品種の特徴を知りたいって人にもおすすめ」

ヒマ「シラーというと、よく胡椒にたとえられるスパイシーさが特徴ですよね。それでいて果実味や酸味もしっかりあって、私も大好きな品種です」

【8杯目】嫌いな人のいない味! カリフォルニアの“レッドブレンド”

店長「最後はカリフォルニアのレッドブレンドで『オブスキュアード レッド』。ジンファンデルという品種が中心です」

ヒマ「これ絶妙ですね。カリフォルニアのレッドブレンドといえば濃くて、やや甘さを感じる仕上がりが典型的ですが、このワインは酸味も残っていてエレガントさもあります」

店長「アルコール度数が13%とこの産地としては低めに抑えられています。きっと、ブドウが完熟する前の絶妙なところで収穫しているんでしょうね。これもちょっとお安めに仕入れていて、価格は1700円です」

ヒマ「ちょっと異常なコスパですね。そしてやっぱりこれはお肉に合わせたい」

店長「安くていいのでステーキ肉を買ってきて、ニンニクと塩コショウで焼き、仕上げに醤油をひと垂らし。たったこれだけの料理で抜群に合いますよ」

ヒマ「絶対やりたいペアリングのひとつですね。ラズベリージャムとかを煮詰めてソースにしても良さそうだなあ」

1000円台には1000円台の良さがある

ヒマ「8本のワインを飲んでいきましたが、どれもコスパ抜群! そしてアルコール度数が高すぎず、飲み疲れしない印象でした」

店長「そうですね、肩肘張らずに気楽に飲めて、フードフレンドリー。1000円台のワインは、日常の食事に合わせて楽しめてこそですからね」

ヒマ「7000円とか8000円するワインは気兼ねなく飲めませんし、そもそもお酒自体の持っているエネルギーが強いので、ダラダラ飲めません(笑)」

店長「そうですね、安いワイン=低品質ワインというわけではなくて、高級ワインのような複雑さがない分、飲みやすいワインとも言えますから」

ヒマ「いや、どれも1000円台とは思えないおいしさでした」

店長「3000円まではいかないけど、2500円くらいの味はする。そういったワインを探すのも大きな楽しみだと思います。みなさんもぜひ探してみて、おいしいのがあったらこっそり私に教えてくださいね(笑)」

ワインマーケット・パーティ
住所/東京都渋谷区恵比寿4-20-7 恵比寿ガーデンプレイスB1F
営業時間/11:00〜20:00
Tel/03-5424-2580
winemart.jp

「ソムリエ店長が教えるちょっとマニアックな基本」シリーズをもっと読む



Photos & Text: Hima_Wine

Profile

沼田英之Hideyuki Numata ソムリエ、1978年生まれ。ホテルやレストラン勤務後、イタリア・トスカーナに留学。帰国後、レストランにソムリエとして勤務し、その後フランスワイン専門店ラ・ヴィネに入社。現在は姉妹店である都内屈指の大型店、ワインマーケット・パーティの店長を務める。
ヒマワインHima_wine ワイン大好きワインブロガー。ブログ「ヒマだしワインのむ。」運営
https://himawine.hatenablog.com/
YouTube「Nagiさんと、ワインについてかんがえる。Channel」共同運営
https://www.youtube.com/@nagi-himawine
Twitter:@hima_wine
Life / Food

usagi bon ごはん vol.164 スイカ入りガスパチョ

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第164回は、スイカ入りガスパチョ。

スイカ入りガスパチョ

スイカの苦手な人は、白桃や黄桃などでアレンジを楽しんでください。

【材料】2人分
スイカ 300g
トマト 1/4個
キュウリ 1/8本
赤玉ねぎ又は新玉ねぎ 1/8個
赤パプリカ 1/8個
にんにく 少量
赤ワインビネガー 少量
オリーブオイル 大さじ1
精製していない塩 少々

【作り方】
1. スイカは皮と種を取り除き、ざく切りにしておく。
2. にんにくはみじん切り、他の野菜は全て小さな角切りにしておく。
3. 1、2をミキサーで、なめらかになるまで回す。
4. 3にオリーブオイルを回し入れ、赤ワインビネガーと塩で味を整える。
5. 4を冷蔵庫でよく冷やして、お好みで野菜のトッピングを添える。

火を使わずに

今平シェフのレストランuniverse sは札幌。さぞかし本州と違って爽やかなんだろうという想像も木っ端微塵になるほど、最近は北海道でも異常な温暖化で、最高気温が40度に迫る勢いの日もあるのだという。

今年オリンピックだった第二の故郷パリは、もうすっかり秋の気配。そして、この夏過ごしたカリフォルニアは、日中は強い日差しだけれど、朝晩は肌寒い程で、一日の温暖差が激しい。北緯は愛媛県くらいだから、日本の暑さが異常と言える。

そんな時は、やっぱりスッキリしたものが食べたくなる。

ガスパチョは、スペイン料理としてポピュラーな冷製スープ。日本でも馴染みの一品。そこにスイカを加えてみる。サクサクした食感は、他の素材同様で馴染むし、少しの甘味がより食欲をそそる一品だ。調理中に火も使わず出来るのも利点の一つ。

他のレシピもチェック!

Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

Magazine

OCTOBER 2024 N°180

2024.8.28 発売

Wearable Luxury

秋冬モードの新定番

オンライン書店で購入する

f