フィリピンの前市長 国外で拘束 カジノ関与や中国国籍の疑いも

フィリピン当局は違法なオンラインカジノの運営に関与した疑いが持たれ、行方不明になっていた地方自治体の前市長がインドネシアで身柄を拘束されたと発表しました。前市長はフィリピン国籍を偽った中国人だったとの疑いも浮上していて地元で高い関心を集めています。

フィリピン入国管理局は北部ルソン島にあるバンバン市のアリス・グオ前市長が4日未明、インドネシアの首都ジャカルタの郊外で拘束されたと発表しました。

フィリピンの捜査当局によりますと前市長はことし3月、人身売買や投資詐欺の疑いで摘発された中国人向けのオンラインカジノの運営に関与した疑いが持たれているほか、フィリピン国籍を偽った中国人だったとの疑いも浮上しています。

前市長は、フィリピン議会の調査に対し自分自身はフィリピン国籍だと主張していましたが、調査の途中で行方が分からなくなり、フィリピン当局は前市長が不法に出国したとして行方を追っていました。

フィリピン当局は今後、インドネシアから身柄の引き渡しを受けて違法なオンラインカジノへの関与について捜査するとともに国籍などについても調べることにしています。

あわせて読みたい

スペシャルコンテンツ