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9/5(木) 救急外来に、あるクリニックから依頼の電話が… 訪問診療を受けている超高齢の男性が、9/2から咳などの感冒症状。当日、コロナ・インフルエンザ抗原検査(抗原定性)陰性。 風邪と診断し総合感冒薬を処方し様子を見ていたところ、食事が摂れなくなり動けなくなってしまったため入院依頼。 コロナの可能性を考え、その場合に備えて病室(個室)を準備して受け入れたところ、コロナ陽性でした。細菌性肺炎の合併もあり、白血球は25,000超、炎症反応(CRP)は30近くでした。 研修医「やっぱり抗原検査ではコロナは否定できないんですね」…その通り。 特に、発症当日の陽性率は非常に低いです。最も陽性率の高い発症3、4日目でも7割台でしょう。 糖尿病、高血圧、超高齢…と、重症化リスクの高い方でしたので、早い段階で感度の高いPCR検査が必要だったと、改めて痛感します。 総合感冒薬もいけませんね。解熱鎮痛剤も入っていますから、熱をマスクしてしまいます。(この間、熱は出ていなかったと聞いていました。毎日定期的に解熱剤を飲んでいれば見かけ上は熱はなかなりますね) そもそも、前立腺肥大の可能性がある高齢男性に抗ヒスタミン薬入りの総合感冒薬を出すのか…という問題もあります(私は絶対に処方しません) この方は、元々、かなり介助が必要なお一人暮らしの方だったようで、この数日間の間にも、ヘルパーさんやセラピスト、近所に寒いご家族などが、連日、出入りされていました。感染が広がっていないか…も心配です。 相変わらず、病院スタッフの中でも、コロナの家庭内での感染が続いています。新学期が始まったことでの、感染の再拡大も心配されます。 感染対策、引き続きよろしくお願いします。