長野市で400年続いた老舗の「戸隠そば」の店が営業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかった。 不採算店の閉店や新型コロナウイルスの感染拡大による観光客の減少などで売り上げが落ち込み、収益も悪化したため資金繰りがひっ迫したとみられている。
江戸時代初期の1624年の創業
民間の信用調査会社・帝国データバンクによると、長野市の「大久保西の茶屋」が9月2日付けで事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかった。
同社は江戸時代初期の1624(寛永元)年の創業で、1979(昭和54)年に法人改組された老舗のそば店。
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長野市街から戸隠神社方面に向かう観光道路「バードライン」沿いに本店を構え、一時は他に長野市内にそば店3店、とんかつ店2店を展開して生そばや乾そば、おやきなどの販売も行い2004年2月期の年間売上高は約3億1000万円を計上していた。
新型コロナ感染拡大など影響か
しかし、不採算店の閉店や新型コロナウイルスの感染拡大による観光客の減少などで売り上げが落ち込み、収益も悪化したため資金繰りがひっ迫。2023年3月には半世紀近く営業してきた長野駅前店を閉店し、本店だけで立て直しに努めてきた。
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しかし、2024年2月期の年間売上高は6000万円程度にとどまり、不採算の状況を脱することができず、先行きの見通しが立たなくなったと見られている。
負債は集計中ということだが、約2億円にのぼると見られている。
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(長野放送)