鹿児島本線 EF81機関車けん引の貨物列車とトラック衝突

4日午後、宇城市松橋町のJR鹿児島本線の踏切で、貨物列車とトラックが衝突しました。けが人はいませんでした。

警察やJR九州によりますと、4日午後1時すぎ、宇城市松橋町豊崎の踏切で、熊本発八代行きの16両編成の貨物列車とトラック1台が衝突しました。

警察によりますと、トラックと貨物列車にそれぞれ運転手1人が乗っていましたが、けがはなかったということです。

現場は鹿児島本線の松橋駅から南に1キロメートル余り離れた踏切で、警察が事故の原因を詳しく調べています。

JR貨物によりますと、トラックと衝突した銀色の電気機関車は「EF81 303号機」で、昭和49年に製造されました。

関門トンネルを通った際の塩害を防ぐために車体はステンレスで作られ、その色合いから鉄道ファンの間では「銀釜(ぎんがま)」の愛称で親しまれています。

JR貨物によりますと、このタイプはあわせて4両製造されましたが、現役車両はこの303号機、1両のみで、老朽化などを理由に来年度までには運用を終了する予定です。

事故のあと2時間ほどして機関車は事故現場から動き出しましたが、JR貨物では今後、門司の機関区に戻したうえで、詳しい点検を行うことにしています。

トラックの運転手は「踏切に入ってから警報機が鳴り遮断機が下りて出られなくなった。車から降りて非常停止ボタンを押したが間に合わなかった」と話しているということです。

現場は鹿児島本線の松橋駅から南に1キロメートルあまり離れた踏切で、JR九州によりますと、この事故により鹿児島本線の上下線でおよそ2時間にわたって運転を見合わせ、およそ600人に影響が出たということです。

熊本のニュース