盛岡市教委は２０２６年度、同市日戸の玉山小（児童１５人）と玉山中（生徒１０人）を、北松園小（児童１９８人）と北松園中（生徒１３７人）にそれぞれ統合する方向だ。合併前の旧市村をまたぐ統合で、通学の足を求める地元の要望を踏まえ、スクールバスの運行を予定する。

　市教委が２０日の市玉山地域振興会議（福田稔会長）で２５年度末に玉山小、中を閉校すると報告した。地元では昨年７月に「玉山の教育を考える会」（大平憲光会長）が発足し、対応を協議してきた。今年６月に地元自治会や両校ＰＴＡの７者連名で「閉校やむなし」との内容を盛り込んだ要望書を市に提出した。

　要望書では通学手段の確保を求めており、市教委の高橋長兵学務教職員課長は「玉山小から北松園小は７・５キロ、玉山中から北松園中は７・１キロと距離がある。スクールバスの運行を予定し、運行時刻や停留所の検討を進めている」と説明した。