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債券は上昇、30年国債入札は無難に消化-賃金統計が相場の重し

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5日午後の債券相場は上昇。30年国債入札は無難な結果となった。前日の米金利低下を受けて買いが先行した後は、市場予想を上回る毎月勤労統計が重しとなり上げ幅を縮小している。

  • 長期国債先物9月物は前日比12銭高の144円94銭
    • 朝方は31銭高の145円13銭まで上昇
  • 新発10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低い0.865%
  • 新発30年債利回りは2bp低い2.045%

  三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは入札結果について、最低落札価格が市場予想と一致した上、「応札倍率も30年債としては平均的で無難な結果だった」と評価。「入札に対する市場の見方は強気と弱気が混在していたが、極端な偏りもなかったことから、相場の反応も上下に振れるにとどまっている」と説明した。

  入札結果によると、最低落札価格は102円70銭と市場予想に一致。大きいと不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は20銭と、前回の17銭から拡大した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.4倍と、前回3.47倍からは低下した。

30年利付国債の過去の入札結果(表)

長期国債先物9月物の推移
 
 
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