プロローグ

テーマ:
あたるくん

なんで、あたるくんなのか

それは

うる星やつらの

諸星あたるにキャラクターが似てるからだ

女好きなところ。







夏休みになり

数年ぶりに

パートナーが子供を連れて実家に帰ったらしい



彼は久しぶりの

一人暮らし






8月2日
火曜日


仕事帰りに

私のバイクで

オムライス食べに行ったあと

家近くまで送って

彼は50ccのMTバイクに乗り

2台で夜の道の駅までツーリング



帰り際に
遠くにお城のようなものがみえるって
Bluetooth越しで言った

その建物が近づいたら
ROUND1だったこと。

大笑い。



翌日
彼はアルバイトなのに

朝帰り


別れ際が名残惜しかった






8月4日
木曜日

帰りに

大雨が降っていて

車で来てた彼が家まで送ってくれるというから

中華料理一緒に食べてから

家まで
送ってもらった


青椒肉絲
大好きなこと、知った。






8月5日
金曜日


たまたま話してたら
今日も車で来てるというから
家まで送ってもらい
すぐに家に着いたものだから

もし良かったら
少しドライブ連れてって欲しいと言ったら

隣の市までドライブ

車を降りて


観覧車を眺め


夜の公園?をお散歩

たくさん、虫に刺されたみたい。

姪っ子ちゃん来てるから実家に帰るといっていた。





8月6日
土曜日

いつもとは違うバイクで仕事帰りにツーリング

彼の家方面に向かいつつ

桜が有名な土手へ寄り道

道が暗くて

私から

手を繋ぎたいと言って

手を繋いでお散歩



すこしづつ

暗さに目が慣れた頃

ベンチに座っておしゃべり



手のマッサージリクエストされて

マッサージしてたら

今度は私にしてくれた

手と足とふくらはぎのマッサージ

とっても上手で気持ちよかった



彼の夫婦の夜の営みのお話に

衝撃を受けた

そして

彼は風俗にも行ってたらしい

意外だった



私はセックスレス8年と言ったら

驚いていた





そんな流れで

わたしは

男性の性欲は

愛欲と処理欲に分かれるらしいよ

って話をしたら

わかるよって彼は言った



風俗は処理欲

いいなって思う子とするのが愛欲でしょ?

話が合って楽しくてSumaのこと好きだよ


Sumaのこと、嫌いな人なんていないよ





なんて、いうから

少し

見つめ合ってしまった



そして



人のセックスを笑うな

まだ

観てないんでしょ?



明日ネットフリックスで観ようと思ってるとこ



って話しながら



自然とキスをしていた





そして

わたしは

ユリのようなキスをした

彼はとても感じているようすで

私は急に恥ずかしくなって

ぎゅっと抱き締めて

胸に顔をうずめた





彼は何度も可愛いと言ってくれた

私より8つ年下の彼





キス、しちゃったね

月曜日

会ったら恥ずかしくなりそうだね



ふたりで

笑って話した







マスクのしたの

ちくちくした髭



私のキスに合わせてくれるキス





自分のことをおじさんというけれど

少年のような純粋さも兼ね備えてる彼







耳のあたりまでキスをして

反対側の耳を指でなぞる

彼の吐息が漏れる





照れながらふたりで

手を繋いでバイクに向かい

彼の家付近まで走る





明日は彼は

両親と都内までランチに行くと言っていた





時間はまだ大丈夫

公園にいこう

って

彼の家の近くの公園まで二人乗りして向った






到着して


丘の上まで手を繋いで登る



すると突然声を掛けられた



中学生がテントを畳めず困っているとのこと

彼がテントをたたんであげた

そして

彼らがお金を盗まれたとも言っていて

小銭だけどあげる

って数百円、もたせてあげてた



そんな彼を見ていて

やっぱり優しくて素敵だと思った





また手を繋いで移動して

ネットの掛かっているアスレチックに登った

彼はネットにもたれ掛かかる

私は横に座って
彼の髪をなでていた



癒されるというから

私も癒されてると答える



アスレチックからおりて
ベンチに座る



そして

またキスをして

彼はいきそうと言った



Suma、うまいからなぁ

って言うから



私たち相性よさそうだね


って答えた




顔を押さえてキスをする

ゆっくり

舌をいれ

舌を沿わせて耳元にむかう

彼の吐息がもれる



繰り返し

そして

また笑いあう



彼の指が胸につたうから

振り払い

太ももに添ってきたから

阻止をする



まだ早い



公園でキス




なんて学生のようなふたりなんだろう。






彼は今度の水曜日の朝早くに

新幹線でパートナーの実家にいくらしい








あと3日で

ふたりの夏休みは終わっちゃうね




そんなこと言いながら

気付いたら午前様



スマホの充電もきれた





ご近所の目もあるからと

少し離れたとこでお別れした





久しぶりの青春みたい



帰りはいつだって名残惜しい





明日は

どんな顔して話すのかな

わたしたち。


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