神話・宗教の分布(勢力別)

Last-modified: 2024-09-02 (月) 22:02:48

リンク切れ放置
元のWikiに残っているページも完全に削除したページもある


最低限の参照グループ
グローバル版における2024年現在、以下の枠組みを超えた参照(複数の宗教圏に跨る参照)は基本的に確認されていない

宗教が並んでいるのと宗教に他宗教ネタを潜り込ませるのでは失礼さの度合いが書き手の生死を分かつほど変わるため、当たり前といえば当たり前の配慮(安全性確保)と言える

2024年4月時点までの作中描写を踏まえると、「生徒」の学術(ゲマトリア)的言い換えは現時点「神秘」が最も適切

  • 二次元美少女として顕現している「崇高」のゲマトリア的総称

「忘れられた神々」は厳密に読むなら「神秘」の部分集合であって、全体集合とは限らない

  • スターリンや先端科学はどう見ても神々ではない

しかし通りが良く文脈上の混乱も招きにくいため、このWikiでは当面の間「神秘」ではなく「忘れられた神々」呼びとする
後々(メインストーリーの進行に伴って)神秘とはなんぞや?という話が直接出てきたら一括で置換しよう

 

戦闘開始時ムービーではcelestial pantheon(天の神々)、1-3-part5では万神の星座 お前グループ名安定しねえな

クロノスの説明
「キヴォトスではギリシャ神話が散逸気味かも」とか
「纏まって出てきてないのはそれなりの積極的なメッセージだ」とか
「後年しれっと出てくるかもしれないがその時はその時だ」とか書いて早々に出てきた タイムリー 今がその時

パンテオン Pantheon
Wikipedia読んどいて
キリスト教が台無しにする以前のギリシャ・ローマ文化圏における神々概念空間
西洋的多神教周りではそれなりにメジャーな概念であり、ネクソン繋がりで言えばメイプルストーリーでも使用されている
現代の英語でも(専門用語でこそあるが)一般名詞/普通名詞pantheonとして用いられている 「古代エジプトにおけるパンテオン」みたいな言い方も普通に通る (小文字の)celestial pantheonはその用法
パルテノン Parthenonと綴りは似ているが、一応関係なしと見なされている
  • 個人的には近い場所で近い音の語が使われていたら何かしら縁もありそうな気がしてならないが、語源掘りを生業にしている人々がそう言うならまあそうなんだろう
pan
パンゲアpangaeaのpanと同じ、「全ての」
theon
神的なもの ギリシャ語theos(神)、theion(神聖な物)と同じ根
星座
stellaが含まれている事から分かるように語源を辿るとラテン語
今となっては都市の光×現代人の視力低下傾向によりまともに視えない存在

知識として皆が知りつつプラネタリウムにでも行かない限り積極的に意識しない大前提
「星座」はそれ自体が主にギリシャ系の神話的世界観を示している
ブルアカにおける神々の星座はより広範なネタ元となりそうだが念のため強調しておこう

「プラナ」という命名はプラネタリウムに由来していた
その名の下において然るべきメニュー画面を担当しているorさせられている形になる
より広範なネタ元
第一弾のセト神からいきなりエジプト神話系であるため、現時点での暫定的な区分は「ある時点よりも古い非アブラハムの宗教文化圏=多神教の神々」となる
  • 今となってはギリシャもローマ(イタリア)もエジプトもアブラハムの宗教文化圏に呑まれてしまっている
セト神①
セトも神話的にはホルスやアヌビスの同期(しかも物凄く因縁ある立場)であるため、アビドスのどこかで美少女やっていてもなんらおかしくはなかった しかし地下生活者は
❝今ここの概念とは異質的❞
❝超越的な神格の顕現そのもの❞
❝強いて言うなら「崇高」以前❞
などと語った上で、先生=我々に向かって
❝よくご存じとは思いますが❞
と言い切る
したがって制約解除決戦に出てきたボスはキヴォトス外部から直接引っ張られてきた存在、おそらくは我々のよく知る現実サイドで信仰されていたガチのマジな生のセト神さんであるようだ
んなもんと平気で殴り合っているのだから、やはり忘れられた神々も忘れられた神々なのだろう

地下生活者の言葉を素直に信じるなら、キヴォトス内部におけるセト神相当の存在/神秘が今後あらためて登場する可能性もある
(あるいは設定として消滅済みかもしれないが)
  • 1-3-part4的にはキヴォトス在来のガチのマジな生のセト神さんだったようだ、特定外来神物扱いする表現は残念ながら小ハズレ
セト神②
それはそれとして日本のサブカルチャーにおけるセト神のイメージは『遊☆戯☆王』による影響も大きい
韓国のオタクもこの程度は余裕でラーニングしているため、少なからず意識されている可能性が高い

絶対者 いわゆる聖書の神 相当の存在を目指す勢

  • 英語ユーザーWiki/韓国ユーザーWikiともに元ネタ候補としてハーラン・エリスン『おれには口がない、それでもおれは叫ぶ(I Have No Mouth, and I Must Scream)』作中のAI "AM" を挙げている
    • 俺も当該作品を試しに読んでみたが、"AM"の性質は言うほど被っていない気がした
ハーラン・エリスン
このWikiでは一応文化人ページでも紹介している(大した内容ではないが)
『世界の中心で愛を叫んだけもの』等大量に小説を書いて賞も数多く取った作家
↑はアニメ版新世紀エヴァンゲリオンでもタイトルのみ引用されている isakusanの引き出しに入っている可能性が相対的に高い作家と言える*1(というよりジャンル内の大家であるため、エヴァンゲリオンを経由せずとも引き出しに入っている可能性は十分に高い)

「絶対的存在」は再現可能であると証明された瞬間に絶対的存在ではなくなるため、大本のプロジェクトからして無理があった
デカグラマトン的にはとりあえず同等の力を有するなにかすごいやつに到達さえすればOKなのだろう、今後の活躍に期待

少なくともシッテムの箱については聖書(旧約聖書、出エジプト記~ヨシュア記)における「契約の箱」が参照元と確定している
https://bluearchive.fandom.com/wiki/Shittim_Chest
このサイトでもシッテムの箱=契約の箱は所与の元ネタとして扱いいちいち説明しない
シッテムの箱に収められたアロナ(A.R.O.N.A)も同様にアロン(AARON)を参照している どちらも補佐役

アロン
旧約聖書にて描かれるモーセ&アロンの死には「預言者の身でありながら奇跡を主体的に引き起こしているかのように振る舞ってしまった」点へのYHWH的NGも大きく影響していたが、アロナはこの先果たして大丈夫なのだろうか
対策委員会編3-Part2
syousei_no_kaisetsu.jpg
ここまで書きゃ分からない奴はおらんだろレベルの(推定)現実視点直接参照


シッテムの箱に深く関わりアロナと戯れる先生の立場も消去法的には聖書の神(ぜったいしゃ)かモーセの二択
ジェリコの戦いやダビデ時代のどうでもいいイベント(ペレツ・ウザ)が参照されていたり本来のデカグラマトンが対・絶対者な計画であったりしたのも考慮すると、確実に特別な立場である前者がより怪しい*2
がisakusan的には先生=我々自身であるのだし、どちらであれ大人の事情でフレーバーに留めると思う

  • もっと言うと本編での位置付け的にはまったく旧約聖書における神っぽさは無い(描写的にはむしろ新約聖書側で勝手に再定義された神の方が近い)
ペレツ・ウザ
制約解除決戦メニューでプラナが喋っているやつ
ファスト聖書?ページと被る紹介 + 注意喚起

「善意から契約の箱を支えようとした男がブチ切れたYHWHに即死させられる」荒ぶるユダヤ部族神全開の旧約聖書イベント

キリスト教準拠の訳だがとりあえずの引用

一行がナコンの麦打ち場にさしかかったとき、牛がよろめいたので、ウザは神の箱の方に手を伸ばし、箱を押さえた。ウザに対して主は怒りを発し、この過失のゆえに神はその場で彼を打たれた。ウザは神の箱の傍らで死んだ。ダビデも怒った。主がウザを打ち砕かれたためである。その場所をペレツ・ウザ(ウザを砕く)と呼んで今日に至っている。その日、ダビデは主を恐れ、「どうして主の箱をわたしのもとに迎えることができようか」と言って、ダビデの町、自分のもとに主の箱を移すことを望まなかった。
(『サムエル記下』6、新共同訳)

「宗教上のルールを破った奴に情状酌量の余地があると思うな今死ねすぐ死ねはい死んだ!」と実質的に宣言している一幕であり、後乗りしたキリスト教的にはだいぶ都合が悪い 一応苦しい理屈こそ捏ねているが積極的に扱いたがるシーンではない
→2024年4月現在、日本で「ペレツ・ウザ」を検索すると一番上に出てくるのはエホバの証人(ものみの塔)

エホバの証人(ものみの塔)
彼らに関する当Wiki独自の評価(エホバの証人もキリスト教主流派も目糞鼻糞)については、キリスト教系新興宗教の紹介ページに譲る
②↑とは別に、世間一般による評価として
「いわゆるキリスト教ではない」
「****等と同じようなカルト枠」
と見なされる機会が非常に多い団体である点は社会的責任として補足しておく
  • 何も知らないまま引用したらしいブルアカユーザーが旧Twitter上に若干名存在している
    「よく分からないままエホバの証人を参照する」という行為は世間一般の最大公約数的認識において素晴らしい振る舞いとは見なされない
(参考)ペレツ・ウザの他言語事情+文語訳
押すと開く

他言語の訳はWiki自前(=参考止まり)

KJV
(1611)
And David was displeased, because the LORD had made a breach upon Uzzah: and he called the name of the place Perez-uzzah to this day.
(ウザへ禍賜ひし主にディヴィッド憤慨し、其の場の名ペレツ・ウザと呼びて今日に至る。)
文語訳
(~大正)
ヱホバ*3、ウザを撃ちたまひしによりてダビデ怒り其處をペレヅウザ(ウザ撃)と呼り其名今日にいたる
RSV
(1952)
And David was angry because the Lord had broken forth upon Uzzah; and that place is called Perez-uzzah,
(主がウザにブチ切れブチ殺したのでディヴィッドも怒った。そうしてその場所はペレツ・ウザと呼ばれている。)
KRV
(1961)
여호와께서 웃사를 충돌(衝突)하시므로 다윗이 ()하여 그곳을 베레스웃사라 칭하니 그 이름이 오늘까지 이르니라
(エホバがウッサを打たれたため、ダウィッが憤りそこをペレスウッサと称し、その名前が今日まで呼ばれる)

日本語聖書がスタンドプレーとして本文ローカライズ路線を取っており、基本的にはペレツウザそのまま転がされる傾向にあるようだ
しかし「で結局どんな意味なんだよ」は記述を目にした全人類のツッコミどころ*4 おそらく注釈の側であれこれ処理されてきたのではないだろうか

これだけ多神教方面の神々が走り回っているとなんとなく先生こそ特別なポジションっぽい気もしてしまうが、そうではなく設定レベルの話としてisakusanの言葉そのまま延長した一般人代表やっている可能性も普通にある

  • 無名の司祭公認で神秘も崇高も持っとりゃん存在
1-3-part4
heibon_na_ningen.jpg
……まあ主人公の自称平凡ほど信用ならん自称もないが、とりあえず作品内外で語られる話としては一貫している もしもこのページを読んでいるお前が古代種のドラゴンとかだったりしたら申し訳ないが、基本的にブルアカプレイヤーは人間と想定されている


シッテムの箱の起動パスワードでも関連エピソード(ジェリコの戦い)のほか、下記禅宗の問答(古則公案)への言及が行われている

グローバル版の理解において、古則(koan(公案))は禅からの引用
日本版のみ異様な誤解が広まっているが、グローバル韓国語原文における対応語「話頭」を含めて何れも禅宗で用いられる「問いかけ」を指す言葉

禅(仏教)は現在キヴォトスにおいて唯一の特定勢力と紐付かない形で存在する参照元となっている
シッテムの箱・トリニティ・連邦生徒会といった西洋一神教文化圏に参照元を取る各勢力とも紐付いている…というか現時点で紐付いているのは全員そいつら

禅宗を外部から参照する場合、古則(公案、話頭)それ自体は外的な何かを具体的に信じる教えではなく特定のテーマについて内的に考える行為である(=概ね各宗教の教義を逸脱しない範疇に思考を収められる)ため、一神教グループと並立しても衝突が生じないと判断されたのかもしれない

禅の思想的な根となる初期仏教の成立時期(釈迦の生きた時代)も旧約聖書の編纂開始時期とほぼ被るかちょっと早いくらいなので、古さ=ブランド力である宗教大戦においては両者の格が見劣りしないちょうどいい関係にある
あと宗教グループ単位で激しくぶっ殺し合った歴史的対立関係が両者の間に無いおかげで相対的には勢力単位での仲がマシ

인연(因縁)
ついでに触れておく
韓国語におけるゲームシステム用語(日本版における「絆」)
および最終編フルボイスパートにて連邦生徒会長に言及される単語(同上)
これも分類上は仏教由来の用語
個別具体的な七つの古則
言うまでもない話だしこのWikiを立ち上げる直前に他所へ書いて触れた気になっていたが、万々一誤解する人が出るといけないので補足しておく
「楽園」に言及する問いとして出てきた初っ端の時点で半ば自明だが、ブルアカ作中に登場している個々の問いそれ自体は別に仏教的世界観を参照していない エデンで楽園だぞエデン
別にセイアちゃんが仏門に入って悟りを開こうとしていたわけではない
涅槃には入りかけていたし瞳孔を開く寸前ではあったが

プロローグの連邦生徒会長、部門の数、ヘイローの形状などから(テキストとしての)新約聖書が参照元として予想されている
必然的に連邦生徒会長はナザレのイエスあるいはイエス・キリストが参照元の最有力候補となるが、やはり大人の事情でフレーバーに留めると思う

  • このページで書くのもあれだけど「宗教ネタありきで作っているわけではない」ともはっきり言われている

キュラレ的には物語序盤のネタ予想を覆す展開がisakusanの好みっぽい(これが嫌いなシナリオライターはまあほとんどいないだろうが)ので、先生/A.R.O.N.A(教室)/連邦生徒会長のラインに関しては何かしらもう一ひねりしていそうな気もする

  • カヤによる連邦生徒会長解釈のアンサーが戒厳令ワンマン恐怖政治だった点にせよ、そもそも連邦生徒会長が直轄の武力としてSRTを抱えていた点にせよ、どうも連邦生徒会長があまりイエス・キリスト的ラブアンドピース姿勢を示していたようには見えない
    • まあ現実のナザレのイエスは要するにひたすら論敵とのレスバで構成された人生だったが
(参考)現実のナザレのイエス
宗教的に遠慮しないといけない場面では史的イエスとか言ったりする
①一応実在する
②紀元前4年~6年生まれ
③本人的にはあくまでユダヤ教文化圏の中から当時の主流派(ファリサイ派/パリサイ派)のあり方を非難した
(④要するにイエス本人の主張と後のキリスト教はだいぶ別物)
とりあえずここまでの要素は概ね合意されている
現代ではだいたい定説が固まっており高校で倫理の授業をやる際などにも真っ先に教える類の話ではあるが、残念ながら倫理の授業そのものがマイナー勢力であるため初めて聞いたぞって人はまあWikipediaでも流し読みしてみてほしい
ちなみにこのWikiでもナザレのイエス専用ページを設けている

現代を生きるキリスト教関係者に面と向かって言うのは確実に避けた方が無難だが、歴史上最も成功してしまった個人崇拝の新興宗教と捉えるのが歴史的にはシンプルに分かりやすい理解と言える

(旧約)聖書より古い年代に成立している同じ類型の神話群
ブルアカにおいては↓の時代に並ぶ存在として登場する
キヴォトス自体もギリシャ語の「方舟/Κιβωτός」を参照していると目されている

より古い年代に成立
科学的手法が行き渡っていなかった19世紀末までのキリスト教文化圏人類には「旧約聖書が唯一かつ最古の物語的類型を多数描いている」と本気で信じていた人々がそれはもう大勢いたようで、今では元気にFGOで大暴れしているギルガメシュ叙事詩についても「同じ地域から古い年代かつ類似の話が出てきた=旧約聖書の神話にはより古いネタ元がそこそこあるらしい」というニュース自体が非常に衝撃的であったらしい
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Epic_of_Gilgamesh
そういう傲慢なとこだぞ欧米文化圏
旧約聖書のシナリオがいきなり湧いてくるわけがないのと同程度にはギルガメシュ叙事詩のシナリオがいきなり湧いてくるはずもなく、古代文明産の物語についても厳密な呼び方としては「最古」と言わず「現存最古」「発見されている中では最古級」等絞り込みを施すのが通例となっている

作中指摘される通りの存在=原始自然崇拝、擬神化/擬人化されていない自然現象それ自体への畏れなどを括った存在=神名を持ち得ない存在と捉えて(現時点では)不都合なく読解が通るため、特に異説は出ていない

グローバル英語版ではNameless Gods、ついでに書いておくとストーリーのどこかに出てくる対立する概念としての誰かさん達はForgotten Godsとなっている


韓国ユーザーWikiの「無名の司祭」ページが理詰めで欺瞞をボロクソに叩きつつ日本で生じたミームも一通り拾っていてやたら充実している
無名の司祭(Nameless Priests)も一応ここだが言動のモデルは西暦回った後の教会に寄っている

神秘のアーカイブ化
魔法図書館キュラレは主人公らが飛び散った禁書を図書館へ回収=アーカイブする側の立場だった
ある程度意識して対照的な構造にしているかもしれない

特定の参照元は示されていない

クトゥルフ的なろくでもねえ存在、よりカジュアルなマルチバースシナリオにおける超次元的怪物(エルドラージ等)などを連想するユーザーは多い
実際のシナリオ中ではゲマトリアの手に負えない概念であるため、特定の神話・宗教に属する存在ではない(むしろ神話宗教に属し得ない属性として定義されている)と考えられる

校名は共にキリスト教文化圏の神学(外から見るとクソみてえな内輪揉めに映る議論)*5に由来している
関連キーワードについてもキリスト教世界(=紀元後)におけるキリスト教系の民間信仰や神学が主な参照元と考えられている

Q.キリスト教世界って聖書と違うの?
A.まったく違う ローマでキリスト教が勢力拡大した後の教会事情=100%歴史上の宗教&政治の話

大雑把に言って

アリウス派
「イエス・キリストは神が造った」と上下関係を主張し、「神がイエスを造ったなら今後イエスと同格の存在も造り得る=お前らは多神教に走っている」と最終的にレスバで異端認定され歴史から消えたグループ
初めから異端として出現したわけではなく、初期キリスト教世界における歴史上のある時点では普通に主流派だったりもした
現代的には難癖に屁理屈で返そうとすればいくらでもレスバを続けられそうなので、もう少し政治力が強ければキリスト教世界の歴史は変わっていたかもしれない

ゲーム中で派閥の統合≒三位一体(トリニティ)成立に反対し、ニカイア公会議後に殲滅された事になっているアリウス派→アリウス分校も概ね現実に準拠している

ブルアカ作中では「アリウスを激しく糾弾したはずのユスティナ聖徒会が実は裏で匿ってた」っぽい感じのネタが示唆されたが、なんでそんなオチが入ってるかって言ったら
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Justina_of_Padua
聖言ってるしこっちの聖ユスティナとかなのかなと見せかけて
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Justina_(empress)
実はこっち、元ネタ的にユスティナさんはアリウス主義者だったからなんですね どうよ疑問氷解したでしょ

まあ究極的にはアツコとサクラコに際どい衣装着せるための口実なのだろうけど

そういえばこのユスティナさんと因縁が深い相手に英語表記Saint Ambroseさん
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Ambrose
がおり、ラテン語/日本語表記ではAmbrosiusアンブロジウスさんとなる
トリニティ(三位一体)
【1】

いわゆるYHWHが

①神 ②人 ③スピリチュアル的なにか

の三形態、現場の言葉で言うと

(パテル) ②(フィリウス) ③聖霊(スピリタス・サンクトゥス)*6

を取り、どの状態にあっても完全な存在である(=部分的顕現ではない)

【2】

このうち②がイエス・キリストその人である


と主張するキリスト教主流派の教義
要するに「ユダヤ教が崇めている旧約聖書の神とイエス・キリストはまったく同格である」と主張している
ユダヤ教にとっては聖典も神も横取りしてきた挙げ句「あいつらは救世主を処刑した」と言いながら西暦の大半蔑視&差別してきた存在がキリスト教世界であるわけで、本気で迷惑な主張だっただろう こればかりは同情する

マエストロがヒエロニムス戦で何か言いかけてやめたのは「この教義と崇高=神秘/恐怖の関係って違うけど似てるよね」という話だったのだろう

エジプト神話が直接の参照元として示されている

旧約聖書側ではエジプト人が勝手に信じ込んでるだけのエジプト神話とか俺らイスラエル人には無関係ですみたいな顔をしているが、出エジプト記の記述としてエジプト中の長男・長女を一夜にして殺すなど無関係の一般市民を巻き込み散々迷惑を掛けている
神話的には旧約聖書と最悪の仲にあるグループとも言える

契約の箱に銃弾で風穴をぶち空けたりしても現実のユダヤ教側で倫理問題にならない(できない)のはこの勢力くらいであり、現実基準でのアヌビスさん的にはまあそういう事情も反映されていた事になる

このWikiではエジプト神話「地平線のホルス」と暁のホルス?ページ末尾にも参考資料を付している、興味があったらそちらも参照


(参考)死者の書
死後に悲惨な末路を迎えないためのノウハウ集*7が記された葬儀用アイテム
古代エジプト産であるため、当然ながらエジプト神話に沿った世界観が展開されている
ただし底本となる単一の原典が存在するわけではない
発掘された葬儀用アイテムのバリエーションを近代(19世紀以降)西洋文明が研究/比較し、一定程度のパターン化に成功した成果を便宜上の章立てによりラベリングしているに過ぎない
https://www.ucl.ac.uk/museums-static/digitalegypt/literature/religious/bdbynumber.html
したがって「『死者の書』の○○章には~」といった数値ありきの考察はそれほど神話的意味を伴わない この辺りはガチガチに節を管理している聖書等のテキストと根本から事情が異なる
エジプト×鯨
意外かもしれないが一応縁はある
クロノス
校名は英語版の綴りに従えば黄金時代のギリシャ神話が参照元 NPCのみ複数登場しているが、現時点では特に積極的な参照は確認されていない
あえて言えば周りの意向を無視して好き勝手やっているのはギリシャの神っぽいが、クロノスはおもしろ時空突入以前のシリアスな時代の神

かといって特に他の候補も無いため、"?"は不要かもしれない
綴りに従えば
カタカナ表記クロノスになる神が二種類おり知名度も五分五分なので非常に紛らわしい
ウラノスの息子クロノスKronosのそのまた子がゼウスと愉快な仲間たち
原文ギリシャ語なので表記揺れまみれだが、英語表記としてはCronusの方が一般的な気がする ティザーPV時点ではCronos
鎌を用いた決定的な一撃で父神を潰してっぺん立ったエピソード(byヘシオドス)は有名だが公共の場での引用が若干憚られる内容であるため、プラネタリウム等ではゼウスらに潰された後日談(ティタノマキア)の方が主に語られる
神話におけるクロノス
ユーザーWiki含めて国内ページは「なぜジャーナリズムスクールに農耕神?」的な疑問を抱く傾向にある
ヘシオドスの神話エピソードにおけるクロノスはあくまで「父神を斥けて主神となったが自身も斥けられた存在」であり、農耕関連でせっせとあれこれする神ではない
(『神統記』を軸に一つの体系として見るなら)てっぺん獲る際に使った道具=鎌からの間接的参照であるに過ぎない


オデュッセイア
『オデュッセイア』=英雄時代の古代ギリシャが校名の参照元
現在はモブのみ登場しており、(拠点・舞台が海上である点を除き)積極的な参照も確認されていない


  • 「キヴォトス=ギリシャ語における方舟」を真とする(他の候補も出ていないのでとりあえず名前の元ネタとしては真なのだろう)なら、
    ギリシャ神話系列のみ同体系の勢力が一箇所へ纏まらず年代別で分散している形になる
    (まあギリシャ神話は元々年代を区分けしているのでそれ単独ではさほど不自然ではない)

現代日本で意識する機会は少ないが、
「現実を生きた勢力」としての古代ギリシャは旧約聖書「の成立年代」と比べても余裕で古い
紀元後のキリスト教世界でも太古扱いになっているキヴォトス的には若干散逸気味のグループなのかもしれない

散逸気味
知っての通りギリシャ神話的にはオリュンポスなるひたすら人類に迷惑をかけまくる古代ギリシャの時代から散々題材にされてきたおもしろ空間が存在する
ギリシャ神話単位で学校的に元ネタを参照作ろうと思ったらそこから真っ先に引っ張ってくるのが最も自然なので、ごっそり未登場である現状はそれなりに積極的なメッセージと受け止めるべきなのだろう
とか書いてると後年しれっと出てくるかもしれないがその時はその時

神々の星座(constellation of Pantheon)


『オイディプス』
古代叙事詩で預言で王でアイロニーとくれば真っ先に出てくるギリシャ悲劇の代名詞
namuwikiはハナコの台詞から直接参照を付けているし、参照先(オイディプス記事)は「こんなもん基礎教養だから恥かく前に知っとけよ(要約)」と忠告しつつ細かく説明しているし、日本のブルアカページはほぼ名前を出していない
とりあえずソフォクレスの『オイディプス王』が代表
最終編中のエピソードはそのものではない
現存する各種バリアントにおける預言は(作中ハナコが語るエピソードと異なり)どこまで行ってもオイディプス個人の問題
最終的に本人は(関係者を尽く巻き込みつつ)破滅したが、土地としてのテーベはとりあえず最後まで健在であり地域ごと破滅したわけではない
  1. 預言の真意を読み違えて自滅する型(クロイソス)
  2. 預言に踊らされて破滅するバカ型(『マクベス』等)
    といったような近似の類型も一通り束ねて脚色した出力品が劇中ハナコ「引用」の物語となる


テセウスの船(パラドックス)
ウタハが絆ストーリーで言及するやつ 有名な思考実験であるため昔から様々に議論されてきた(Wikipedia:Ship_of_Theseus)
ちなみにウタハが出した答えはパラドックス的には問題の先送りでしかない*8
題材そのものはギリシャ神話 しかし同時にミレニアムの領分でもある
「意識までコピーされたクローン」「テレポーテーションに伴う肉体の再構成」等々*9、先端科学の先にあるかもしれないサイエンスフィクション的諸要素にしばしば伴う話*10
テセウス
各エピソードを現代の尺度でまともに評価すると単なるクソ野郎になるため「ミノタウロスを退治した奴」とのみ無難に紹介しておく
ソフォクレス製の神話(ひげき)的にはオイディプスの同時代人にしてその最期の見届け人*11
テセウスの船(エピソード)
この「船」はミノタウロスをぶち殺したテセウスが生存者らとクレタ島を脱出した無名の船 アルゴ船ではない
しかし↑Wikipedia記事にはロラン・バルトまで勘違いしていたとかどうしようもない話が書いてあった どうしようもない
パラドックス
古今東西散々誤解されてきた末に多義語になってしまったが、この語は本来「矛盾しているように聞こえる(・・・・・・・)命題」であって矛盾そのものではない
OED

paradox /ˈparədɒks /
▸ noun a seemingly absurd or contradictory statement or proposition which when investigated may prove to be well founded or true:
the uncertainty principle leads to all sorts of paradoxes, like the particles being in two places at once.
▪ a statement or proposition which, despite sound (or apparently sound) reasoning from acceptable premises, leads to a conclusion that seems logically unacceptable or self-contradictory:
the liar paradox
[mass noun] Parmenides was the original advocate of the philosophical power of paradox.
▪ a person or thing that combines contradictory features or qualities:
cathedrals face the paradox of having enormous wealth in treasures but huge annual expenses.

paradox
▸ 名詞
①一見不合理または矛盾しているように見える言説または命題で、調査すると十分に根拠があるか真実であることが判明する可能性があるもの:
不確定性原理は、粒子が同時に2つの場所に存在するなど、あらゆる種類のパラドックスにつながります。

②受け入れ可能な前提からの欠陥がない(または一見欠陥がない)推論にもかかわらず、論理的に受け入れられない、または自己矛盾しているように見える結論につながる言説または命題:
嘘つきのパラドックス*12

③矛盾する特徴または性質を兼ね備えた人または物:
大聖堂は、莫大な財宝がある一方で、年間の支出が膨大であるというパラドックスに直面しています。*13

 

西洋における土着の民間信仰(=本来聖書的にはNGだが今更取り締まってどうこうするのも難しいのでなあなあで取り込んじゃえとカトリックOKが出たグループ)が参照元と考えられている

  • 周囲に「キリスト教徒」がいた場合、あえてハロウィンについて質問することで話の通じる度合いを穏便に推し量れる……という処世術上の小ネタが存在する

NPCを含めて関連キャラクターが(所属の確定した生徒の中には)存在しない
サービス初期に解析されたアプリ内データからはハロウィン定番の仮装に用いられる要素(ミイラ男、ドラキュラ、…)の引用を予想されている
ついに見えた

椎名ツムギ

ハイランダー(スコットランド北部)はケルト神話圏
現在はモブのみ登場しており積極的な参照も確認されていない
メインストーリーに本格的に噛んできたと同時にユニークキャラクターである二人組の登場が予告された
その後の経過はご存知の通り
 ⇨橘ノゾミ、橘ヒカリ
朝霧スオウ

アビドスの現状と鉄道は因縁が深いので論理的にはあり得たパターンだが、メイン4-2にせよTrip-Trap-Trainにせよ既存の描写はややネタ枠寄りであったためこのタイミングでの本格参戦は意外性が強い

&積極的な参照
スオウの眼(が推定無事な状態で隠されていた点)に関してバロール(Balor)の参照説が出ている
バロール
オタクカルチャー的に直接参照の機会はそれほど多くない
©トールキンであるバルログをうっかり参照してしまった者が悲しみのフォールバック先に選んだりはする

(キリスト教文化圏における)悪魔のイメージ全般が主な参照元と考えられている

雷帝
普通はイヴァン4世個人を指す
ものすごく大雑把に評せば「人生の途中で最愛の妃に先立たれて頭おかしくなったまま死ぬまで国内外に迷惑かけまくりつつ息子含めて大勢ぶち殺した暴君」であり、ぶち殺した中には東のキリスト教関係者(正教会)の面々も大勢含まれる
仮に俺が正教会の坊主(ぼうず)なら悪魔扱いするかもしれない
最愛の妃
名前はアナスタシアだった
他ページにもついでのように書いてある話︰
日本語「雷帝」は韓国にも一応漢字語として輸出済み

現代の先端科学全般が参照元と考えられている

Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic.
十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。

(廃墟についてはその限りではない)

ゲーム開発部アダルトゲームメーカー説はブルアカ開発運営がだいぶ深めのオタクやっている事情も込みで五分五分のライン上だと思う

→ミレニアムにまつわるあれやこれやは「仮説の墓場」ページも参照

学校名は北欧神話(戦乙女)
おそらくは各地を飛び回るイメージのみ引用されている

エーギル(ウォーターパーク)
同じく北欧神話系(海)
https://en.m.wikipedia.org/wiki/%C3%86gir
例によって『エッダ』以前は手探り状態ながら、とりあえず民間信仰としてそれなりに重んじられてはいたようだ
  • まあ沿岸部の神話がわざわざ海を軽んじる理由もない
    aegir.jpg
    正確なポジションについては常に議論されている
『エッダ』
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Edda
①13世紀頃に作られた散文
②17世紀に発見された古代…ではなくやはり推定13世紀産だった詩の写本
二種類のオブジェクトがどちらもエッダと呼ばれている(同時に言及する際は仕方なく「散文のエッダ」、「詩のエッダ」等と呼び分ける)
「北欧神話」と呼ばれるシナリオは大半これらに依っている
(要するに古代のリアルタイム信仰事情は散発的にしか分かっていない)
  • かといってただちに北欧神話うさんくせーという話にはならない
    古代ギリシャ的にもヘシオドスに依っている面が大きかったりするし、どこの神話であるにせよ結局は誰かがどこかの時代で体系的にまとめるしかない
    五十歩百歩

文字通り旧ソ連が参照元
古今東西の神話宗教に平気な顔して混じっていてもまあこいつなら仕方ねえな…となるスターリンは何なんだ本当に

日本史における共産主義弾圧の文脈的にミニストーリーのテルマエ・アカエは割とギリギリのライン走ってるタイトルだと思う

ご存じの通り日本の妖怪・民話が参照元

中国の妖怪・民話、チャイニーズマフィアを含む文化がこれまでの参照元(チャイニーズマフィアを文化に含めてよいものか迷うがサブカルチャー的には向こうでも定番らしいのでまあ文化なのだろう)

英語Wikiでは現代の主要国における特殊部隊が参照元と見なされている
具体的にこれがあれでといった話は英語ユーザーWikiに書いてあるが俺はミリオタではないためよく分からなかった


*1 isakusanが若い頃エヴァンゲリオン考察勢で…といったような話は情報源が本人インタビューなので割愛
*2 それにモーセは徹頭徹尾聖書の神の個人秘書なので、ブルアカ的にも先生の立場としては(連邦生徒会長を聖書の神に見立てる等いくつかの仮定を同時採用する場合を除き)いまいち合わないかもしれない
*3 この時代は発音に関する仮説として学術上廃れていなかった
*4 要するにYHWH→ウザ君のブチ切れブチ殺しイベントがそのまま地名の由来になったとする地名起源譚シーンではある
*5 フランシスコでザビエルなイエズス会的にも内輪揉めしてるのがバレると布教に影響するから隠しとこうという判断はあったようなので、あの時代まで来ると内から見てもやっぱりクソみてえな内輪揉めしてんな俺らという自覚はある程度あったのだと思う
*6 言わんでも分かるだろうけどティーパーティーの元ネタね
*7 これは変な表現だが古代エジプト的世界観からすると別に変な表現ではない エジプト神話において死は終わりではない
*8 一般論としてのテセウスの船ではなくその場の文脈に限る話ならウタハ個人の問題として解答にはなっている
*9 SF的に後者は前者と同義
*10 テレポーテーションについてはよりストレートにこっちも多用される
*11 「不本意に父王を失った」共通項に注目して縁を結んだと考えられる
*12 「私は今嘘をついています」
*13 なんで大聖堂に莫大な財宝があんだよ 教えはどうなってんだ教えは