西会津町奥川地区中町集落でアートプロジェクトに取り組む東京都内の美術大生と卒業生らでつくるアートグループ「やどりぎ案内」による展示会「やどりぎ案内2024土地への宿り方―石を持ち上げる、確かめる」は31日まで、町内の西会津国際芸術村などで開かれている。集落の住民と交流を深めながら取り組んできた活動を振り返る品々を紹介している。
グループのメンバー8人は2021年(令和3)年から「集落のストーリー生を大切にした作品づくり」をテーマに、住民と共同で草木染を用いてかつてあったとされるお堂の再現や屋号文化にまつわるワークショップなどを行ってきた。会場ではこれまでの作品制作の過程や、使用した道具など3年間の成果を展示している。
観覧料は大人300円、小中学生100円、未就学児と町民は無料。月、火曜休館(12、13の両日は開館)。時間は午前10時から午後5時まで。芸術村の他、奥川みらい交流館や集落内の各所でもメンバーの作品を展示している。
10~12日は集落内の味処さかや横で、シャッターアートの公開製作を行う。時間は午前9時から正午までと午後5時から同7時まで。代表の阿部穂香さん(東京芸術大大学院美術研究科2年)は「地域との関わり方を再考するきっかけになればうれしい」と来場を呼びかけている。
(会津版)