スカイゲート、衛星データ受信のインフラ開発
スカイゲートテクノロジズ(東京・江東)は、人工衛星のデータを高速で受信できる衛星事業者向けインフラサービスを2021年にも始めると発表した。独自に開発したアンテナと大容量通信が可能な無線設備を備えた通信所を開設。衛星事業者はアンテナ設置コストを削減し、一度に多くのデータを受信できるようになる。
クラウド地上局プラットフォーム「Skygate(スカイゲート)」を開発した。従来、衛星事業者は観測衛星からデータを受信するためにアンテナを建設する必要があった。スカイゲートテクノロジズは小型化した安価なアンテナを開発し、複数の拠点に設置する。衛星事業者はさまざまな場所に設置されたアンテナを従量課金で利用するため、設置や運営のコストを削減できる。
また、スカイゲートは従来の10倍以上となる高速通信に対応したソフトウエア無線設備を用意。衛星は一度により多くのデータを地上に送れるようになるため、効率的な衛星の運用につながる。
スカイゲートテクノロジズはこのほど慶応イノベーション・イニシアティブ(東京・港)から資金を調達した。調達額は非公表。調達した資金は、アンテナを設置する通信所の開設や無線技術の開発などに充てる。粟津昂規社長は「将来的に北米など世界13カ所に通信所を設置したい」と話す。
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