『性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム』がなぜ中古で8万もするのか?
エニアグラムではタイプを九つに分けますが、九つに分けるとある問題が出てきます。
「なぜあんなに素敵な人と、こうもダメな人間が同じタイプなのだろう?確かに同じタイプなんだけど、これをどのように説明すればいいのだろう?」
これに説明をつけた人がドン・リチャード・リソとラス・ハドソンです。そしてその説明を詳しく書いた本が『性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム』なのです。日本語で勉強するにはこれが現在一番良い本だと認識されているみたいです。
内容はおおざっぱに言うと、各タイプにはレベル1の最高の状態からレベル9の最低の状態までありますよ。各々のレベルの特徴はこんな感じで、詳しく書くとこうなりますよ。というぐあいに書かれています。もちろん基本的なこともバッチリ書かれています。
昔アマゾンで低評価がつけられているときに苦笑いしながらレビューを読んだ記憶があります。多くの上級者が持っている本なのに、初心者の評価はこんなもんかなと思いました。確かに分かり辛い部分もありますし、レベルが低い人の記述で「薬物におぼれる(←記憶を頼りに書いてます)」なんて書かれていると違和感が出てもしかたないと思います。でもこれはアメリカで書かれた書物の翻訳なので日本との違いが出てもしかたがないことです。そこは大目に見て、この本から有用な情報をすくい取ったほうが良いと思います。
今はエニアグラムの裾野がせばまってしまって本が売れないみたいですね。読者が少なくて新しい本が出ない・・・そんな理由から2000年刊行の古い本に8万円もの高値がついてしまうようです。何年か前に4万円と聞いて、そのときの私の中の記憶が2万円の値段だったので、「2倍の値段になっている!」と驚いた記憶があるのですが、8万円とはずいぶんと高くなったものです。
リソとハドソンは以前は毎年日本にやってきてワークショップを開催していました。
一般向けのワークショップが4万弱だったように記憶しています。
毎回勉強内容が違っていて、私は、レベルを教えるワークショップの回で受講したことがあります。
講師がタイプの物まねで実演したりしながら説明していき、とても面白く、かつ、得るものがあるワークでした。始めにレベルの高い人から説明していくのですが、「確かに理屈ではそんな説明や解釈も可能だけど、そんなにすばらしい性格では無いよ。このタイプ○というのは。」と思いながら聞いていくと、レベルが落ちるにしたがって私の知っているタイプ○の性格描写が出てきて、さらにレベルが下がっていくと「ああ分かる分かる。いるねえ。」となって、いかに自分がレベルの低い人とばかり出会っているかを思い知らされました。それと同時にタイプの持つ可能性を感じることもできました。
でも、、、あそこで示されたレベルの高いタイプの人って本当にいるのでしょうかね。実物を見たのでしょうか?見たとしてそんなすごい人が何人いるのか聞いてみたいものですね。
理論だけなら日本エニアグラム学会の上級コースでやっていると思うのですが、どうかな?昔はやってたんですけど、今は知りません。
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