私はあまり使わない『本能のサブタイプ』
『本能のサブタイプ』は、エニアグラム上級者向けの理論となります。
私自身が、あまり使いこなせていない理論です。
エニアグラムを使っていて、センターが分かり、タイプが分かり、ウイングが分かって、レベルが分かって、統合と分裂が分かっても、(これらの用語が分からないかたは、こちらをクリックしてください)なお、性格タイプに違いが見られることがあります。
例えばタイプ5はおとなしい印象がありますが、中には自説を主張するときに相手の目を見てガンガン攻めていく人がいます。これは、『統合と分裂』の統合にあって、タイプ8の面が出てきたとも解釈できるのですが、同じタイプ5でリーダー的な位置にいるのに、穏やかにまとめる人も存在します。どちらもウイングは4のようです。どちらもリーダー的な立場にいます。では、何が違うのかというときに、『本能のサブタイプ』を使います。
『本能のサブタイプ』は、3つあります。『セクシャル』『ソーシャル』『自己保存』です。全て日本語で言うと『融合型』『社会型』『自己保存型』これら3つを強弱をつけて使っているという考え方です。
『セクシャル』というのは、1対1で関わる人で、『ソーシャル』は、全体を見て動く人、『自己保存』は、自分一人を養う感じです。
例えに出した始めのタイプ5は『セクシャル』もしくは『ソーシャル』の可能性があります。次のタイプ5は『ソーシャル』もしくは『自己保存』、どちらにせよ『セクシャル』が盲点という感じです。
『本能のサブタイプ』では、一番使っていないものを「盲点」と呼びます。
人は、これら3つの要素を使っていて、その順番は人それぞれ違い、一番強く出ている部分と一番使われていない部分を見て性格を表現します。一番使われていない部分は先ほど書いた通り「盲点」と言って、たとえば「セクシャル盲点」なら、1対1で深く関わるのが苦手(特定の人や物事に集中してのめり込むことが無い)、「ソーシャル盲点」なら社会性のあるコミュニケーションが苦手、「自己保存盲点」なら自分の生活維持を後回しにしがち(整理整頓が苦手だったり、食事をおろそかにしがち)、といった形で出てくるとされています。さらに言えば、この盲点は苦手意識であり、この盲点を克服したときには満足感を得ることができるのだそうです。
日本では、リソとハドソンの説明が有名です。私は一通り勉強はしたのですが、使いこなせていません。
『本能のサブタイプ』は、性格タイプと本能のサブタイプの組み合わせ(9×3)で、27つの"あだ名(ニックネーム)"があります。
また、エニアグラムの指導者によって、この"あだ名"には違いがあります。
例えば、タイプ5ソーシャルは「認識と階層」だったり、「トーテム」だったり、「専門家」だったりします。もしもあなたが『本能のサブタイプ』を勉強するのであれば、この中からしっくりするのを採用すればよいと思います。 これは、エニアグラムの性格タイプの"あだ名"でも同様ですね。タイプ1を「改革する人」としたほうが理解できるか、「完璧を求める人」としたほうが理解できるか、という話と似たようなものです。
私見で言わせてもらえれば、『セクシャル』はタイプ3、『ソーシャル』はタイプ6、『自己保存』はタイプ9的ですね。では、タイプ5ウイング6と、タイプ5ソーシャルがどう違うのか?と問われると私には答えられないということになります(それっぽいことは言えますが・・)。
タイプ5ウイング6のあだ名は「問題解決者」です。「専門家」と似たように思えませんか?
ですから、私が使えないという理由もあり、あまり『本能のサブタイプ』には深入りしないほうがいいと書いておきます。
それでも興味を持たれたかたは、自分自身を顧みて、何を得意とするのか、何を苦手とするのか、内面に問いかけるのはアリだと思います。ただ、この『本能のサブタイプ』は上級者でも迷ったり、間違えたりしています。そういった場面をワークショップの中で見たりもしているので、一人でやるには、やはり無理があるかも知れません。
個人的には、目が怖いとか、目力がある人は、『セクシャル』かなあという感じですね。逆に目力が無い人は、『セクシャル』盲点と見ます。他には、『セクシャル』は「濃い」という見方もできます。
もしかしたら、この『【心理テスト】不気味な写真、一番マシなのは?(i無料占い)』のAの写真がなんともなけば、あなたは『セクシャル』かも知れません。
次回は、『本能のサブタイプ』に興味のある人に向けて、テストができるページを紹介したいと思います。
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