高知に関する情報を発信するウェブサイト「高知新聞PLUS」。従来は朝刊紙面に載った後に記事を転載する色合いが強かったのですが、今や「その日の出来事はその日のうちに」。主な記事は編集局員の手で、紙面掲載を待たずに随時発信しています。災害や事件事故、スポーツの試合結果も速報態勢を強化。有用な情報をユーザーにいち早く届ける取り組みをご紹介します。
■昨年10月から 高知のニュース(地だね)満載の「こうちワイド」面を筆頭に、社会、政治、経済、運動、学芸などの各面で構成される高知新聞。地だねは日々約40本掲載し、そのほとんどをPLUSのサイトで公開しています。
かつては新聞を開いた時に「あっ!」と驚きや感動を覚えてもらうことも喜びでしたが、スマートフォンや交流サイト(SNS)が社会に浸透していく中、ニュースの消費スピードは年々高速化。高知新聞は2020年12月に夕刊が休止になって以降、よりタイムリーな情報発信に努めており、昨年10月からは紙面掲載前の記事をサイトにアップする「随時公開」を始めました。
当初は夕刊に代わる形で1日2本の記事を先行公開していたのですが、さらに約10本を随時公開。これにより県内各地のイベント、県や市町村の取り組み、新商品などをより速くお伝えできるようになりました。例えば、法改正によって店じまいが相次いだ県内の漬物生産、高知市の名物になってきた屋台の消滅など、地域に密着する高知新聞ならではのオリジナル記事が、紙面掲載より先にお読みいただけるようになったのです。
随時公開の例:「あの味がなくなる…」県内漬物150生産者〝店じまい〟 6月以降、衛生基準厳格化受け 施設改修費などネック
残り少ない手作りのたくあんを手にする上野喜美恵さん。食品衛生法の改正を受け、5月末で販売を終える(土佐清水市宗呂の自宅)
随時公開の例:消えゆくおまちの屋台 高知市 なじみの風景 惜しむ声 毎日午後8時半には、高知新聞電子版アプリのプッシュ通知で随時公開した記事の一例をお知らせしています。6月の通知内容は「世界初 カラフルに光るサンゴ養殖成功」「室戸のキンメダイ不漁深刻」「OMO7(おもせぶん)高知 あす本格開業」など。当該記事はアプリ内の「サキヨミ」ボタンを押すと閲覧可能です(利用には有料会員登録が必要)。アプリ内の「ニュースサイト」パネルを押すとサイトに移動します。
■地震で威力発揮 記事公開のスピードアップは記者ら出稿サイドからすると確かにタイトです。一方で記事をいち早く出す意識が浸透するにつれ、事件事故やスポーツ結果などを速報することが習慣化しています。
その最たる例が4月の「宿毛震度6弱」でした。午後11時台の発生直後にサイトで速報すると、翌朝午前7時過ぎからは現地で記者が撮影した写真を次々に公開。被災地の最新の姿を伝えたこの写真特集は、4月閲覧ランキングでトップでした。
昨年サッカーの天皇杯でジャイアントキリングを連発した高知ユナイテッドSCが今年もJ1のサガン鳥栖に勝つか…と期待された一戦も速報(結果は惜敗)。SNSも使い、今後もスポーツの感動を県民の皆さんと分かち合いたいと考えています。この夏はレスリングの桜井つぐみ、清岡幸大郎両選手らパリ五輪・パラリンピック出場県勢の活躍にも期待大です。
9/1~3に新着記事と電子新聞無料開放 PLUSは会員制サイトのため、大部分の記事に「鍵」が掛かっており、ログインしないと最後まで読むことはできません。そこで「いち早く記事が読める体験をぜひ多くの人に」と考え、7月1日~3日に初の「無料公開」キャンペーンを企画しました。同じように9月1~3日は地だね新着記事に鍵を掛けませんので、どなたでも全文ご覧になれます。
同期間中は紙面ビューア(電子新聞)も無料開放します。高知新聞電子版アプリの「朝刊」パネル下の「バックナンバー」を押すと、9月1日~3日付1面の画像が現れます。新聞紙面と同じ画像をスマホに表示してみてください(無料期間以外の日の電子新聞は有料会員限定)。
スマホに表示した電子新聞は指先でめくることができ、つまんだり伸ばす動作をすれば縮小・拡大が可能です。パソコン画面に表示した場合は面ごと、または指定した範囲で印刷することができます。
ぜひこの機会に、高知に根差したPLUSの情報発信を体感してみてください。
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