傷ついたっていいじゃない。
ポルシェのやたら高い車種を「無期限でお貸しします」と言ってくれる神様のような男性が現れて、試乗をさせてもらったのだが結局借りることなくお返しした。ポルシェはカッコいいし速いし運転も面白いのだが、いかんせん、人様の車だから「傷つけたら悪いな」という気持ちになる。車も、人も、傷つけないように気を配りながら生きていると、どうしてもストレスになる。どうせ乗るなら、傷つくことを恐れずに乗りたい。傷つけないように生きるより、傷ついたっていいじゃないと思いながら生きたい。
南米旅行に行く予定だったが、先方の都合で一切合切流れた。死に支度も終わっていたので、余命宣告を受けた癌患者が奇跡的に生還を遂げた後に鬱症状に見舞われる気持ちがわかった。ぽっかり空いた、心の穴と、スケジュール。頭意識は「傷つくのは、人に期待しているから」みたいなことを言う。事実、その通りである。人に期待をしなければ、幻滅をしたり、傷つくこともない。だが、かと言って「今後の人生、人には一切期待をしません」などと宣言できるのかと言うと、そこまで振り切らなくてもいいのかなと思う。私の長所は、凝りないところである。懲りない男が、懲りたら、退屈になる。
期待して、ダメになったら、思い切り悔めばいい。そしてまた、性懲りも無く期待をすればいい。懲りない男は、めげない男でもあるのだ。常に新鮮な期待を自分に寄せて、毎回しっかり裏切られるのに、次の朝にはすっかり忘れて、再び新鮮な期待を自分に寄せる。調子に乗ったら即死をすることは、何回も何回も何回も学んだ。学んでおきながら、しっかり忘れて調子に乗って、しっかり死んで、しっかり蘇って、しっかり昨日よりはちょっと大きな自分になる。心がダメージを喰らいすぎると「悟りたい」みたいな気持ちになるが、牡羊座の私は「こどもが悟ったら嫌だろ」などと自分を正当化して、未熟なまま、懲りることなく飛び出していく。
私は「反省する」系の人々より「絶対に反省しない」系の人々の影響を受けた。絶対に反省しない系の人々は、似たような過ちを繰り返し続けるのだが、繰り返された過ちは一つのスタイルを築き上げて、唯一無二の輝きを放ち出す。普通だったら調子に乗るなと怒られそうなところを、出過ぎた杭は大気圏を突き抜けて「調子に乗った方がいいに決まってるじゃん!」と、言葉ではなく態度や存在で精神性を拡張する。本人がカオスだから、周囲にも普通であることを強制しない。普通であることよりも「よし、もう一回!」と、能動的にダイブをする。やったらダメと言われていることをやることで、はからずとも、世の中の欺瞞を暴くこともある。
人間が「愛」なんて言葉を連呼し始めたら危険だ。愛は神の仕事である。人間の仕事は恋だ。人間が神になろうだなんて思うな。神の仕事は神に任せろ。人間の仕事は恋だ。恋をサボって愛に逃げるな。期待の終わりは、恋の終わり。男の終わり。女の終わり。愛に逃げるな。恋だろ。恋。俺が反省したら面白くないだろ。傷ついたっていいじゃない。みんな忘れないでくれよな。不安を煽ることで金を儲けようとする奴がいるってことを。支配されちゃダメだよ。不安や恐怖ではなく、喜びで生きるんだよ。死なないように生きるより「よし死のう」「よし傷ついてやろう」と思って飛び込むんだよ。そうすると、生きるよ。死ぬんじゃなくて、生きるんだよ。絶対に反省しない系の人々は、このような教育を私に施した。私は、この声に従う。
おおまかな予定
9月2日(月)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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