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【SNS発】牛角の“女性半額”キャンペーンは「性差別」? 男性たちから批判が相次いだワケ

2024.9.1 LASISA編集部

牛角 “炎上防止”に慎重なプランニングをしていたが

焼き肉はおいしい、老若男女を問わず愛好家は多い

 そもそも牛角はなぜこのようなキャンペーンを企画したのか。背景について同社は、物価高による節約志向の高まりを指摘しつつ「たまのぜいたくを節約しつつ思いっきり楽しみたい」という消費者の思いに応えるものと説明。また、男女カップルや家族連れで利用した場合の料金をあえて例に挙げ「女性だけの利用はもちろん、男性も含めた皆さまでお得な食べ放題をお楽しみください」とアナウンスするなどしていました。

 さらには「食べ放題での注文量が、女性は男性に比べて肉4皿分少ないといった背景からスタートした」と意図説明を加えるなど、“性差別”と指摘されるリスクを極力回避しようとした苦心の跡が垣間見えます。

 それでもなお今回SNSで批判が相次いだ裏には過去、同じように食に関するサービスにおいて男女で差を付けられた際に、女性たちが「女性差別だ」と主張してきたという経緯があります。たとえば2024年1月には、旅館やレストランなどでの食事の際に男性より女性の方がメイン料理の量が少ない、肉や魚などで余り物のような部位を出される、などと女性たちが発信し議論が起こったことがありました。

「男女で体格差、食事量の違いがあるゆえの対応では?」との指摘に対しても「私は女だけどいっぱい食べる。性別で決め付けるな」などの反論が相次ぎ、外食サービスで男女に差を付けるのは不適切だ、といった主張が多く見られたのでした。

 そのため、今回の半額キャンペーンに関しても、女性ユーザーらに対して「自分たちが損するときだけ『男女平等』、得するときはダンマリなんて都合が良過ぎる」という批判も少なくありません。昨今、映画館や飲食店などで“レディースデー”が廃止されている潮流を例に挙げる人も見られました。

 ただ一方で、「私企業が売上向上のため特定の客層に向けた施策を展開する権利は否定できない」との指摘や、男女間での“キャンセル合戦”がこれ以上激化することを問題視する投稿なども散見されます。

「女性半額」食べ放題キャンペーンは9月2日(月)から牛角の各店舗で開始予定です。

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